73歳の女性Aさんが、初検で来院されました。

太郎:「どうしたのですか?」

Aさん:「いや〜。毎日寝苦しくてたまらんね〜」

太郎:「そうですね。それで、どこが痛いのですか?」

Aさん:(右肩を指差して)「ここっ。ここが痛いのよ〜」

太郎:「いつから痛いの?」

Aさん:「あ〜。それにしても暑い。ここ、クーラー効いてるの?」

太郎:「はい。除湿ですけどね。それで、いつ、この肩を痛めたのですか?」

Aさん:「さあね〜。毎日暑いからね〜。昼寝なんかするよね〜」

太郎:「昼寝していた時、痛くなったのですか?」

Aさん:「いや〜。私は昼寝なんかしませんよ! でも、若いモンは昼寝するからね〜。先生は昼寝するのかい?」

太郎:「昼寝することもありますけど、日頃はあまりしませんね」

Aさん:「うちの嫁は毎日、昼寝するのよね〜。私なんか全然しないけど」

太郎:「暑い日が続きますからね〜。1日に30分くらいは昼寝しても良いでしょう」

Aさん:「いやいや、うちの嫁なんかは毎日2、3時間は昼寝しているよ! そんでもって庭も散らかしっぱなしで!」

太郎:「ふ〜ん。でも、お嫁さんもお忙しいんでしょう」

Aさん:「忙しいことなんかあるわけないわ! 毎日昼寝しているんだから!」

太郎:「なるほど。それじゃ、涼しくなったら片付けようと思っているのかもね」

Aさん:「あのねぇ。いつ、お客さんが来るか分からないんだから、庭はいつも片付けとかなくちゃならんのよ!」

太郎:「なるほど。そうですね」

Aさん:「だから、私はもう毎日ヒヤヒヤしていてね〜。だから私は昨日、こ〜んな大きな木の枝を持って隅に寄せたのよ! そうするともう痛い痛い! お風呂でたっぷりもんだけど、余計痛くなってほら、腕が上がらなくなってしまったわ!」

どうやらAさんは、昨日、自宅の庭をきれいにするため、大きな木の枝を持って庭の隅に片付けようとした時に、右肩を痛めたようです。
肩が痛くなり、腕が上がらなくなったために来院されたのですが、お嫁さんに対する不満もあわせて言いたかったようですね。(^^;

太郎の質問に対してAさんは、ストレートに答えてくれていません。
禅問答(?)のような会話となっています。
実際のAさんと太郎の会話はもっと長引いて、横道にそれてしまったものでした。

負傷原因などを聞き出そうとしても、このように、なかなかうまく聞き出せないことがあります。
患者さんが高齢者の場合、この傾向が強いでしょうか。
独居老人の人でも話し相手がいないせいか、こちらが聞きたいこととは関係ないことばかり話してくれるようです。

患者さんが立て込んで、忙しいときに限ってこのような患者さんが訪れがちですが、患者さんをせかして負傷原因などを聞き出そうとするのではなく、話に耳を傾けているうちに必要な情報を漏らしてくれるようです。

中には、施術が終わっても待合室に座って時間をつぶしている(?)こともあります。
そんな時はできれば、施術の合間を見計らって、待合室に座った患者さんの横に座って話を聞いてあげると喜んでもらえそうです。


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