掌側
昨日のBlogに掲載した患者さんについて、もう少し検討してみましょう。

【受傷当日】
手当てを行うほどの疼痛を感じなかったのでそのまま放置。

【受傷1日後】
前日よりも疼痛の増強を覚えたため冷湿布を施行。
冷湿布を施行後、徐々に腫脹が出現。(それまでは、自覚するほどの腫脹がなかったと考えられます。)
ただし、皮下溢血は認められず。

【受傷2日後】
腫脹と共に皮下溢血を認めたため来院。
(画像は、この時のもの)

皮下溢血の色の変化は、赤→紫→青→黄→白の順に変化しましたね?「一般臨床医学」

画像に見える皮下溢血の上部(上腕1/3部前面〜橈側)では、黄色味を帯びてきています。
これは、皮下溢血が出現してから時間が経過していることを示唆しています。
この症例では、受傷2日後(皮下溢血が出現してから1日後)で皮下溢血の色が黄色になり始めています。

また、肘関節前面では、皮下溢血が出ているところと出ていないところがあります。
皮下溢血の部分に、皮下溢血が出ていない部分が横線のように確認できます。
これは、肘関節や膝関節において冷湿布を比較的長時間、施行してあった場合に見られる皮下溢血の様子です。
肘窩の上下には二本の縦の跡形が見えますが、これは湿布の跡ですね。
湿布は肘関節の内側と外側から2枚を縦に貼られていたことが推測できます。

皮膚の変色は、前腕の掌側では手関節までです。
これは、Colles骨折などでも同じで、掌部に腫脹が及ぶ場合は余程でない限り認められないのが一般的です。
ただし、手背には、皮下溢血は現れませんが、腫脹(浮腫)は比較的出現しやすいものです。

このように、腫脹(浮腫を含む)や皮下溢血の出現場所やその出方を見て、損傷部位や損傷程度の推測を行います。
ですから、腫脹や皮下溢血を伴った傷病に遭遇する都度、これらを確認しておきましょう。



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