今日は自賠責保険施術を行った際に起こるトラブルの4つ目ですね。

d) 施術期間に関するトラブル

自賠責保険施術を開始して何か月か加療していると、「まだ治らないでしょうか?」とか「あとどれくらいの期間を要する見込みですか?」などと問い合わせてくる保険会社があります。

これらの対応は保険会社によってまちまちですが、平均して加療開始から3か月を経過した頃にこのような問い合わせが入ってくる場合が多いでしょうか。

保険会社にしてみると、できるだけ早いうちに被害者の人との間で示談を済ませたいところです。
しかし、傷病が治らないことには示談交渉が開始できません。
また、治るまでに長期を要すれば要するほど医療費がかさむだけでなく、慰謝料などの経費もかさんできますからね。

前述した問い合わせにしても保険会社によって様々です。

普通の会社であれば事務的に、治癒までに後どれくらいの期間を要しそうか?とか、初検から今までの治り具合などを聞いてきます。
こちらは保険会社の人にわかるような言葉で話しますが、やはり医学用語が出てくるため、受話器の向こうでは一生懸命にメモを取るのに努力している様子がうかがえます。

しかし一部の会社では症状や傷病の治り具合さえ聞くことなく、「今月中に治して下さい!」と一方的に言ってくるところもあるのが事実です。
そう言ってくる理由は、例えば「事故で損傷した自動車の修理代がかかったから医療費の予算がない」とか、「自賠責保険の枠を超えることになるから」とか、「並行して加療を受けている整形外科での医療費が高くついたから」などというものがありました。

私は自賠責保険のシステムをはっきりと知らないのでこれは人から聞いた話ですが、前述した「自動車の修理代がかかったから医療費は減らさなければならない」とか「整形外科での医療費が高くついたから接骨院での施術料を減らさなければならない」というのは保険会社の一方的な都合らしいですね。
また、「自賠責保険の枠を超える」場合は、任意保険から支払われることになっています。
ですから、何も自賠責保険の枠に固執する必要もないとのこと。これもどうやら保険会社の一方的な都合のようです。

以上のように、加療段階から「まだ治りませんか〜?」などと催促(?)してくるのはマシな方です。
毎月、施術料金の請求を行っているのにも関わらず、その時は何の音沙汰もなく、治癒した後になって「長期間の施術だから、施術料金をオマケしてもらえませんか?」とか「(例えば)初検から3か月を経過したそれ以降の施術料金は支払えません!」なんて言ってくる・・・しかも電話で!・・・そんな会社もあるのです。

d) トラブルの予防法

施術料金の請求は、毎月行うのが良いでしょうね。
それには毎月、傷病が治っていく様子が書かれています。
書き方は、以前のBlogでお話したような書き方だと保険会社に対する説得力があるように思えます。
また、保険会社にしても月々の施術料金が把握しやすいでしょうからね。

さらに、私の場合は今日のBlogに書いたようなトラブルに備えて、自賠責保険施術を行う場合は必ず、いつもお世話になっている提携整形外科の先生に対診を行います。
初検時に対診を行うと、整形外科の方からは患者さんの症状に応じて「週に1回は(整形外科の方に)通わせて」とか「週に2回通わせるように」などと指導があります。

自分と、整形外科の方でも診療を担当してもらうわけですね。

そうすれば、もし「まだ治りませんか?」という保険会社からの催促(?)に対しても、「治癒の診断は整形外科の先生にお願いしていますので」と言い逃れられる(?)わけですね。

「もう治癒したかな?」と思われる段階で整形外科の先生にその旨を記した文書(依頼状)を出します。
そうすると、場合によっては「そうですね。もう治癒で良いでしょう」とか「今の症状はまた再発する可能性があるので今月いっぱいは加療しましょう」などと指導してくれます。

整形外科の先生は診断権を持っているからか、今まで保険会社の人から治癒の催促があって整形外科の先生の方に振っても一度たりとも整形外科の先生からクレームがあるわけでないし、保険会社も何も言わなくなってしまいます。

このように、自賠責保険施術の場合は整形外科の先生の力も借りるようにすれば、今回のようなトラブルは回避できそうです。

なお、太郎は保険会社からの一方的な治癒の催促には一切応じませんし、長期施術だからと言って施術料金の減額を請求されても一切応じていません。
毅然とした態度で臨み、患者さんの症状や施術の必要性など柔道整復師としての見解をきちんと述べれば、先方も「こりゃぁ、いくら言ってもオマケしてもらえないな〜」などと思ってあきらめてくれるみたいですよ。

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