ビジネス

最終四半期に突入す

休暇明けの一昨日は10月の最初の稼働日。当社にとっては
最終四半期の初日でした。

今期これまでを振り返ると、全般的には期首に立てた予算を
上回る形で推移しているのですが、事業別の目標値や重点課題の
達成状況にはまだばらつきがある為、この四半期の結果が非常に
重要になってきています。何としても当月から12月までを最高の
パフォーマンスで締め括って、今期をフィニッシュしたいと思います。

その一方で、以前にも書きましたが、実施三年目の経営5カ年計画
「夢、50年」は、二年前倒しで今年度で終了する事にしています。
ついては、来年度から実施する新たね中期経営計画をこの今期中に
策定しなければなりません。ついては今月28日と29日に、役員と経
営幹部で一泊二日の宿泊研修を行い、次期中計の大枠を
作り込む事になっています。ちょうど3年前にも同様の合宿研修
行ったのですが、今回は前回の反省点も踏まえ、より充実した内容に
したいと思います。

話しは変わりますが、先週の休暇中に読了した二冊の本は、
次期中計のフレームワークを考えるのに、とても参考になりました。


以前にも紹介した早稲田大学ビジネススクール山田英夫教授の著書。
当社の其々の事業を俯瞰して戦略を立てる上で、とても参考に
なりました。


当社のKさんから紹介して頂いた一冊。ダイバーシティー経営や
女性活躍の推進の真の目的について考える際に、様々な示唆を
得る事ができました

ますは今期の最終四半期の結果に大いに拘りながら、当社の
グランドビジョンである「100年企業」の実現に向けて、確かな
歩みを刻める中期経営計画を策定したいと思います。


読書の秋

秋が深まってきて読書のペースも上がってきました。という事で、
最近読んで面白かった本をいくつか紹介します。

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

著者の佐藤優氏は、元外交官で2002年に鈴木宗男事件に絡んだ
背任容疑で逮捕、起訴された事で有名ですが、現在は主に文筆家として
活動されているようです。

人間の叡智 (文春新書 869)
人間の叡智 (文春新書 869)

先ずこの本を読んで、佐藤氏の知性と教養、グローバル社会に対する
鋭い分析力と洞察に驚嘆したのですが、それを支えているのが、
月平均300冊(多い時は500冊!)の読書という事で納得しました。
私も割と本は読んでいる方だと思っていましたが、この方と比べると全く
足元にも及ばず、世の中には本当に凄い人がいると心底驚いた次第です。

ご自身が読んできた本の解説は勿論、高校の教科書と参考書を使った
一般教養の勉強法の紹介、独自の熟読法や速読法から一冊を5分で
読むという超速読法のやり方、更に漫画や村上春樹の小説を読む効用等に
ついても言及してあり、大変興味深い内容でした。

ただ彼の読書スタイルをそのまま真似る事は、会社勤めの一般人には
ほぼ不可能だと感じましたし、実践としては、そのエッセンスの一部を
取り入れるだけで十分だと思います。

ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる
ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる

ビジネス本の中での一番のヒットはやはりこの本ですね。もはや
ビジネス・パーソンにとっての必読書と言っても良いシリーズの4作目。

作者のジム・コリンズは、今や「ドラッカーの後継者」とも言われている
世界的ビジネスシンカーですが、時代を超えて成長を続ける企業の原則を、
実際に調査した膨大なデータから帰納的に導き出していく研究の成果は、
我々のように実際に企業で働いている者にとって、常に大いなる示唆と
刺激を与えてくれます。

特に今回の著書では、所属業界の株価指数の10倍以上を達成している
企業(インテル、マイクロソフト、サウスウエスト航空等)を10X型
企業と命名して様々な角度から分析、その共通の成功の法則を導き
出しています。

過去の三冊と比較しても、今回提示された法則(20マイル行進、銃撃に
続いて大砲発射、SMaCレシピ)は非常に解りやすく、実際の企業運営に
十分応用が可能であると感じました。当社の幹部の方にも、是非読んで
頂きたい名著です。

