昨日のTVでは、地域の健康イベントに参加したある健康商品販売業者に対する苦情相談が国民生活センターに寄せられていると報道されていました。

その内容は、健康イベントに訪れたお年寄り本人に器具を使って採血してもらい、その血液を顕微鏡で見た画像をTV画面で見せます。

最初に採血した血液では画面いっぱいに赤血球が表示され、赤血球が立て込んでいるようにも見えます。
白衣を着た販売員は、赤血球がドロドロ状態であると説明します。

そこで、今度はある健康ブレスレットをお年寄りの手首に付けてもらいます。

5分後、もう一度採血してもらって血液の様子を見ると、赤血球は散らばって、最初のようにギュウギュウに詰まっていないのです。
この画像を見せながら販売員は、赤血球がサラサラ状態になったと説明します。

1本で36万円もする健康ブレスレットでしたが、〃鮃に不安を感じている高齢者であったこと、健康ブレスレットを付けることによって赤血球の状態に変化が現れたことを自分の目で確認できたこと、イベントの主催者が県であったことから、ご夫婦の2人分を50万円で購入したと言います。

接骨院を経営していると、いろんな商品のセールスマンが訪れたり、ダイレクトメールが届きます。

実は何年か前、太郎の接骨院にも赤血球の状態を画像で見せて、健康ブレスレットを売らないか?というセールスマンがやって来ました。

赤血球なんかは柔道整復師の専門ではありませんが、興味がそそられてその話を聞いてみました。

まず、採血は必ず患者さん本人で行ってもらうこと。
採血を行うためには医師免許を必要としますから、これを行うと医師法違反になります!という説明に始まりました。
採血を行う器具は簡単な筒状のものです。

太郎の採血を行い、それをスライドガラスに載せて顕微鏡で見ました。
スライドガラスに載せた血液を針のような捧で拡げるのですが、血液の高さが低くならないように針でかき混ぜます。
カバーガラスをそっと載せ、できるだけ血液が拡がらないようにします。
そうして見ると、赤血球はドロドロ状態に見えます。

一方、同じようにしてスライドガラスに載せた血液でも、スライドガラスに載せる血液を少なめにし、針でよくかき混ぜて血液の高さを低くすると共に表面積を拡げてみると赤血球はサラサラ状態になるのです。

太郎が言われたようにやってみても、うまくはいかなかったのですが、何度か練習すれば赤血球をドロドロ状態に見せたりサラサラ状態に見せたりできるようになると言います。

ドロドロ状態の赤血球を見せた後、健康ブレスレットを手首に付けてもらいます。
5分ほどした後、サラサラ状態の赤血球を見せれば、健康ブレスレットの効果で赤血球の状態が変わったのだと思い込むというものです。

「これじゃ詐欺そのものですね」(ー_ー)!!

そう言った太郎に対してセールスマンの人は「これから先、接骨院が増えてきて必ず収入は減ってきます。そんな時、このような副収入があれば生き残れるのです!」と言います。

「私たちのようなセールスマンがご家庭を訪問してもなかなか信用してもらえませんが、接骨院の先生なら患者さんは信用して買ってくれるのです!」とも言います。

患者さんたちの私たち柔道整復師に対する信頼を利用するということですね。(ーー;)

そりゃあ、収入が増えることに越したことはないでしょうが、このようなインチキ商売なんかやったら接骨院の信用は元より、柔道整復師の信用さえ失いかねませんね。

接骨院を開業したら、いろんなセールスマンが来てくれて、中には面白そうな話を持ってきてくれる人もいます。
でも、よぉ〜く考えて、自分の信頼を損ねることのないようにしたいものですね。

【追記】
今日のBlogでは太郎が説明を受けた血液ドロドロ商法のからくりについて書きましたが、昨日報道された血液ドロドロ商法が同じ手法を用いて行っていると指摘しているものではありません。

【追記】
「医師等の免許を持たない者が検査を行い、商品等を契約させる手口に注意!」(国民生活センターサイト内記事)

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