管理柔道整復師(施術管理者)は自分の他、その施術所で施術に従事する柔道整復師全員の施術について、受領委任にかかる取り扱い全般を管理しなければなりません。

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保医発第0629001号
平成16年6月29日


柔道整復師の施術に係る療養費の取扱いについて


標記については、平成11年10月20日付老発第682号・保発第144号により取り扱われているところであるが、今般、受領委任に係る施術管理者について下記のとおり取扱いを明確化したので、関係者に周知するとともに、その取扱いに遺漏のないようご配慮を願いたい。



1. 施術管理者は、施術所に勤務する柔道整復師が行う施術も含め、当該施術所における受領委任に係る取扱い全般を管理する者であることから、一人の柔道整復師が複数の施術所の管理者となることは原則として認められないものであること。

2. 例外的に複数の施術所の施術管理者となる場合については、同時に複数の施術所の管理はできないことから、各施術所における管理を行う日時(曜日)を明確にさせる必要があること。

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これまでのBlogでも何度か、管理柔道整復師について触れたお話をしてきました。
管理柔道整復師というのは一般に、施術所の院長を指していると思えば良いでしょう。
しかし、管理柔道整復師というのは実際のところ、柔道整復師の受領委任(保険請求)の取り扱い上で設けられた身分です。
ですから、保険請求を行わない施術所では管理柔道整復師は存在しないことになります。

冒頭でもお話したように、管理柔道整復師は、施術所で行われる保険施術の全般について管理する義務を負います。
公的な文書の中で管理柔道整復師は「当該施術所における受領委任に係る取扱い全般を管理する者」などと記されているだけで、太郎の調べる限りでは詳細なところまで明記(規定)されていません。

前述した文書「柔道整復師の施術に係る療養費の取扱いについて」その他(受療委任の取扱規程)を見る限りでは、管理柔道整復師について下記のことが言えそうです。


【管理柔道整復師】

当該施術所における受領委任に係る取扱い全般を管理する者を言います。

受領委任の取り扱い(保険施術)を行う施術所に必要となる人員です。
従って、保険施術を行わない(受領委任の取り扱いを届け出ない)施術所では管理柔道整復師は選任する必要がありません。
1施術所につき1名を選任します。
1施術所について2名以上の管理柔道整復師の選任はできません。
1人の柔道整復師は原則として、1施術所の管理柔道整復師にしかなれません。


例外的に、1人の柔道整復師が2か所以上の施術所の管理柔道整復師となるためには、それぞれの施術所における管理日時を明確にし、それらに整合性があれば認められます。

例えば、A接骨院の管理柔道整復師であるXさんがB接骨院の管理柔道整復師も兼任しようとする場合は、それぞれの接骨院に管理柔道整復師として管理する曜日や時間帯を明記して届ける必要があるわけです。


【例】Xさんの管理柔道整復師としての管理状況
(月曜) A接骨院
(火曜) B接骨院
(水曜) A接骨院
(木曜) B接骨院
(金曜) A接骨院
(土曜) B接骨院

Xさんは月曜日、A接骨院で管理することになっています。
と言うことは、A接骨院での保険施術が可能となります。

AおよびB接骨院では柔道整復師はXさん1人しかいない場合、月曜日のB接骨院は柔道整復師が不在となりますから施術そのものができません。

XさんがA接骨院で管理を行う月曜日、B接骨院にはYさんという柔道整復師がいた場合では、B接骨院では施術を行うことは可能です。
しかし、月曜日のB接骨院では管理柔道整復師が不在となっていますから、保険施術が行えません。

なお、前述した【例】では管理柔道整復師となるXさんの管理を曜日ごとに変えましたが、これが1日のうち例えば午前と午後でXさんがAおよびB接骨院を行き来して管理したとしても、Xさんが不在となる時間帯は管理ができませんのでその時間帯は保険施術が行えないことになります。

これが、「施術所を管理する」という意味です。

要は、管理柔道整復師は常勤で、原則として当該施術所の施術時間中ずっと管理業務に従事することによって、その管理時間中に行われた施術について受領委任の取り扱い(保険施術)が行えるわけです。


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