健康保険施術はもちろん、労災保険施術や自賠責保険施術にも「冷罨法料」「(温)罨法料」と言う算定(請求)が行えます。

これらを2つ合わせて一般に、「罨法料(あんぽうりょう)」と呼んでいます。

健康保険施術を例に取ると捻挫の場合、「冷罨法料」の算定は傷病に対する施療が「負傷日の翌日の場合(施療日の前日負傷)」または「負傷日当日の場合(施療日当日の負傷)」に限って算定可能です。

でも、こう言う書き方で誤解をしている人もいるようです。

2月2日の今日、捻挫で訪れた患者さんに施療(初回処置)を行ったとします。
この場合、負傷日が2月1日か2月2日のいずれかであれば「冷罨法料」の算定が可能と言うわけですね。

でも、上記の条件に当てはまれば無条件に算定できるわけではないんですよ!

保険施術はその施術を行った場合に保険請求上、算定が可能となります。

要するに、前日負傷であれ当日負傷であれ、(冷)罨法施術を行わないことにはこれを算定できないのです。

そこでまた誤解する人がいるようです。(^^;

「罨法=湿布(シップ)だけ」と考えているケースです。

確かに、湿布は罨法に含まれます。
でも、湿布だけが罨法ではありません。

まず、「罨法=冷罨法+温罨法」ですね。

【冷罨法の例】
・(冷)湿布
・コールドスプレー
・クリッカー
・消炎鎮痛剤(塗り薬)
・極低温療法 など

【温罨法の例】
・(温)湿布
・ホットパック(湿式および乾式)
・極超短波治療(マイクロ波治療)
・超音波治療 など

このように、湿布以外でも例えばコールドスプレーを吹き付けるだけでも冷罨法です。
蒸しタオルで患部を温めても温罨法になりますね。
冷罨法は冷却(寒冷)療法、温罨法は温熱療法と言えるでしょうね。

冷罨法料や温罨法料を算定する限りはその施術を行うことが前提となります。

なお、保険請求は便宜(べんぎ)上、冷罨法料や温罨法料を算定できる時期などが決められています。
でも、患者さんの傷病は人それぞれによって異なりますから、例えば保険請求上は(温)罨法料を算定できるけど実際の施術では炎症症状があるなどして冷罨法を施行しなくてはならない場合もあります。
この場合は、冷罨法を施行しておいて保険請求上は(温)罨法料の請求に差し替えておいても問題はないでしょう。
昨年の保険施術協定料金の改正によって冷罨法料と(温)罨法料の金額に差異が生じることになりましたが、いずれも罨法には変わりありませんからね。

今日のBlogで言いたいのは、罨法料の算定を行う限りはそれを裏付ける施術(罨法)を行うことです。
どこの接骨院でも何らかの物理療法や処置を行っているでしょうから、罨法料を算定できないところはないと言えるでしょう。

なお、保険請求上で罨法料が請求できない場合もありますね。
例えば捻挫で、3日前に負傷したものに対して施療するケースでは冷罨法料の算定はできません。
この場合では、例え冷罨法を施行したからと言って冷罨法料を算定することはできませんので念のため。


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