経営

脱安易な妥協と最適解の追及

早いものでもう10月ですね。という事で今年も残り3カ月を
切りました。当社の財務年度もカレンダー通りで12月末
決算なので、既に最終四半期に入っており、今期を締めくくる為の
ラストスパートをかける時期になっています。

昨年の10月12日付のブログにも、いかに期末に向かってスパートを
かけるかについて書いていました。それによると昨年の同時期に、
私は「脱ほどほどの目標、脱思考停止」が重要だと社内でさかんに
言っていたようです。ブログを読み返しながら、その背景と理由を
思い出しました。

今期の第3四半期までを振り返ってみると、当社の現状は内部環境と
外部環境の両面から見て、前期よりかなり変化しています。そして
今期を納得のいく形でフィニッシュし、且つ来期に向かって更なる
成長を実現していく為に、私が現在社内に対して伝えたい事を
昨年のようなスローガン風に言うと
脱安易な妥協、最適解の追及」に
なります。

今期もこれまで様々な問題や課題が発生していますが、それらを
分析していくと、日々の業務の中で担当者が「まあこんなもんで
良いか」と妥協した事に起因するものも多々あったと思います。

特に一連の業務プロセスの上流側で安易に妥協してしまうと、
下流では原価アップや納期遅延、工程内不適合等の問題を誘発する事が
あります。そして最悪の場合顧客クレームを引き起こし、その対応や
対策の為に非常に多くの社内リソース(ヒト、モノ、カネ、時間)を
割かなければなりません。

上流サイドの仕事を担当される方は、この事を強く意識し、
何らかの障害がきた時や新規物件や新たなテーマを取り組む際は、
仕事の仕上がりについて決して安易に妥協せずに、下流において
最高の結果を得る為の最適解を追及するようお願い致します。
勿論時間も重要なファクターですので、行き詰った時や長期化
しそうな場合は、早め早めに上司に相談する事も重要です。

なんだか最後の方は、社内連絡のようになってしまいましたが、
まずもって私自身が率先してこの事を実践していきます。



オフサイト的ランチミーティング

すいません、今一つ意味が不明瞭なタイトルをつけてしまいましたが、
要は社員の方々との「昼食懇談会」の事です。

週に一度、8~10名の方達と会議室でお弁当を食べながら、
1時間半程度ざっくばらんに話をしています。

201208 003


因みに飲んでいるのは(当然ですが)ノンアルコールのドライゼロです。

今年6月中旬から始めて、前回が9回目でした。あと3回実施する
予定で都合110名の方と懇談する事になります。

まだ役職についていない一般社員を対象としているので、必然的に
若手中心になります。役付きの方達とは、週3回実施している早朝
ミーティング等で割と定期的にコミュニケーションが取れていると
思うのですが、そうでない一般社員の方々とは、なかなかじっくり話す
機会が持てません。

そこで所謂オフサイトミーティング風に、気楽に真面目な話をする場を
持てたらと考えて、このランチミーティングを思いつきました。

201208 013

軽く雑談をしながら食事した後、私の方から皆さんにいくつか
質問をします。主に会社の運営や日々の業務について尋ねるのですが、
思わぬ視点から鋭い意見も出たりして、刺激を受ける事も多々あります。
そして皆さんの意見を聴いた上で、私の考えを飾る事無く、できる限り
率直に話します。

その後で、事前に提出して頂いた参加者からの質問や会社に対する
要望等に、私が一生懸命(!)に答えます。

会社への要望事項の中で、もっともな指摘で実現性が高い事は、
関係部門に指示して、できる限り即実行するようにしています。

201208 010

話題のほとんどは仕事のことですが、たまに私の趣味について
質問されます。前回も抽象画の魅力について聞かれたので、
思わず熱く語ってしまい、時間がかなり押してしまいました。

実際に参加された方々がこの懇談会についてどう思われたか、
はっきりとは解りませんが、私としてはある意味すごく手応えを
感じており、できれば毎年の恒例行事にしたいと考えています。


「超」入門 失敗の本質

会社の会議室の一つに図書コーナーがあります。作ったのは三年前。
もともと私が本社の自室の本棚に置いていたビジネス関連図書400冊
余りを、そのまま会社に寄贈したのが始まりです。

今ではビジネス書だけでなく、小説や一般教養本、歴史書なども含めて
700冊程度になっています。私は自身で購入した本は全て本棚に置く
感覚で、図書コーナーに寄付していますし、社員の方からも多数
寄付して頂いてます。

社員の皆さんには図書コーナーの利用を薦めているのですが、私自身は
今まで借りた事はありませんでした。で、昨日ちょうど読みたいと
思っていた本を見つけたので、早速借りてみました。

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

最近雑誌に掲載される本のベストセラーランキングに良く登場しています。
内容は21年前に出版された組織論の名著「失敗の本質」の解説書です。

オリジナル版は太平洋戦争において日本軍がなぜ米軍に負けたかを、
国力の差ではなく作戦や組織による「戦い方」の視点から解説しています。
ただ表現が若干難解で、現代の企業経営への応用が容易でないとの
評価があった為、経営コンサルでもある著者が、7つの視点から23の
ポイントに纏めて、また現代の企業や政府の事例を織り交ぜながら、
解り易く解説しています。

非常に読み易い本で、2時間ちょっとで読了しました。しかし内容は
大変示唆に富み、「戦略とは追いかける指標の事である」との
言葉は、シンプルながら本質を付いていてすごく腑に落ちました。

早速オリジナル版「失敗の本質」を、アマゾンで発注しました。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

あとこれを読んで2年前に読んだ本を思い出しました。

組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)

