以前お話したBlog「手術の適応となるオスグッド・シュラッター病」の患者さんのX線写真が手に入りました。(^^♪

患側側面像









【画像 


【画像 は、患側側面像です。

脛骨粗面の部分に穴が開いているように見えますが、この部の骨端核が融合していないからでしょうね。
患者さんは14歳の女子中学生です。

脛骨粗面の骨端核は7〜15歳に出現し、19歳くらいで融合します。

ですから、脛骨粗面に穴が開いているように見える部分は軟骨組織でX線に写らないのです。

健側のX線写真があれば対比できて分かりやすいのでしょうが、X線写真は患側しか撮影されていません。(ーー;)

また、前回のBlogでは手術を控えているとお話しましたが、今日の段階でもまだ、手術を行っていません。

脛骨近位端部骨端線離開の分類(Watson-Jones)


【画像◆


さて、小児の脛骨粗面に大腿四頭筋の収縮による牽引型裂離損傷を来たした場合、骨端部の下の方に、鴨(カモ)の嘴(くちばし)が開いたような画像を見ます。
いわゆる鴨嘴状(おうしじょう)を呈するわけですね。

教科書理論編では「小児脛骨近位端部の骨端線離開の分類(Watson-Jones)」として、【画像◆のような図示があります。

ここでは骨端軟骨部も含めて図示されているので分かりやすいでしょうが、実際のX線写真では【画像 のようになってしまいます。

【画像 の大腿骨に対する膝蓋骨の位置関係を見る上でも、これをWatson-Jonesの分類に当てはめた場合は2型に該当するでしょうね。
1型や3型であれば、脛骨骨体部から骨端核部分が裂離され、大腿四頭筋収縮によって膝蓋骨が上方に偏位しますから。

患側前後像









【画像】


【画像】は患側前後像(正面から見たX線像)です。
これからでは、判断がつきませんね。


【参考文献】
「柔道整復学−理論編(改訂第4版)」
 (社)全国柔道整復学校協会・教科書委員会 編集
 改訂第4版 2003年4月


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