太郎が主に用いる肘内障の整復は、回内整復法です。

先日のBlog「小児肘内障の整復」でそれを紹介したのですが、文章表現だけではイメージしにくいようなのでもう一度、画像を交えてお話しましょう。(*^^)v

肘内障の整復①




【画像①】


それでは、患肢を右ということでお話を進めます。

まず、①術者の左母指を橈骨頭に当てて肘を持ち、②右手で手関節よりやや近位を持ちます。

この状態から前腕を回内させていきますが、回内に際して①母指は外側に半円を描くように押し込みます。(赤矢印)
②前腕の回内強制は右手で行いますが、これと同時に前腕を長軸方向に牽引します。(青矢印)

細かい話になりますが、②の「回内+牽引」における牽引は前腕を単に長軸方向に牽引をするよりも、右手掌側(MP関節付近)で挟んだ橈骨遠位端にやや強めの牽引をかける方が整復時の疼痛を伴いにくくなります。
また、この方法は、発症後数日を経過した症例にも有効な整復法です。

肘内障の整復②




【画像②】


前腕が最大回内位になりました。【画像②】
この状態でもまだ、①左母指の押圧と②回内+牽引は緩めていません。

なお、この肢位となる直前に、左母指にクチッとかコツンなどという整復音(click)を感じます。
それで整復ができてしまうのです。(*^^)v

でも、【画像②】の肢位からさらに、牽引を緩めず回内させたまま、肘関節を屈曲させていきます。

肘内障の整復③




【画像③】


【画像③】の点線部分は【画像①】から【画像②】までの間に行った操作です。
①左母指では橈骨頭を押圧したままで、②右手では回内させると共に前腕(橈骨)を牽引していましたね。
この状態から肘を屈曲させていきます。

【画像②】の段階で整復ができてあるのに何故、肘を屈曲させるのかって?

それは、【画像②】の操作だけではまだ整復が不完全な場合が稀にあるからです。(^^;

【画像②】で完全に整復できていれば良いのですが、不完全な場合は【画像③】における肘の屈曲に際しても整復音を聞くことがあります。

肘内障の整復④




【画像④】


肘を屈曲させる際にも、左母指では橈骨頭を押圧したまま、右手では最大回内位のままです。
なお、【画像③】までは前腕(橈骨)に牽引を加えていましたが、【画像④】に示すほど肘を屈曲させれば牽引を緩めても良いでしょう。

肘内障の整復⑤




【画像⑤】


肘が最大屈曲できたところで今度は、前腕を回外位にします。
橈骨頭を押圧した左母指はそのままです。
前腕(橈骨)の牽引は加えていません。

なお、前腕回内位のまま肘を最大屈曲させてから回外位とする場合は、少しだけ肘の屈曲角を緩めて(肘を少し伸展させて)回外位にすれば良いでしょう。

はい、できました。(^_^)v

整復確認の方法はご存知ですね?
患肢を挙上できればOKですね。


【補足】
今日のBlogでは「橈骨頭の押圧」「前腕回内強制」「前腕の牽引」など、整復操作についてお話しましたが、患者さんは小さな子供ですね。
整復に際してはついつい力が入りがちですが、上記の操作に加える力は皆さんにとっては思いの他、緩い力ではないかと思います。
整復操作で加える力は患者さん(子供)が痛みを感じない程度の力です。
また、この整復をマスターすれば、子供が全く痛みを感じずに(泣くことなく)整復できるようになります。(*^^)v

【追記】
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