「外向き電流」と言う用語は覚えていますか?

学生の頃、生理学で学んだことかと思います。
電流は+極から出て−極に向かって流れていきます。
近頃は、電子の流れに着目して、−極から出て+極に向かって流れていくという考え方もありますが、今日のBlogでは太郎が習った昔ながらの考え方でお話を進めていくことにします。m(__)m

患部に低周波を通電した場合は・・・

低周波治療器の+極から電流が流れ始める。
低周波導子の+極から患部(人体)に電流が入っていく。
患部を通った電流が低周波導子の−極に向かって進む。
患部から低周波導子の−極へと電流が出ていく。
低周波導子の−極から低周波治療器へと電流が戻っていく。

・・・と言うように言い換えられるでしょうか?(^^;

さて、い房┐靴拭峇吃(人体)から低周波導子の−極へと電流が出ていく」時こそが、冒頭でお話した「外向き電流」が生じている時です。

低周波導子の−極を固定したところで、人体内を流れてきた電流が外(人体外)に向かって出るわけです。
この時の電流を、「外向き電流」と呼びます。

実は、この「外向き電流」は、疼痛閾値を上げる働きをします。
解りやすく言えば、患者さんが感じている痛みを解りにくくすると言うことです。

ですから、患部(疼痛のある部位)に低周波導子を固定しようとする場合、−極の導子を当てればよいことになります。

「うちにある低周波は、どっちが−極だろう?」ですって?

そうなんです。
今時の低周波治療器には、+とか−などの極性が表示されていませんよね?
昔あった低周波治療器であれば+極と−極がはっきりしていたのですが、近頃の低周波治療器は+極と−極が混在しています。(^^;

言わば、+極と−極が1秒間のうちに何回も入れ替わっているのです。
東日本であれば1秒間に50回、西日本であれば1秒間に60回、+と−の極性が入れ替わっていることになります。
ですから、低周波導子のどちらが+極だとか−極だとか言う考え方は必要ないのです。

どちらの導子であっても、低周波導子を固定した部分で外向き電流が生じて、それが疼痛閾値を上げる働きをすると言うことになります。

昔の物理学的療法のお話で、面白くなかったですか?(^^;

【9月5日 訂正】

疼痛閾値とは、痛みを感じ始めるレベルと思って下さい。
例えば、皮膚の一点を棒で押し、1kgの強さ(重さ)で痛みを感じ始めた場合は、1kgのところが疼痛閾値を越えたことになります。
その棒を一旦、皮膚を押すのを辞めてみます。
そして、もう一度、同じ場所を押してみます。
先ほどは1kgの強さで痛みを感じましたが、2度目は慣れたせいもあって、1kgでは痛みを感じず、例えば1.5kgで疼痛を感じるかも知れません。
痛みに慣れて、痛みを感じるのが鈍感になったことを、「疼痛閾値が上がった」と表現できます。
なお、疼痛閾値に関する表現に誤りがありましたので訂正しました。m(__)m


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