あとこのシリーズはいつも翻訳が適切であり、日本語として非常に読み易い
点も秀逸ですね。


脱安易な妥協と最適解の追及

早いものでもう10月ですね。という事で今年も残り3カ月を
切りました。当社の財務年度もカレンダー通りで12月末
決算なので、既に最終四半期に入っており、今期を締めくくる為の
ラストスパートをかける時期になっています。

昨年の10月12日付のブログにも、いかに期末に向かってスパートを
かけるかについて書いていました。それによると昨年の同時期に、
私は「脱ほどほどの目標、脱思考停止」が重要だと社内でさかんに
言っていたようです。ブログを読み返しながら、その背景と理由を
思い出しました。

今期の第3四半期までを振り返ってみると、当社の現状は内部環境と
外部環境の両面から見て、前期よりかなり変化しています。そして
今期を納得のいく形でフィニッシュし、且つ来期に向かって更なる
成長を実現していく為に、私が現在社内に対して伝えたい事を
昨年のようなスローガン風に言うと
脱安易な妥協、最適解の追及」に
なります。

今期もこれまで様々な問題や課題が発生していますが、それらを
分析していくと、日々の業務の中で担当者が「まあこんなもんで
良いか」と妥協した事に起因するものも多々あったと思います。

特に一連の業務プロセスの上流側で安易に妥協してしまうと、
下流では原価アップや納期遅延、工程内不適合等の問題を誘発する事が
あります。そして最悪の場合顧客クレームを引き起こし、その対応や
対策の為に非常に多くの社内リソース(ヒト、モノ、カネ、時間)を
割かなければなりません。

上流サイドの仕事を担当される方は、この事を強く意識し、
何らかの障害がきた時や新規物件や新たなテーマを取り組む際は、
仕事の仕上がりについて決して安易に妥協せずに、下流において
最高の結果を得る為の最適解を追及するようお願い致します。
勿論時間も重要なファクターですので、行き詰った時や長期化
しそうな場合は、早め早めに上司に相談する事も重要です。

なんだか最後の方は、社内連絡のようになってしまいましたが、
まずもって私自身が率先してこの事を実践していきます。



日中関係に想う


最近の日中関係の悪化はすごく残念です。

何故ここまで悪くなるのか。日本人として個人的にはやり中国側の
態度を非難したくなります。しかし企業人としてはそう簡単に
割り切れるものではありません。

私は西部技研の社長であると共に中国の江蘇省常熟市にある子会社
西部技研環保節能設備(常熟)有限公司 (SGC)の董事長でもあります。
また同じ建屋を私が会長を務めるスウェーデンの子会社DSTが出資した
迪思特空气处理设备(常熟)有限公司(DSTC)も使っており、両社で
80名近くの中国人スタッフを雇用しています。今年に入って中国での
事業が拡張している事については、7月12日付のブログに書きました。

図1

常熟市はさほど大都市ではない為、大規模なデモ等は起きていません。
しかし上海の営業所は日本領事館のすぐ近くのビルに入居しています。
日本からの駐在員や、頻繁に行き来している出張者に万が一の事が
起きたりしないか心配です。

また、中国人スタッフに対しても、日系企業に勤めている事で
いやな思いをしていないか、外部の人に唆されたりして妙な行動を
起こしたりしないかと心配にもなります。

何より中国事業の拡張を受けて、これから更に積極的な投資と
雇用を行おうと張り切っていた矢先に今回の摩擦が起きた事で、
冷や水を浴びせられた格好になり、本当に残念です。

2007年1月にSGCを設立し工場の操業を始めた際に、真っ先に
企業としての経営理念と経営目的を定めました。経営理念
日本と同様に「独創と融合」としたのですが、経営目的は独自な
ものを考えました。

「我が社は世界最先端の技術を用い、環境保全と省エネルギーに
役立つ製品とサービスを提供する事により中国の経済発展に
大きく貢献を致します。」


中国でビジネスをやらせて頂く限りは、まずは中国という国に
お役に立つ事を第一義にするべきである、という想いを社内外に
表明しました。

そして現在ではDSTも含めて、日本とスウェーデンで育んだ
独創的技術とビジネスノウハウを中国人スタッフの叡智と融合させて、
中国という成長市場で大きく発展させていこうと、中国事業に関わる
全員が意気込んでいました。また中国で生産したものは中国国内だけで
なく、既に日本を含むアジア諸国やオーストラリア、スウェーデンを
含む欧州、更に米国や中近東にも輸出しています。

