梅雨明けした地方が増えてきているとは言え、毎日暑い日が続いています。

屋外では、うだるような暑さです。
一方、屋内では気持ち良いのを越して、肌寒ささえ感じるほど冷房が効いているところもあります。
太郎は普段、眼鏡をかけていますので、冷房が効きすぎたところから外に出ると、眼鏡が曇ってしまいます。(^^;

こういった温度差の激しいところ(屋内と屋外)を出入りしていると、いつしか身体が冷えてしまい、背中、腰部、下肢に重だるさを感じることもあります。
そういう状態が積み重なって、ちょっとした動作で腰を捻ってしまうなど、いわゆる捻挫の誘因となりかねません。

このように冷えが誘因となって外傷性捻挫を受傷して来院した患者さんに対しては、「ヽ綾性捻挫そのものの発生機序の説明」と「⇒彊の説明」が必要でしょう。

「ヽ綾性捻挫そのもののの発生機序の説明」は、例えば内反捻挫であれば、足が内反位を強制されて外側の靭帯が引き伸ばされたことを、患者さんに分かりやすい言葉やゼスチャーで説明するものです。
「内反」とか「靭帯」などという専門用語を並べても、患者さんは理解しにくいですからね。
患者さんの持つ医学的な知識に応じて、ゼスチャーを交えて「足がこのようになって、ここにくっついているスジが引き伸ばされたみたいですね」などと説明するのが良いでしょう。

「⇒彊の説明」は、もし患者さんの身体がクーラーなどによって冷やされていなければ、外傷性捻挫は起こらなかっただろうという場合に行います。
この場合、それを告げておかないとまた、同じように身体を冷やして捻挫を受傷しやすい状況となって再負傷してしまいます。

患者さんの中には、「暑いものだから、お風呂上りに裸でいて冷えたのかも」と言う人がいます。
身体を冷やさないようにするためには、「お風呂上りにはすぐ、パジャマを着る方が良い!」と指導しますか?

答えはNoです。

お風呂上りには普段よりよく汗が出て、身体が湿った状態がいつまでも続きます。
水分が蒸発する時には熱が奪われます。
この熱を気化熱と呼びますが、例えば雨に濡れたままでいると身体が冷えてくるのは気化熱が奪われるからです。
特に、水の熱伝導率は空気に比べて25倍も大きいため、湿った布を身につけていると身体の熱は容易に布に吸収されてしまうのです。

お風呂上りにしても同じです。
身体を拭いた後でも湿ったタオルを巻きつけていれば、体熱がタオルに奪われるばかりでなく、タオルからの気化熱で身体が冷える原因にもなります。
また、お風呂上りに身体の水気を十分拭き取ってパジャマを着たつもりでも、その後で吹き出てきた汗によって同じようになります。

例えば木綿のパジャマの場合、汗を吸収して湿ったものは、乾いている時に比べて約1.7倍も体熱が奪われやすいと言われます。

ですから、お風呂上りには汗をまめに拭き、汗が引くのを待ってから衣服を身に着けた方が身体を冷やさないのです。


【参考文献】
「理科系雑学」竹内 均 編/三笠書房/2006年9月/第1版第7刷

理科系雑学



整骨太郎のホームページ
整骨太郎のひとりごと(Blog)−目次