昨日のBlogでは「肩こり体操」についてお話しました。

内科的な疾患に由来する肩こりは別にして、単純な肩こりはどうなっているのでしょうか?
いろんな学説(?)が飛び交っているところですが、今日は生理学的に考えてみましょうか?

まず肩こりは、頸部の筋が収縮した状態と言えますね。
収縮気味で、十分に伸張できなくなった状態です。

そうなる原因はさまざまで、例えば頸部の筋が冷えた場合。
筋肉は冷やされることによって熱を逃がさないようにする反射が起こります。
そのために筋を収縮させます。

この寒い時期、屋内から冷えた屋外に出た途端、無意識のうちに身体を縮めてしまいますね?
これは冷たい外気にさらされることによって体温が奪われないように、無意識のうちに外気に触れる表面積を小さくしようとしているのです。
肩を内転させて脇を締めたり、股関節を内転させると共にやや屈曲させるなどして鼠径部も冷えないようにしますね。
それでも体温が奪われるものなら、ぶるぶるっと身体を震(ふる)わせて体温を高めようともしますね。

他に考えられる原因には、ずぅ〜っと頸部の筋を緊張させ続けた場合。
両肩を少し上に上げた状態(肩甲帯をやや挙上させた状態)でしばらくいると、僧帽筋が硬くなってくるのが実感できますね。
仕事などの姿勢において、ずっと同じ姿勢で筋が緊張状態にある人は、このようにして頸部の筋が緊張状態になるようです。

他にもいろんな原因がありますが、いずれにせよ、頸部の筋に分布する血管は収縮状態となります。
そうすると、十分な血行が得られない。

血行状態が不足気味ということは、ヘモグロビンによって運ばれてくる酸素量が不足します。
酸欠状態を招きそうですね。

酸欠状態ってことは好気的代謝が不足します。
そうするとATP(アデノシン三リン酸)が合成できません。
エネルギーがなくなります。

そうなると、筋肉は無酸素運動を行います。
無酸素運動によって出てくるもの・・・そうです。疲労物質である乳酸ですね。

乳酸は発痛物質でもあります。

どうやら、これが肩こりの痛みの原因のようですね。
肩こり一つでも、このように考えると何となく楽しいですね。(^^♪
・・・楽しいのは太郎だけかしら?

ここでようやく本論です。(ー_ー)!!

肩こり=頸部筋の収縮状態=頸部筋の血行障害

血行障害を取り除くためには運動です!

それでは、頸部の筋に運動してもらいましょう。


抵抗を加えた上で頸部の前屈を促す。







患者さんの額(ひたい)に手を当てます。
そして、患者さんには頸を前屈するように促します。
この時、額に当てた手は、患者さんの頸の前屈に抵抗を加えるようにします。
抵抗は、頸が少しだけ前屈したらその後はもう全く動かない強さです。
5秒もやれば良いでしょう。
それを何回か行うのがいいでしょうね。

同じ要領で、患者さんの後頭部にも手を当てて、後屈してもらいましょう。


抵抗を加えた上で頸部の側屈を促す。







側頭部に手を当てて、手を当てた側に側屈を促します。
もちろん、抵抗を加えます。
左右とも行って下さいね。

接骨院で行ってもらう運動はこのようなものです。

前屈、後屈、右側屈、左側屈。
それぞれの運動を行ってもらっている時・・・例えば前屈してもらっている時は、胸鎖乳突筋が収縮していますか?(硬くなっていますか?)
収縮していればちゃんと運動できていますね。

この運動は何も接骨院で行わなくても、患者さんの自宅でも行ってもらえます。


自分で抵抗を加えた上で前屈してもらう。







患者さん自身の手を額に当ててもらいます。
手は、頸を前屈させないように抵抗を加えます。
抵抗を加えつつ、頸を前屈してもらいます。

後屈や側屈も同じ要領です。


自分で抵抗を加えた上で側屈してもらう。







時々、自分ではうまくできないという患者さんがおられます。
その場合は手の代わりに、額を壁に当てて前屈してもらいましょう。
また、後頭部や側頭部を壁に当てて後屈や側屈を行ってもらいます。
そうすれば、要領が分からない患者さんでも行ってもらえます。

昨日お話した「肩こり体操」と合わせて行ってもらうように指導しましょう。


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