上の写真でははっきり見えませんが、SGCの玄関前のポールに
中国の国旗を中心に日本、スウェーデンの国旗と両社の社旗を
掲揚しているのも我々の意思の表れです。しかし現在は安全上の
理由から、日本の国旗だけ掲揚していません。大変残念です。

中国に進出している日本企業の大多数の方は、同様の思いを
お持ちではないかと推察します。特に今回のデモで実際に襲撃の
対象になった企業は本当に気の毒だと思います。

これまでの日中関係は「政冷経熱」と言われてきました。しかし
今回の摩擦を機に、「政冷経冷」に傾くとも言われています。
もしそうなれば日本経済全体に暗雲をもたらすでしょうし、何より
当社にとりましても今後のグローバル成長戦略を描く際に大変な
痛手になります。

当社のような一企業のレベルでは、これまで通り中国法人の企業活動を
粛々と行っていく事で、日中関係の改善の一助になるよう努める事しか
できません。両国の摩擦の抜本的解決には、やはり国政を預かる方々の
外交レベルでの本気の交渉を期待します。

一日も早く両国の関係改善に向けての道筋をつけて頂く事を、
切にお願い致します。


DSC07535

この写真は昨年11月にSGCの方々が1泊2日の社員旅行で浙江省
横店にある映画村を訪れた際のスナップです。残念ながら私は
写っていませんが、日中関係が冷え込んでいる現在、写真の中の
中国人スタッフや日本人駐在員の若い皆さんの満面の笑顔が
とても眩しく、そして頼もしく感じます。


リベラル・アーツとビジネス

スティーブ・ジョブズは、生前アップル社の成功の要因を問われた時
こう語っていました。

"We have always tried to be at the intersecton of
technologies and liberal arts." 

「我々は常にテクノロジーとリベラルアーツの交差点に
立とうとしてきてからだ」


s1272665115[1]

ここで言うリベラル・アーツとは、本来の語源的意味は置いておいて
自然科学、社会科学、人文科学の各分野のベースとなる意味での教養
の事であり、大学で専門課程の前に学ぶ一般教養の事であると
言っても良いかと思います。

最近リベラル・アーツ教育の重要性が再認識されてて、それを専門に
教える大学も増えてきているそうです。東大教養学部や国際基督教大学が
有名ですが、2004年に秋田に開学した国際教養大学(AIU)
最近注目を浴びています。

学歴革命  秋田発 国際教養大学の挑戦
学歴革命 秋田発 国際教養大学の挑戦

この本はAIUの学長の著書であり、これを読むとこの大学のユニークな
スタイル(講義やゼミは全て英語、学生の3割近くが留学生、初年度の
寮生活と1年間の海外留学が必須等)だけでなく、今後のグローバル社会に
おいての教養教育の重要さがよく解ります。

私はプロのビジネス・パーソンとしては、それぞれの職種(営業、技術、
会計、経営職等)における専門項目を習得するのは当たり前ですが、
その共通土台としての一般教養も重要であると考えます。リベラル・
アーツを学ぶ事で、仕事全般への感性が高まり、人との
コミュニケーションを円滑にし、更にグローバル・ビジネスの為に
必要な基軸を作り、事業を俯瞰する大局観を涵養するのに役立つでしょう。

残念ながら私は大学時代の不勉強がたたり、未だ経営者として必要な
教養が身に付いているとはとても言えません。「後悔先に立たず」ですが
今からでも遅くないと信じ、地道に少しづづでも勉強していきます。

具体的には、歴史、政治、語学、文学と芸術、比較文化等を学んで
いこうと思います。

Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever. 

「明日死ぬかのように生き、永劫永らえるかのように学べ。」


マハトマ・ガンジーのこの言葉を胸に刻みます。




株式会社西部技研公式サイト

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