「仕事をしている時、腰を捻ったんですけど・・・」などと言って来院する患者さんは少なくはないでしょうね。

こんな時は、その患者さんがどの健康保険に加入しているか、また、患者さんの言う仕事はどのような仕事を指しているのか確認する必要があります。

まず、患者さんが社会保険(政管健保)や健保組合の被保険者(本人)で、会社での労働中のケガであれば、労災保険の適用となります。
時々、「仕事中のケガなんですけど、健康保険で見てもらえませんか?」と依頼されますが、仕事中のケガ(労働災害)である旨申告されている限りはこれを健康保険施術とすることは不可能です。
なお、患者さんが共済組合の組合員(本人)であれば、公務災害となります。

次に、患者さんが会社員の奥さんであるなど政管健保の扶養者である場合でも、パートタイマーとして勤めるなどしている人は、仕事中のケガとして来院するケースがあります。
この場合も、パート先におけるケガであれば、労災保険の適用となります。

ところで、自営業者などで国民健康保険に加入する人であれば、労災保険に加入していません。
この人たちの場合は、仕事中にケガをしたと言っても、国民健康保険を適用して施術することになります。

施術録には負傷原因を記載しておく必要がありますが、政管健保、健保組合および共済組合の被保険者(本人又は組合員)が患者さんである場合、負傷原因欄には「仕事中に」「会社で」などという記述は健康保険施術ではあり得ないことになります。
「仕事中に」とか「会社で」と言う記述が入れば、健康保険施術ではなく労災保険施術となるからですね。

また、政管健保などの扶養者であっても、パートタイマーとしていずれかの事業所に勤務する人であれば、「パート先の職場で」とか「パート作業中に」と言う負傷原因は労災保険施術となるため健康保険施術録には記載されていてはいけないことになります。

自営業者の人など国民健康保険に加入する人であれば労災保険の適用がありませんから、「商店で」とか「仕事中に」などの記載があっても問題とはなりません。


【補足】
今日のBlogでは、労災保険の適用をはじめ施術録の記載事項に関連したお話をしましたが、実務的な取り扱いの詳細については所属されている柔道整復師の団体にご確認の上、取り扱って下さい。



整骨太郎のホームページ
整骨太郎のひとりごと(Blog)−目次