こちらはやはり日本陸軍が太平洋戦争中に実施し失敗したいくつかの
作戦を題材にして、最新の経済学理論に基づいて現代企業にも
共通する組織の問題を解き明かす内容です。すごく読み応えがありました。

終戦記念日も近いですが、こういった観点から先の戦争を振り返って
みる事もありかなと思います。


八ちゃん堂創業者、川邊義隆氏

先週土曜日に九州アジア経営塾のオープンセッションに参加してきました。

私が1期生として卒塾した碧樹館プログラムも現在9期生の方々が
学んでおられますが、OBの大きな特権の一つは、時折こうしてセッションに
参加して現役の方と共に学べる事です。

今回の講師は冷凍たこ焼きで有名な「株式会社八ちゃん堂」の創業者
川邊義隆氏でした

氏は代々続く実家の自動車販売会社に勤めておられましたが、36歳の
時に移動販売の
「たこ焼き屋」で独立する事を決意。周囲の反対を
押し切ってを奥様と二人きりで
事業を起こされた川邊氏自らが
語られる起業ストーリーは、大変リアルで多くの学びを得ました。
特に深く心に突き刺さった言葉はこれです。

「ビジネスは本来自由なもののはず。のびのびと主体性を発揮できる

 仕事をやりたかった。」


どんなに儲かるビジネスであっても、自身の自由意志と主体性を発揮できない
仕事に対しては、本当のやる気が起きてきません。私も当社を大企業の
下請けとして生かされているような存在には絶対にしたくありませんし、

自主独立した精神でやれるからこそ、やりがいとチャレンジ精神が沸々と
湧いてきます。

特に今後起業したいと考えている方、新しい事業にチャレンジする方に

とっては心に刻むべき言葉だと思います

更にもう一つすごく痺れた事があります。起業を決めた際に、お父上は
最後まで反対されたらしいのですが、お母上は氏にこっそりとメモを
渡されたそうです。そのメモに書いてあったのがこの詩だったそうです。



此の道を行けばどうなるのかと危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
ふみ出せば
その一足が道となる
その一足が道である
わからなくても歩いて行け
行けばわかるよ

清沢 哲夫 作

『無常断章』「道」



この詩が新しい事業にゼロからチャレンジしようとしていた川邊氏を、
どれだけ勇気付けたか想像に難くありません。私もこの詩から大きな
エネルギーを頂きました。


リーダーとマネージャー

先日当社の管理職の方々に以下の課題を出したところ、ほぼ全員が
期限通りに提出されました (^_^)V

「組織におけるリーダーとマネージャーの違いは何でしょうか?」

前提としてネットで検索した結果のコピペ(コピー・ペースト)を
厳禁としたので、皆さん一生懸命自分の頭で考えられたようで、
興味深い卓見も多々あり、私も大変勉強になりました。

この課題は、7年前に学んだ九州アジア経営塾の碧樹館プログラムに
おいてもあるセッションのテーマでしたし、経営学関係で特に
リーダーシップに関する本を読むとよく取り上げてあります。私自身も
実際の組織運営において、特に部下や同僚を指揮・指導する立場に
なった際に、この二つの違いについてきちんと整理しておく事は
大変重要だと考えています。

まずリーダーですが、その語感から企業家やビジネスパーソンと
いうよりも、もっとスケールの大きな例えば革命のリーダー、
反政府軍の首謀者、さらには宗教団体の指導者といった人達を
イメージします。キューバーのチェ・ゲバラや海援隊の坂本龍馬
更にはある意味オウム真理教の麻原祥晃までも思い浮かべてしまいます。
勿論企業家でも、スティーブ・ジョブズ、ジャック・ウエルチ、
松下幸之助といった方々は優れたリーダーだと思います。

次にマネージャーですが、これはどうしても企業における管理職の
イメージが強くなるのですが、一流企業のやり手マネージャーや、
年収一億円超の敏腕ファンドマネージャーとか、起業再生の
ターンアラウンドマネージャーといった人達を思い浮かべます。

こういったイメージを突き詰めて考えていくと、「マネージャーは
既存の枠組みの中で最適な結果を出す事が求められている人達」

あるのに対し、「リーダーは既存の枠組みを超えて(時には壊して)、
新たな枠組みを創出する為に周囲を引っ張っていく人達」
の事を
指すのではと考えます。

その意味では、(誤解を恐れずに言うと)今の日本の政治に
求められている優れたリーダーであり、官僚に求められているのは
優れたマネージャーだと言えるかもしれません。勿論それぞれに
両方の資質が必要である事は、大前提としてですが...

企業においても、経営者は当然ですが管理職や部門長にも、実際の
組織運営においては両方の能力が求められると思います。ただ時々の
立場と状況によって、どちらに重きを置くべきは当然変わってきます。
この二つをきちんと峻別し、混同しない事が肝要だと思います。

このテーマについて、これ以上詳細に私自身の言葉で語るのは
どうも力不足なので、おすすめの本を紹介します。

第2版 リーダーシップ論
ジョン・P・コッター
ダイヤモンド社
2012-03-09


企業変革論で有名なハーバード・ビジネススクールのコッター教授が
「ハーバード・ビジネス・レビュー」に寄稿した論文集です。序章と
第1章だけを読んでも、リーダーシップとマネージメントの本質に
かなり迫ることができます。





著者のお二人とも九州アジア経営塾でセッションを受けました。
リーダーへと成長していく過程を旅のメタファーで論じている点が
秀逸で、非常に解り易いです。

二冊とも本社の図書コーナーに置いてあります。当社の人達
(特に管理職の方)には是非とも読んで頂きたい超お薦めの書籍です。





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