ゲーツ

2010年01月27日 11:31


ニューヨーク・タイムズが珍しく日本ネタの記事を書いた。「米国は対日外交で中国に負けた」という衝撃的?なタイトルである。

<対日外交>「高圧的で失礼な」ゲーツ訪日と「小沢訪中」、米国が初黒星

アメリカでは勝ち負けを見出しにすると、割と関心が集まる。単純な国民性で、○×思考の連中が多いのだ。
記事では、ゲーツ米国防長官の来日と民主党の小沢一郎幹事長の訪中を比較し、「その効果は雲泥の差だ」と論じた。

≪昨年10月に来日したゲーツ長官は、普天間基地の移設計画を「日米ですでに合意したもの」として速やかに実行するよう強く迫り、日本メディアに「高圧的で失礼な態度」と報じられた。≫

ゲーツ氏にしてみれば属国相手に宗主国代表として従来通りの対応をしたにすぎないのだが、属国のマスコミ風情がケチをつけたばかりか、本国のマスコミからも攻撃されてしまった。共和党時代とは日米ともに対応が違うので戸惑っていることだろう。

≪それから2か月後の12月、小沢幹事長は600人もの代表団を率いて中国を訪問。民主党国会議員が胡錦濤国家主席と1人ずつ握手して記念写真を撮るという異例の厚遇を受けた。≫

まさに現代の遣唐使である。朝貢する相手を厚遇するのは中国のしきたりである。しかし、アメリカ人はそのあたりの知識がないようだ。

≪記事はこの2件を比べ、「日本の同盟国である米国が、北京に初黒星を喫した」と指摘した。 ≫

アメリカにしてみれば「自国の植民地に中国が殴り込みをかけてきた」という印象である。
今回の記事もその危機感の表れである。
「オバマ政権で外交・国防は大丈夫なのか?
隠れ共和党員のゲーツみたいな奴に国防長官をやらせていいのか?」
と言っているのである。

以下は巷間の意見。

≪アメリカ一辺倒だった自民政権とは違いを見せた、
その辺だけは小沢幹事長を評価する。
民主は嫌いだが、アメリカ従属の自民も困る。
日本に米軍が駐留する限り「戦後」は終わらないからなあ。≫


これは多くの国民感情を代表した意見だろうなあ。

≪だからと言って、民主主義国家でない中国と親密になりすぎるのは問題。
その内、皆、まだアメリカの方がましだった…と言い出すだろう。≫


もともと日本人は従順で奴隷根性を持ったマゾヒストが多いから、中国に支配されてもすぐ慣れるかもしれない。

≪中国は永遠の仮想敵国
日本はアメリカに占領されなきゃ今頃北朝鮮のような国になってた ≫


中国に支配されないためには、中国を仮想敵国にしておくことは常識だ。
マスコミ報道を鵜呑みにすれば北朝鮮は中国の属国みたいだが、実際に北朝鮮はアメリカの衛星国だ。でなければ、あれだけ好き放題な軍事行動をとれるはずがない。
中国と北朝鮮は見かけほど友好的ではない。

≪ふん、65年前、300万の日本の女子供を焼き殺した国が何言ってんだよ。≫

そうだ、鶏並みの記憶力しかない日本人は先祖が虐殺された記憶も忘れて、犬コロに成り下がり、虐殺者の猿まねをしてしっぽを振って虐められて喜んでいるのである。究極のマゾヒズムだ。
誇大妄想的に日本を恨み続けている中国や朝鮮の根性を少しは見習った方がいい。

≪まぁ、でも実際、日本の外務大臣がアメリカの駐日大使に怒鳴りつけられたシーンで日本がまだ被占領国なんだなぁ、という事実だけは実感できたけどなw ≫

「見ざる聞かざる言わざる」が特技の日本人だが、もっと現実を直視して少しは頭を働かせるべきだ。

≪中国・北朝鮮・韓国の3国とも、急速な日米同盟の弱体化は、 結局のところその後に来る「日本独自の軍事大国化」への前振りにしかならない、と判断してる。
なので、3国政府とも、現状はあまり好ましい状況ではない、と見ている。

「核の傘を拒否=自前の核武装」
ってのが世界の常識日本の非常識だからねぇ。≫


この意見は全くその通りである。中国や韓国が最も恐れているのは日本の軍事大国化である。彼らは日本人と違って1945年以前の歴史を鮮明に記憶しているのである。子孫へ正確に伝達はしていないが…。
結論的には日本が軍事大国化するしか独立する手段はない。しかし、軍事予算は底なし沼だ。単独で軍事大国になるのもしんどいから、中国以外の景気のいい国と同盟する手段も考えられる。
しかし、それ以前にやらなければならないことはアメリカの軛から逃れることだ。そのために中国を利用するのは現段階では極めて有効な政策なのである。

しかし、脱アメリカを考慮に入れず小沢攻撃に終始しているバカウヨどもには呆れ果てる。工作員でなければ本当に馬鹿だ。無防備中立を唱えている連中とおつむの程度は似たりよったりである。


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