A:「なめたことしていると、痛い目にあわせてやるぞ!」
B:「なにぃ〜! やれるもんならやってみろよ!」
A:「そうか。そこまで言うのなら仕方ないな! 言っておくがオレは空手をするんだ」

・・・と言いながらAは、こぶしを手で握ってパキパキッと鳴らした。

片方の手を握ってこぶしを作ります。(グーを作ります)
そして、もう一方の手でそれを覆うようにして握ります。
そうすると、こぶしを作った方の手からパキパキッって鳴ることがありますよね?

さて、これって何の音?

これは、指の関節で鳴っています。
これが鳴るのは、関節包内の内圧が急激に下がった結果起こります。

関節包内は関節液で満たされています。
関節窩に対して関節頭が動いて関節運動が起こります。
関節運動によって・・・例えば指を屈曲したり伸展したりすることによって関節包内の内圧に変化が生じます。

水風船を思い描いて下さい。
風船の中には水がいっぱい入っていると思って下さい。
これが関節包と関節液ですね。

風船をテーブルの上に置いて、上から押してみます。
そうすると、風船は横に広がります。
これが、関節包内の内圧が上がっている状態です。

今度は風船をテーブルに固定して、それを上から引き上げてみます。
先ほどの実験では風船が横に広がりましたが、今度は風船がしぼむでしょうね・・・上に引き上げているのですから、引き上げた分、伸びなくてはいけませんからね。
これが、関節包内の内圧が下がった状態です。

関節包内の内圧が上がった状態(圧力が高くなる状態)を陽圧と言います。
また、関節包内の内圧が下がった状態(圧力が低くなる状態=真空に近づく状態)を陰圧と言います。

さて、冒頭に書いた指がパキパキッと鳴るお話。
これは、曲げた指の関節包内の内圧が最初は上がり(陽圧)、それが最高値になったところで一気に下がる(陰圧)瞬間に鳴るのです。

一旦、内圧が急激に下がってしまうと、その後はすぐ前述の最高値になりません。
ですから、指をパキパキッと鳴らした後はすぐにまた鳴らないわけです。

中には、関節運動に伴って何回でもポキポキなる人がいますね。
腸脛靭帯炎などに見られる症状です。
これは、前述した関節包内の内圧の急激な低下によって鳴るのではなく、靭帯などの摩擦音です。

接骨院で施術を行っていると、患者さんがいろんなことについて聞いてきます。
質問の内容は、その患者さんのケガに関することにとどまりません。
そのために、いろんな質問に対応できるだけの知識を養っておく必要がありそうですね。


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