人工透析を受けている患者さんが来られる場合があります。

腎臓はタンパク質やアミノ酸を分解して生じた尿素や硫酸など、それにDNAやATPなどに使われる核酸を分解して生じた尿酸などを血液から取り除くろ過装置でした。
このろ過装置がうまく機能しないと腎不全を来たして尿毒症を起こします。
血液中のBUN(尿素窒素)が上がった状態(20mg/dl以上)ですね。
このBUNが上がらないように(尿毒症にならないように)人工透析を行います。

血液中の残余窒素が高いと、末梢神経麻痺を起こす場合が多いと言われます。
また、手足の筋力低下や不全麻痺などが見られることもあります。

人工透析は患者さんによって1日おきとか2日おきに行われます。

1日 透析
2日 −
3日 −
4日 透析
5日 −
6日 −
7日 透析


2日おきに人工透析を受けるケースを示しました。
このケースでは、1日に人工透析を受けてBUNは下がりますが翌日に人工透析を控えた3日にはBUNが上がっていることが予想されますね。

人工透析を受けている患者さんが前述のカレンダーの3日に末梢神経症状を訴えた場合は、BUNレベルが要因となっていることが多いと言えます。

また、人工透析を受けている患者さんの多くは抗凝固剤を使って血液が固まりにくいように維持されています。
と言うことは、打撲や捻挫で関節が腫れている場合はまず血腫を疑わなければなりません。
腫脹のある部位を圧迫すると余計に出血を促す可能性も否定できません。

従って、人工透析を受けている患者さんが来院された場合は透析を行っている主治医に連絡を取り、指示を仰ぐ必要があると言えるでしょう。

【参考文献】
「よくわかる生理学の基本としくみ」秀和システム
「綜合整骨」1-5 メディカルプレス(絶版)


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