リーダーシップ

リーダーに必要な素養とは?

米国で20世紀最高の経営者と評されるGEの元CEOジャック・ウェルチは、
ビジネスリーダーに必要とされる素養を「4つのE」で表現しています。

Energy (エナルギー)
Energize (エナジャイズ)
Edge (エッジ)
Execute (エクゼキュート)

つまりリーダーは、「まず自らが元気でエネルギーに溢れて、周囲の人も
元気づけて(エナジャイズ)、ここぞという時にエッジが効いた決断を
ズバッと行い、決断した事を果敢に実行(エクゼキュート)する事」
と説いています。

勿論実際に組織の中でリーダーシップを発揮していくには、他の要件も
あると思いますが、彼が自分の部下についてリーダーとしての適正を
判断する際には、まずこの4つのフレームワークを使っていたそうです。

私自身の乏しい経験から言っても、この「4つのE」がリーダーシップを
発揮する為の不可欠な要件である事に深く同意しますし、日々の仕事に
おいても意識するようにしています。何よりシンプルで覚えやすいのが
良いです。

ジャック・ウェルチに関しては本人の自著も含めて多数の本が
出版されいて、私も何冊か読みましたが、「4つのE」を含む彼の
リーダーシップの真髄に一番迫れるのは、やはりこの自伝だと思います。

ジャック・ウェルチ わが経営(上) (日経ビジネス人文庫)
ジャック・ウェルチ わが経営(上)

ジャック・ウェルチ わが経営(下) (日経ビジネス人文庫)
ジャック・ウェルチ わが経営(下)

またこの他リーダーに必要な素養として、「シンプル思考」もあると
思います。リーダーはともすれば複雑化しがちな日々のビジネスに
関する事象を、絡まった因果律を解きほぐす事で単純化していく
能力が求められると思っていましたが、最近この本を読んで更に
その意を強くしました。

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

アップルの製品に共通する特徴として、シンプルなデザインが
ありますが、例えば先日購入したApple TVはその本体は勿論、
リモコンもごくシンプルなシェイプです。試しに家にあるもので
比較してみたのですが、右からソニーのブルーレイ・レコーダー、
液晶テレビ、パイオニアのオーディオ、パナソニックのエアコン、
そして
左端がApple TV用のリモコンです。アップルのシンプルさは、
やはり
際立っています。

IMG_1836

またこの本によるとアップルは製品だけでなく、仕事の進め方や会議の
やり方、意思決定の方法、マーケティング等についても、とことんシンプルに
行う事に非常に拘っていて、その拘りこそがスティーブ・ジョブズ
復帰以降の好業績に直結し、そして今やその時価総額が史上最高の会社と
なるまで上り詰めた要因の一つであると思います。

私も経営者の端くれとして、今後も「4つのE」と「シンプル思考」を
追及していこうと思います



リーダーとマネージャー ②

昨日は午前中が役員による月例経営会議、午後は全部門長が集まっての
業務改革会議と終日会議漬けでした...(+_+)

本当に早いもので今期も1/3が終わり、上半期(1~6月)の
見通しもついてきました。経営会議では通期での目標達成の為、
下半期への具体的アクションについて種々討議しましたが、それと
同時に現在実行している中期経営計画の最終年となる来期、更に
創立50周年となる3年後の目標についても話をしました。

当然の事ですが、経営者としての立場からは健全な成長をベースとして、
今期よりも来期、来期よりも三年後とより良い業績を求めます。
しかし高度経済成長期であれば良いのですが、現在のように厳しい
グローバル・コンペティションの時代において、右肩上がりの成長を
志向するのは並大抵の事ではありません。

それを敢えて成し遂げる為にはどうすべきか...

