健康に対する関心が高まっていることを裏付けるように、TVでは健康に関する番組が報道され、本屋さんにもたくさんの健康に関する書籍が並んでいます。

それだけではなく、近年ではインターネットから情報を取り入れることができるようになったおかげか、中には「医学的な勉強をしたの?」と思われるほど専門的な知識を持っている患者さんが訪れることも少なくありません。

私たち柔道整復師は外傷性疾患を専門に取り扱っているところですが、お医者さんと同じように白衣をまとっているからでしょうか?、健康に関する相談を受けることが多いですね。
病気が疑われるものは元より、必要に応じて医療機関での受診を促すことは言うまでもありません。

しかし、中には医療機関への受診を促すほどのものではなく、単に健康について私たちに意見を求めたりしてくるものもあります。
また、肩凝りの予防法や変形性関節症が起こる仕組みなど、専門外とは言え、私たちの専門に近い質問が出てくることもあるでしょう。

さて、こんな時、なんでもかんでも専門外だから!と言って答えないのは如何なものかと思います。

柔道整復師養成施設で2年間しか履修していない人はともかくとして、3年間履修している人は一般臨床医学も学んでいますね。
専門である柔道整復学は当然のこと、内科や外科的疾患についてもある程度、勉強してあることでしょう。
患者さんに対して間違ったことを教えるのはいけませんが、自分が知っている知識であれば、柔道整復師としての分を超えない範囲内で、教えてあげることが良いでしょう。

でも、学校で学んだ知識だけでは事足りません。

できるだけ健康番組を目にし、健康に関する書籍を読んで、そこから情報収集して知識を蓄えておくべきでしょう。
健康に関する書籍は医学書のような専門的なものではなく、むしろ一般の人向けのものを読んで勉強するのが良さそうです。

一般の人向けに作られた健康に関する書籍は、説明の仕方一つとってみても、医学を学んでいない人にでも解るような表現です。
これを見て、私たちは患者さんに対して病気やケガのことについて説明する際の方法を学ぶべきでしょう。

一般の人向けに作られた健康に関する書籍は読みやすく、解りやすく書かれています。
そこに書かれた内容をそのまま患者さんに伝えても、患者さんにはすぐに理解してもらえることが多いです。

先日のBlog「お風呂上り直後は衣服を身に着けることによって冷える」ではお風呂上りの冷え予防についてお話しましたが、この情報も健康に関するものばかりではありませんが、一般の書籍から引用したものです。

太郎の接骨院ではこれまでに、次のようなキーワードで質問されるものが多いでしょうか。

「肩凝り」
「肩の痛み」
「腰痛」
「膝の痛み」
「冷え」
「自律神経」
「運動不足」
「便秘」
「カルシウム」
「ビタミン」
「活性酸素」
「ダイエット」

昨日、来院された患者さんでOLの方が、太郎の接骨院で受療されている傷病とは別に、「冷え性で困っている!」と相談されました。

「電磁場や静電気によって身体が帯電すると、自律神経に影響して身体を冷やしやすい!」というのはご存知でしたか?

この患者さんは終日、PCに向かって仕事をしています。
朝、椅子に座ったら休憩時間を除いて仕事を終えるまで、ほとんど椅子から立つことはないそうです。
聞いているだけでも血行障害が想像できそうですね。

この患者さんには、座りっぱなしではなく30分とか1時間おきに椅子から離れて歩くこと、休憩のたびに身体を積極的に動かすこと、静電気防止スプレーを利用するなどアドバイスをしました。
それ以外にも、考えられる指導はありますが、患者さんから得られた情報を元に、できるだけその人に応じた指導を必要最小限度に行うことが大切です。


【参考文献】
「町医者の知恵袋−知っておきたい“医者いらず”の養生法」 福田伴男 著/実業之日本社/2004年2月・初版第1刷

町医者の知恵袋−知っておきたい“医者いらず”の養生法