接骨院を開業するためには、どのような医療器械を設置するか考える必要があります。

医療器械にはいろんな種類やメーカーがあります。
ですから将来的に開業を考えている人でも、臨床研修先に設置されていた医療器械を見ながら、どれくらいの効果をもたらしているか確認しておくべきですね。

さて、接骨院に設置される医療器械を列挙してみましょう。

1) 低周波治療器

接骨院で最も多く設置されている医療器械と言えるでしょう。
低周波治療器には大型低周波治療器と(小型の)低周波治療器があります。

大型低周波治療器はその本体を1か所に置いておき、そこからコードが各ベッドにまで延びています。
各ベッドに通電されている様子は本体で確認できます。
操作は本体でもできるし、各ベッドサイドに設置したコントローラーでもできます。

(小型の)低周波はそれぞれのベッドサイドに設置するものです。
設置場所を取らない長所がありますね。

低周波治療器の中に含まれるものには他に、吸引干渉波治療器、SSP(シルバースパイクポイント)、TENS(テンス)もありますね。

【例】
大型低周波治療器(日本メディックス)
吸引干渉波治療器(日本メディックス)
SSP治療器(日本メディックス)
TENS治療器(伊藤超短波)

2) 極超短波治療器(マイクロ波治療器)

マイクロ波治療器も接骨院に多く設置される器械ですね。
近年は、連続照射型のものから間欠照射型のものへと移行しつつあるようです。
日本の医療器械、とりわけ物理療法器機は今もなお、ヨーロッパ(ドイツ)の一歩後を進む傾向にあります。
ヨーロッパでは早くから間欠照射型マイクロ波治療器が使われていますが、日本では認可等の問題もあって遅れていたようですね。

【例】
マイクロ波治療器(伊藤超短波)

3) ホットパック

患者さんのケガの炎症期が過ぎ去ると、回復期に移行します。
回復期には温熱療法が主体となります。
その時に役立つのがホットパックです。
ホットパックには乾式と湿式があります。
乾式ホットパックは前述した低周波治療器に付属しています。
湿式ホットパックは新たに装置の導入が必要となります。

【例】
湿式ホットパック装置(OG技研)

4) 超音波治療器

深部の温熱治療器として用いられるのが超音波治療器です。
超音波治療器は靭帯損傷や筋断裂など、局所的な温熱治療に効果を発揮しますね。
超音波治療器は急性症状には禁忌(きんき)とされていましたが、近年では急性症状に対応するモードが開発されたようです。

【例】
超音波治療器(伊藤超短波)

5) ローリングベッド

ベッド型のマッサージ治療器と言えるでしょう。
ローリングベッドの中には牽引装置を備えているものもあります。

【例】
ベッド型マッサージ器(伊藤超短波)

6) 牽引装置

頸椎牽引や腰椎牽引を行います。
前述したローリングベッドで代用しているところもあります。

【例】
牽引装置(OG技研)

7) その他

絶対数は少ないようですが、一部の人は低周波治療器の代わりに、また低周波治療器と一緒に高周波治療器や中周波治療器を設置しているところもあるようです。

また、疼痛治療器としてレーザー治療器もありますね。
古くからの治療器として、カーボン灯もあります。

接骨院に設置する医療器械は、以上に紹介したものの他にもまだまだ沢山あります。
前述した医療器械の【例】は医療器械メーカーのHPにリンクしましたが、そこを見るだけでもいろんな器械があることが分かります。

これらの中から自分の施術所に設置する器械を選ぶ必要がありますね。
開業時に、どれを置いてスタートするか選ぶのも一苦労です。
どれもこれもあるのに越したことはないのでしょうが、一つ一つの器械は決して安いものではありません。
よく吟味(ぎんみ)する必要があるでしょうね。

最近の学生さんは超音波観察装置に興味を持っているようですが、太郎の個人的な意見としては、開業当初からこれを導入することはお勧めできませんね。

最後に、どこの代理店から購入するか?
臨床研修先に出入りしている代理店も良いでしょう。
太郎は、日本理学療法器材工業会に所属する代理店をお勧めしますね。
医療器械を販売する会社は沢山ありますが、器械が故障した時の対応に重点を置くべきでしょう。
悪口を書くようで恐縮ですが、会社の中には買うまでは足しげく来てくれるものの、買った後はまるで音沙汰がなく、故障したからと言って連絡してもなかなか対応してもらえないところもあります。



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