一つの答えとして、4月30日のブログで述べたような「変革と創造」を
担うリーダー型人材を、一人でも多く輩出する事だと思います。

日経ビジネス5月7日号の特集記事「社内道場で鍛えよ」の中に、
興味深い図を見つけました。


人材のポートフォリオ0514


これは液晶や半導体部品などを製造している日東電工の人材育成の
ポートフォリオです。

この図の私の解釈は、「既存の枠組みの中で事業を健全に推進するには、
勤勉なオペレーターと優秀なマネージャーが必要なのは当然。しかし
それだけでは、現在のような厳しい時代においては衰退もしくは
縮小均衡に陥る可能性が高い。それぞれのビジネスを発展させて
行くには、創造的な仕事を担う専門プロ人材が多数必要となるし、
更に組織成果志向を強く持つリーダーがコア人材として、企業の成長を
大きく牽引していく。」という事です。

当社においても、この図にある4つの人材がバランス良く存在する事が
健全な組織運営の為に大変重要です。しかし「リーダー」的人材が
いなければ、企業としての着実な成長が見込めない事も、当社に
関わる全員が認識しておくべきだと思います。

多数のリーダーが輩出してくるような組織風土を全社的に育んで
いく事が、これからの当社の成長の鍵を握っているでしょう。



リーダーとマネージャー

先日当社の管理職の方々に以下の課題を出したところ、ほぼ全員が
期限通りに提出されました (^_^)V

「組織におけるリーダーとマネージャーの違いは何でしょうか?」

前提としてネットで検索した結果のコピペ(コピー・ペースト)を
厳禁としたので、皆さん一生懸命自分の頭で考えられたようで、
興味深い卓見も多々あり、私も大変勉強になりました。

この課題は、7年前に学んだ九州アジア経営塾の碧樹館プログラムに
おいてもあるセッションのテーマでしたし、経営学関係で特に
リーダーシップに関する本を読むとよく取り上げてあります。私自身も
実際の組織運営において、特に部下や同僚を指揮・指導する立場に
なった際に、この二つの違いについてきちんと整理しておく事は
大変重要だと考えています。

まずリーダーですが、その語感から企業家やビジネスパーソンと
いうよりも、もっとスケールの大きな例えば革命のリーダー、
反政府軍の首謀者、さらには宗教団体の指導者といった人達を
イメージします。キューバーのチェ・ゲバラや海援隊の坂本龍馬
更にはある意味オウム真理教の麻原祥晃までも思い浮かべてしまいます。
勿論企業家でも、スティーブ・ジョブズ、ジャック・ウエルチ、
松下幸之助といった方々は優れたリーダーだと思います。

次にマネージャーですが、これはどうしても企業における管理職の
イメージが強くなるのですが、一流企業のやり手マネージャーや、
年収一億円超の敏腕ファンドマネージャーとか、起業再生の
ターンアラウンドマネージャーといった人達を思い浮かべます。

こういったイメージを突き詰めて考えていくと、「マネージャーは
既存の枠組みの中で最適な結果を出す事が求められている人達」

あるのに対し、「リーダーは既存の枠組みを超えて(時には壊して)、
新たな枠組みを創出する為に周囲を引っ張っていく人達」
の事を
指すのではと考えます。

その意味では、(誤解を恐れずに言うと)今の日本の政治に
求められている優れたリーダーであり、官僚に求められているのは
優れたマネージャーだと言えるかもしれません。勿論それぞれに
両方の資質が必要である事は、大前提としてですが...

企業においても、経営者は当然ですが管理職や部門長にも、実際の
組織運営においては両方の能力が求められると思います。ただ時々の
立場と状況によって、どちらに重きを置くべきは当然変わってきます。
この二つをきちんと峻別し、混同しない事が肝要だと思います。

このテーマについて、これ以上詳細に私自身の言葉で語るのは
どうも力不足なので、おすすめの本を紹介します。

第2版 リーダーシップ論
ジョン・P・コッター
ダイヤモンド社
2012-03-09


企業変革論で有名なハーバード・ビジネススクールのコッター教授が
「ハーバード・ビジネス・レビュー」に寄稿した論文集です。序章と
第1章だけを読んでも、リーダーシップとマネージメントの本質に
かなり迫ることができます。





著者のお二人とも九州アジア経営塾でセッションを受けました。
リーダーへと成長していく過程を旅のメタファーで論じている点が
秀逸で、非常に解り易いです。

二冊とも本社の図書コーナーに置いてあります。当社の人達
(特に管理職の方)には是非とも読んで頂きたい超お薦めの書籍です。





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