教科書(P.27)では、「剥離骨折(裂離骨折) 」(sprain fracture)を「筋・腱・靭帯などの牽引力によって、その付着部の骨が引き裂かれて骨折するもの」と定義しています。

「剥離骨折(裂離骨折)」との記述がありますから、剥離骨折と裂離骨折は同義のように取れますね。

太郎が学校に通った頃のように昔の考え方では剥離骨折と裂離骨折は同義で、むしろ剥離骨折と言う表現の方が多用されていました。

教科書に記載されていることを否定するのは心苦しいのですが、現在では、剥離骨折と裂離骨折にはそれぞれ定義があります。

教科書にある「筋・腱・靭帯などの牽引力によって、その付着部の骨が引き裂かれて骨折するもの」は裂離骨折(avulsion fracture)で、一般的に「アバルジョン」と呼ばれています。

剥離骨折は、例えば日曜大工などでトンカチ(ハンマー)を持って釘(くぎ)を打ち損ね、指などを打ってしまった時に発生する骨折です。
従って、剥離骨折は筋、腱または靭帯などの牽引力が働かず、直達外力によって発生します。

【剥離骨折】
 ○ 直達性骨折
 ○ X-p上では薄い剥離骨片
 ○ 筋や腱の付着部にかかわらず、どこでも発生する。

【裂離骨折】
 ○ 介達性骨折
 ○ X-p上では剥離骨折ほど薄い骨片ではない。
 ○ 筋や腱などの付着部に発生する。


【注意】
今日のBlogは、現在の整形外科での考え方を紹介したものです。
国家試験では今年も、筋の牽引力によって発生したものを剥離骨折として出題されています。


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