「ムーブ!の疑問」(大阪朝日放送)で接骨院の不正請求問題について報道されたことをきっかけに、太郎の元にはあちこちから貴重な情報や資料が届いています。
ご提供いただいた皆さまには、この場でお礼申し上げます。m(__)m

さて、ご提供いただいた情報は、太郎の判断(独断)で掲載させて頂くこととしますのでご了承下さい。m(__)m


私たち柔道整復師は、患者さんの施術に要した療養費について、患者さんから委任を受けるかたちでその支給申請を行います。
患者さんから療養費の受領について委任を受ける契約を「受領委任契約」と呼びます。
また、患者さんから委任を受けて(柔道整復師が受任者として)行う療養費の支給申請を「医療保険療養費支給申請」と呼びます。

柔道整復施術は本来、「償還払い」が原則です。
「償還払い」というのは、施術を受けた患者さんが保険者に対して医療保険療養費支給申請手続きを行い、医療保険適用分に相当する立て替え分(施術料金総額−一部負担金)の返金を受けるものです。

【参考Blog】
「柔道整復師の保険請求の仕組み」

償還払いの手続きを行うまでの間、患者さんは施術料金を立て替えなければなりません。
これでは、患者さんに一時的と言えども経済的な負担を強いることになります。
また、償還払いの手続きを行うという手間をもかけることになります。
以上の負担を軽減する目的で、柔道整復師が患者さんに代わって(委任を受けるかたちで)償還払いを受ける方法「受領委任払い制度」が設けられたわけです。

受領委任払い制度は言わば、患者さんの便宜を図る目的で制度化されたものです。
時々、この制度を「柔道整復師の権利だ!」と誤解している人を見かけますが、これは間違いです。(ー_ー)!!
受領委任払い制度は柔道整復師の権利ではなく、患者さんの権利なのです。

また現在、柔道整復施術は医療保険制度の中で療養費としての位置付けを得て、保険施術が適用されます。
これは前述した「受療委任払い制度」とは意味合いが異なります。

受療委任払い制度や償還払い制度はいずれも、療養費としての位置付け、すなわち保険施術の適用でなければ成り立ちません。
柔道整復施術は、療養費としての位置付け(保険施術の適用)であるからこそ、受療委任払い制度が適用されているわけです。

今回の報道で問題視されているのは、柔道整復施術にかかる受領委任払い制度です。
例えば、受療委任払い制度だけが撤廃されたとしても、柔道整復施術が医療保険制度の中で現行のまま療養費としての位置づけにあるのであれば、償還払いが適用されることになります。

受療委任払い制度と療養費としての位置付けの双方において撤廃された場合に、医療保険制度から退くかたちとなるのです。


【償還払い制度】

償還払い制度






患者さんは接骨院で施術を受け、その際、施術料金(療養費)の全額を一旦立て替えます。
施術料金の全額を徴収した接骨院は、その領収書を交付します。
患者さんは療養費支給申請書を作成し、それに領収書を添付して保険者に申請します。
保険者は療養費支給申請書を審査の上、患者さんが接骨院に支払った施術料金から患者さんが負担すべき一部負担金相当額を差し引いた金額(患者さんの立て替え分)を返金します。

に記した「療養費支給申請書」には、患者さんの住所、氏名、生年月日などの個人情報のほか、施術を受けた施術所名称(接骨院名)、その所在地、接骨院に対して支払った金額などを記載します。
同時に、健康保険被保険者証に記載されている被保険者氏名を記入した上で、認印を押印します。(療養費支給申請を行うのは患者さん本人ではなく、健康保険被保険者証に記載されている被保険者によって行うものであるため)



【受領委任払い制度】

受領委任払い制度






患者さんは接骨院で施術を受け、その際、施術料金(療養費)のうち一部負担金相当額を支払います。
同時に、療養費支給申請書に、受領委任払いにかかる委任状に署名をします。
接骨院は施術を行った患者さんにおける療養費支給申請書を作成し、それを保険者に送付します。
保険者は、療養費支給申請書を審査の上、保険適用分となる金額を接骨院に対して支給します。

,傍した療養費支給申請書への署名は原則、患者さん本人が行わなければなりません。
患者さんの手が負傷している場合や患者さんが幼児であるなどして署名することができない場合は、柔道整復師が代理して署名することができます。
ただし、柔道整復師が代理署名した場合は、その署名欄に患者さんの認印の捺印か、患者さん本人の指印の押捺が必要となります。
また、委任欄に署名する氏名は原則、患者さん本人の氏名ではなく、健康保険被保険者証に記載されている被保険者氏名となります。
なお、保険種別によっては、患者さん(受給者)本人の氏名で署名する場合もあります。

△傍した療養費支給申請書は、暦月分(施術を行った月分)をまとめて作成します。
療養費支給申請書には、患者さんの住所、氏名、生年月日などの個人情報のほか、傷病名、負傷年月日、初検年月日、施術期間、施術料金の明細、施術所名称(接骨院名)、その所在地、管理柔道整復師氏名などを記載します。


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