1か月のうち毎日施術を行ったことによってそれが濃厚施術と判断されて、毎日施術を行う必要性を問い合わせる意味で返戻となったり、はたまた減額の対象となる療養費支給申請書が近ごろ増えてきているとの情報を得ました。

例えば、今月(8月)は31日ある中で日曜日は4日あります。
日曜日だけをお休みにして、それ以外の日を施術日とした場合、27日の施術日があります。
月によっては25日前後の施術日となる場合がありますね。
冒頭でお話した濃厚施術と判断されているのは、1か月の施術日のほとんどで施術を行って、療養の支給申請がなされたものを指します。

保険者の見解としては、初検月では症状も強いことだろうから毎日施術する必要性もあるだろうが、施術月が回数を重ねて例えば3、4か月以上も経過した頃には症状が緩和してきているはずで、毎日施術する必要性もなくなってきているのでは?と言うものです。

受傷後間もない急性期症状を呈している期間は毎日施術を行い、急性期症状もなくなって回復期(慢性期)ともなれば最初のころは隔日に施術し、症状の緩和に伴ってそれが3日に1回の施術とし、やがて週に1回の施術となって治癒に至る・・・などとする施術の頻度に関するマニュアルやルールはどこにもありません。

また、多くの施術所では、患者さんが受療されることによって療養費支給申請の権利が発生するものと考えがちです。
患者さんは、身体のどこかを負傷して疼痛など不具合を感じたために施術所を受療します。
初めて施術所を受療するタイミングこそ患者さんに委ねられていますが、一旦施術が開始された後は、患者さんの負傷状況に応じて柔道整復師が指導管理する必要性が生じてくるのです。

解りやすく言えば、初検日に施術を開始したら、その後の受療日は原則、柔道整復師が指導すべきであるということです。

実際は、初検で受療した患者さんで症状が強い人の場合は、特段の指導を行うまでもなく毎日続けて受療するでしょう。
太郎の接骨院でも、このような患者さんに対しては「しばらくは毎日続けて来院して下さい」と指導しています。

何回か加療を行ううち、症状は改善されてきます。
その時、症状に応じて「良くなってきたので今度は2日に1回(隔日)のペースで来院して下さい」とか「3日に1回のペースで来院して下さい」と指導すべきです。

保険者の見解としては、施術を開始した後は原則として患者さんの求めに応じて施術を行うものの、患者さんの求めだけに委ねるのではなく、患者さんの症状に応じて必要最小限度の施術にとどめるように努めなければならないとしているようです。

私たち柔道整復師は、患者さんの傷病をできるだけ早期に治癒するように努めなければなりません。
従って、傷病が治癒しているのに施術を継続することは、不必要な施術となりますね。

また、毎日施術を行う時期は、毎日施術を行う必要性がある場合に限って許されます。
テーピングによる固定を行っているため毎日それをやり替えなければ固定が緩んでしまうとか、毎日症状を見ておかなければ症状に変化(悪化)を来たす可能性がある場合です。

一方、回復期(慢性期)ともなれば、毎日症状を見なくても、症状に急変を来たす可能性も少なくなります。
また、治癒する時期が近くなってきた頃には、毎日施術をしても、3日に1回施術するのと症状に変わりがないかも知れません。
そのような場合は、3日に1回の施術で事足りるのですから、必要最小限度の施術にとどめるように指導すべきなのです。

患者さんの中には、毎日施術を受けることによって早く治ると思っている人が多いようです。
急性期であるならまだしも、回復期で治癒する時期が見えてくる頃ともなれば、毎日施術を受けてもらっても後は日数の経過に依存するところもありますから、隔日や3日に1回の施術で良いのですけどね。

このような患者さんに対しては、その症状に応じて隔日とか3日に1回などと言うように、施術の頻度を指導することが必要です。

太郎の場合、治癒する時期が見えてきた頃には、「来週の○曜日にもう一度、見せに来て下さい」と指導します。
これだけでも6日分、日が開いていますね。

また、施術録には患者さんに対して指導した受療のペースについて記録しておくのも良いでしょう。
例えば、隔日に受療を指導したのであれば「1/2日通院指導」、3日に1回であれば「1/3日通院指導」などというようにです。

ただし、何か月か施術を続けているものの、症状の改善が緩慢であるなどしていまだ毎日施術が必要であると判断される場合は毎日施術を行っても差し支えありません。
ただ、この場合は、毎日施術を必要とする根拠となる症状について、施術録に記載しておくべきでしょう。


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