「ムーブ!の疑問」での報道をきっかけに、一部の開業柔道整復師の間では、保険施術に対する意識が変わってきたようです。
初検の患者さんに対して問診を行う場合も、これまで以上詳細に、負傷原因を聞き出そうと努めているようです。

転んで負傷するなど明らかな外傷性疾患であれば、患者さんもはっきりと認識しています。
この場合は、それほど労せずして患者さんから負傷原因が聞き出せます。

しかし、靭帯など軟部組織に損傷は見られるのに、患者さんは疼痛を訴えるだけで負傷の瞬間を自覚せずに来院するケースも少なくありません。
以前のBlog「負傷原因を聞き出す方法(?) 」でお話したように、負傷原因を聞き出すために誘導する(?)技術が必要なのかも知れませんね。(^^;

施術録に記載するような、「いつ」「どこで」「何をしていた時」「どこを」「どのようにして負傷した」と言う具体的な負傷原因を自覚して来院してくれることに越したことはありません。
でも、転ぶなどの明らかな外傷性疾患でない限り、患者さんにそこまで自覚を要求するのは無理があるかも知れません。

と言うよりも、患者さんが接骨院を受療するに当たって、保険施術を受けようとするためには負傷原因を申し出てもらわなければならないと言うことを認識してもらうことが必要なのかも知れません。

それさえ認識してもらえていれば、施術を受けようとする傷病について「いつ」「どこで」「何をしていて」「どこを」「どのようにして負傷した」と言う負傷原因の少なくともいくつかは自覚した上で受療してもらえるかも知れませんね。

「接骨院で保険施術を受けるためには外傷性疾患であること(負傷原因があること)」

負傷するたびに接骨院を受療してくれている患者さんであれば、このことを認識している人が多いことでしょう。
しかし、初めて接骨院を受療する人や、受療回数が少ない人ではこのことを知らずにいる人が少なくなさそうです。

このことを認知してもらうために開業柔道整復師の人たちは、初検の患者さんを見る際や日頃の施術において、患者さんたちに話しているかと思います。
でも、それだけでは認知度が高くならないのが現状なのですよね?

患者さんへ:

接骨院で健康保険の適用が受けられるのは、負傷原因が分かっているケガです。

【健康保険の適用が受けられる例】
○ 「転んだ」とか「ひねった」など、負傷原因が明らかなケガ。
○ 痛めた日がはっきりとしたケガ。

【健康保険の適用が受けられない例】
○ どのようにして痛くなったのか分からないケガでないもの。
○ 痛くなった日が特定できないもの。

「何もしていないのに痛くなったのですが・・・」と言うものは、負傷原因がない(ケガではない)と言うことで、健康保険の適用が受けられません。


さて、上記のような貼り紙をしてみてはいかがでしょうか?
貼り紙は待合室に貼りますか?・・・それも良いでしょうね。
来院する患者さんの皆の目に留まりそうです。

ついでに、施術室内の壁にも貼り付けてみてはいかがでしょうか?
施術を受ける患者さんは、施術室内にあるベッドや椅子で時間を過ごします。
患者さんのつもりになって、待合室から施術室に入って、ベッドまで進んでみましょう。
そして、施術が終わったとして、また施術室を出て行きましょう。
このようにして、待合室から施術室、施術室から待合室へと、患者さんが移動する動線を確認し、その際、どのあたりの壁に貼り紙がされてあれば目に付きやすいか考えます。
椅子に座って低周波通電を受ける人の場合では、どのあたりの壁が目に付きやすいか分かりやすいですね。

こうして患者さんが目に付きやすい施術室内の壁の何か所かに、先ほどの貼り紙を貼り付けるのです。

貼り紙など患者さんに対するお知らせと言うと、ついつい待合室と思いがちですが、施術室内の壁に貼り出すのは意外に効果的なのです。

なお、待合室で貼り紙を行う場合はコルクボードなどを備えている人も多いでしょうが、施術室内で貼り紙をする場合は、両面テープを用いて貼りましょう。
そうすれば、コルクボードを用意する必要もありませんし、壁に穴が開くこともありません。


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