以下、完全な試論で、私論なので、あまり真剣に受け取らないでいただきたい。
でも実は、長い間、考えていたことでもある。その割には大したことなかったりして。

恐らく当ブログの訪問者は、「非認知能力」という言葉にはもう慣れておられるだろう。


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訪問者の中には、ありがたいことに、当塾に通う人の親・保護者の方はもちろん、実は卒業生の人もいる。
 
先日卒業生の一人が急に連絡をしてきて、
「非認知能力を向上させる具体的な方法を、実は先生は知っているのではないか。知っているなら教えてほしい」という質問をしてきた。
 
鋭い女子中学生だったが、3歳児の母になった今になっても、鋭いままだ。
子供に賢くなってもらいたい、というのは親・保護者の切実な願いだ。彼女も母になってそういう気持ちが大きくなってきた、と言う。
 
おそらくこれだろうと見当は付けているが、確たる学説がないと、返事したが、学者の意見は学説であくまで仮説=ウソの場合もある、と言ったのは先生でしょ?とまた突っ込まれたので、降参して、あくまで経験上の話だが、と方法と考えているものを伝えた。その時に「ブログにも書いた方が良い」とも言われたので書くことにした。
 
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世の中には俗に「ふたなり」と呼ばれる、肉体が、男性でもあり女性でもある人が、たまにいる。そういう「例外的」な場合はともかく、たいてい肉体的には、固定された男性と女性に分けられ、我々人類はその肉の鎧から抜け出ることは、できないようになっている。

しかし人体というか脳というか、人間は不思議なもので、男性でも女性でも、自分の中に「男性性」と「女性性」が入っていることがわかっている。なぜそうなっているのかに答えることは、難しいので今は割愛して、そうなっているのだから仕方がない、という前提で話すことにする。

男性性・女性性の簡単な説明は

男性性は、一定のパターンの維持と安定。
女性性は、周期変動をすること。
 
とたいていのサイトや本には書いてある。

でも「安定」は、「柔軟性がない、鈍感」なことを意味し、「周期変動」は、「柔軟性があること、敏感」を意味することにもなる。何にでも「反対の面」があるということだ。

私はこの男性性と女性性を、一人の人間の内部でうまく配分すること、うまく育てることが、非認知能力の向上に、繋がっていると実は確信している。男性性と女性性の適切な発展が鍵だ。もしかすると人生の永遠のテーマかもしれない。子供たちを見ていると、どうもそうとしか思えないのだ。

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簡単に言えば、男の子には女の子がするようなことをさせて、女の子には男の子がするようなことをさせる「逆性の行動、仕事」をわざとさせるのだ。ただし、男の子に女装をさせろとか、女の子に男装させろ、というわけではない。あれは個人の趣味の問題だと思う。

そして、今から述べる「男らしいこと」とか「女らしいこと」という分類に、過剰に反応することは、やめていただきたい。あくまで今までの「常識的な男女の差」みたいなもの、と気楽に考えていただきたい。
 
ジェンダーや性別の問題は今非常にデリケートなテーマで、「炎上」間違いなしの領域だ。だからこそあまりネットやテレビで、識者が説かないのかもしれない。拙ブログが炎上するほど、人気があるわけでも注目されているのではないし、50才を過ぎたあたりから「どうせあと20年ぐらいで死ぬし」と考え、自分の言いたいことを言うことにした。

ただし
①他人の理由のない誹謗中傷はやらないし、なるべく話題にあげない。元々そういう話は嫌いだから。
②間違えた時は謝って、訂正すること。でないと人の道に反するから。
は心掛けているつもりだ。

よって、「普通の感覚の性別とそのイメージ」をベースにする、でないと話がややこしくなるから、が理由だ。
 
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例えば父・母・複数の子供がいる、いわゆる「普通の多くの家庭」で、洗濯物をたたみ、分類し、それらを家族に渡す、あるいはタンスなどに入れる、という家事はたいてい女性=母や子供の姉妹がやっていることが多い。男性=父や子供の兄弟がやるのは、まれではないか?

逆に自宅で洗車するようなことは、男性がやっていることが多いだろう。簡単な大工修理もそうだ。

それらを逆にする。
ただし洗濯物は、女性のものを男の子がたたむのは、あまり良いものではないので、自分のものとお父さん、男兄弟のものだけをたたむことにする。洗車でも手を切りそうなところは手、ゴム手袋を必ずして、危険を防止することも必要だ。

今の自分の性をチェンジするのは実際にはできない。しかし反対性を伸ばすなら、反対性のよくやる行動を実際にやってみる、真似ることが有効な疑似体験だ。そうすれば男性なら女性性、女性なら男性性を感じ、会得し、ひいては非認知能力を磨けるのではないか。

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昔は電化製品が普及していなかったので、これらの「家事」は家族が分担してやってきた。人数が足りない時は、性別に関係なく、針仕事や洗い物などの細かい家事でも男性が、水を運ぶ力のいる家事でも女性がやった。だから自然に非認知能力を磨けたのだ。しかし科学文明の発達とともに、子供に非認知能力が低下したのは、年代を見ても、合致している。

ならば意識的に取り入れてみるのが良い。単にお手伝いをさせるのでなく、「能力を向上させる修行」と位置づけて、積極的に取り組ませる。これが私なりの「非認知能力」の具体的な磨き方だ。
そして男の子に女の子特有のきめの細かさ、女の子に男の子の荒っぽさと勇敢さを体験させるのだ。
 
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面白い例では、最近「少年ジャンプ」は女子の購読者がすごく増えている。「少年ジャンプ」は改名して「少年少女ジャンプ」にしなければいけない。でもこれでは、女子だけが突出して非認知能力を磨いていることになって、男子は不利だ。

私の娘は、私の影響で少年漫画 帆船とその海戦を舞台にした「海皇紀」、昔から連綿と続く武術家を主人公にした「修羅の門シリーズ」のファンだ。これは、普通の女子では、まず読んでいない漫画だろう。小さいころは、影船 八番艦に乗ってみたい!操縦してみたい! 陸奥みたいに強くなりたい! とよく言っていた。だから平気で少年ジャンプを買ってくるようになり、友達同士(もちろん女子たち)で回し読みをしている。
これは今でもやっている。

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となると、男の子にも、少女漫画を読ませなければならない。
実は私は、大学生のころ、少女漫画家 山岸凉子氏と川原泉氏のファンになって、今でもファンのままだ。
両氏の感受性の高さにものすごく影響を受け、男性性一辺倒の、鈍感な自分を反省した記憶がある。

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節操のない、ただの漫画好きだっただけかもしれないが、身勝手に取れば、本能が「非認知能力を磨け!」と命令していたのだ。
 
大工さんを職業に選ぶ女性が最近、増えている。キッチンのリフォームは女性大工の方が、うまいと聞いた。男性の美容師さんも多くなっている。身近な「普通なら『逆性』の仕事をしている人」を、よく観察することも勉強になる。

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急に寒くなってびっくりしました。
あとちょっとで本格的な春ですね~。

それは当塾にとって最大のイベントである「春期講習」を意味します。
「開幕ダッシュ」に成功して、勝負を決めておきたいと思っています。
夏はもう勝負所ではない」もお読みください。

では今日はこのへんで失礼します。

m(_ _)m