開業柔道整復師のY先生のところへ、療養費支給申請書(レセプト)の減額通知があったとのことです。

頸部捻挫の1部位で請求したものが濃厚施術という理由で、5回分の後療料、温罨法料および電療料が減額されたと言います。

Y先生の言い分は、「傷病名は頸部捻挫の1部位だけで、それ以外の傷病はありません。それなのに濃厚施術と言われるのは腑(ふ)に落ちないのですが」というもの。

Y先生の言い分も分からなくはないのですが、彼は濃厚施術という意味を「3部位や4部位など、たくさんの部位で請求するもの」と解釈していたことに原因がありそうです。

濃厚施術というのは実は2つの意味があります。

多部位での請求
施術日数が多い請求


,蓮Y先生が考えていた意味と同じですね。
なお、多部位と言っても3部位以上が多部位だとか、4部位以上が多部位だとかいう定義づけはありません。
保険者の人の捉(とら)え方に委(ゆだ)ねられています。

今回、Y先生のところに減額があった理由は、△坊任欧詛燦施術に該当していると判断されたのでしょう。

一概に、施術日数が多い請求と言っても何日以上の施術からそれに該当するというものではありません。
これも,汎瑛佑法∧欷閏圓凌佑梁え方次第です。

減額対象となったY先生の療養費支給申請の内容を聞いてみました。

傷病名/頸部捻挫
負傷年月日/平成19年2月1日
初検年月日/平成19年2月1日

平成19年2月は暦月で28日あります。
そのうち日曜日と祝日はあわせて5日です。
よってY先生の施術所では2月には23日間、施術を行っていました。

また、この減額対象となった患者さんに対しても、2月1日に始まり28日までの間、施術を行っている日全てにおいて施術を行った結果、23日の施術実日数となっています。

ただ、1か月のうちで日曜と祝日以外の日全ての日に施術を行って請求した場合、その全部が濃厚施術となって減額対象となるわけではありません。

前述したように、減額とするのは保険者の担当者の判断です。

Y先生の請求は平成19年2月が初検月ですから、減額対象となったのは第1回目の請求です。

一般的に、このような第1回目の請求で減額対象となるのは珍しいパターンです。

濃厚施術が決まったライン引きをされ、それが提示されていれば分かりやすいのに!という方もおられますが、それは間違いでしょう。

初検日からしばらくは症状も重く、できるだけ毎日施術した方が良いでしょう。
日数の経過に伴い、症状は次第に改善されてきますね?
初検の頃は日常生活に支障を来たしていたとしても、だんだんと支障を来たさなくなってくるでしょう。
疼痛が強いとか、ADL(日常生活動作)にもたらす障害が大きい場合、患者さんは仕事よりも通院を優先します。
加療に伴い、疼痛が改善されてきて、ADLにもたらす障害も少なくなってくれば、患者さんは通院よりも仕事を優先したくなりますね。
当然、私たちはできるだけ早く、患者さんが受傷するまでの社会生活に戻れるように加療しなければなりません。
要するに、症状の強い初検日からしばらくは毎日の施術を行っていても、症状の改善に伴って2日に1回の施術になり、3日に1回の施術になり・・・というように、だんだんと施術を遠のける必要があるのです。

別な言い方では、初検日からしばらくは、施術を行うことによって疼痛や腫脹が目に見えて改善されると言えます。
言い換えれば、毎日施術する価値があると言えますね。
でも、初検日から数か月もすれば、毎日施術してもなかなか症状に変化は見られないと言えます。

要は、その傷病に対して必要最小限度の施術でなければならないのです。

太郎の経験上では、初検月から濃厚施術ということで減額対象となるのは珍しく思います。
濃厚施術として減額対象となるのは第2回目(2か月目)以降の請求に見られるものです。
かと言って、今回のY先生のように、初検月から濃厚施術と判断されることもあるのです。
たまたま初検日が2月1日で、その月の施術日全ての日数と、その患者さんの施術実日数が一致したから減額対象となったのかも知れません。

近年、傷病が治ってしまってあるのに施術を継続する柔道整復師がいると聞きます。
傷病は、治った時点で施術を終了させなければなりません。


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