ある勤務柔道整復師Yさんとの会話の中で・・・

Yさん:「骨折の患者さんだと思って依頼状に例えば“下腿骨骨折です。つきましてはご高診ご教示のほどお願いします”って書いて対診したものの、結果は骨折ではなく異常なし!なんてことになれば、ちょっと格好悪いですよね〜(^^;」

ふむふむ。なるほどそのお気持ち、よくわかるっ!

患者さんには骨折だ!と告知して対診に赴(おもむ)いてもらう。
けど、検査の結果は骨に異常なし!
患者さんにしてみれば、「骨折だっ!」なんて言われていたから気持ちを落ち着かせて整形外科の玄関をくぐったことでしょう。
ある程度の心積もりをもって受診したかも知れませんね。
でも、結果は異常なしだったのですから、心配は払拭(ふっしょく)されたわけです。
良かった、良かった!

でも、これでいいのでしょうか?

骨折でもない患者さんを対診したことについて、とやかく言っているのではありません。
むしろ、少しでも骨折の疑いがあるようであれば、迷わず対診を行うべきです。

ただ、Yさんの発言の中にある対診先への文書(依頼状)中の記述がひっかかります。
「下腿骨骨折です」とありますね。

対診する前から「下腿骨骨折だっ!」て言い切っています
これでは、柔道整復師が診断している!なんて思われても仕方ありませんね。

診断する権利は私たち柔道整復師にはないのです。

ですから、それが例え明らかな骨折であったとしても、「下腿骨(腓骨)に骨損所見が認められます。つきましてはご高診ご教示のほどお願いします」とすべきでしょうね。

「骨損所見が認められる!」なんて書いても、「骨折が認められる!」と書くのと同じ意味です。
書き方が、ちょっと変わっただけですよね?
でも、この書き方であれば、診断しているとみなされないのです!(^^ゞ

また、骨折かどうか判断がつきにくい場合であれば、「下腿骨(腓骨)に骨損が認められないか懸念(けねん)しています。つきましてはご高診ご教示のほどお願いします」とすれば良いでしょう。

このように、ちょっとした言葉遣い一つで相手に対する伝わり方が異なってきます。
偉そうなことを書いている太郎も国語は得意ではないので恐縮するところですが、柔道整復師としての身分をきちんとわきまえた上で文書を作成する心構えが大切ですね。


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