今週、太郎の学校では前期期末考査が実施されています。

試験には、認定実技審査に準じた実技試験もあります。
1年生には基本包帯法を審査する実技審査、2年生には包帯実技のほか整復実技も加わります。
3年生では認定実技審査に準じた審査です。
1〜3年のいずれも、口頭試問が含まれます。

これまでの太郎は審査を担当していましたが、今回は患者さん(モデル)役や助手役をしたり、はたまたフリーになって口頭試問や実技審査の様子を眺めていました。

試験官:「烏口突起の位置を示して下さい」

・・・モデルとなった人の烏口突起の位置を指で示さなければなりません。
あれ〜? なんか、烏口突起の位置を鎖骨中央部の下の方と思っている人が多いのかな?
また、正しく示せた人でも、手探り(?)で探してから示すせいか、烏口突起の位置を示すまでちょっと時間がかかり過ぎの人もいるようです。

大結節の位置を示す場合でも、肩関節の回旋角度によって、常に肩の外側にあるとは限りませんね。
肩が内旋していても、そのままの肢位で肩の外側に大結節を探す人もいます。

整復実技審査の様子を眺めていると・・・。
整復前の患者さんは疼痛緩和肢位をとっています。
整復を行おうとする場合はそれに先立って、患者さんを整復する際の肢位にしなければなりません。
例えば、上腕骨顆上骨折の患者さんをベッドに背臥位として整復する場合は、患者さんにベッド上で背臥位になってもらうわけですね。
次いで、健肢で保持された患肢をはずし、整復操作を行う前の肢位へともっていきます。

さて、健側の手で保持された患肢をとって、整復操作をスタートする位置に持っていこうとする時に学生は・・・。

学生:「まず、患者さんの手を整復位に持っていきます」

んんん〜? 整復位? 整復位っていうのは、骨折や脱臼の整復が完了した位置、骨折で言えば両骨折端が適合した時、脱臼では関節頭が関節窩に復元された時ですね。

太郎:「えっ? 整復位?」

と言う太郎の言葉に学生は気がついたのか・・・

学生:「間違えました。患者さんの手を整復肢位に持っていきます!」

整復肢位でも同じです。(ーー;)
整復位は、骨折や脱臼の整復が完了した両骨折端(または関節頭と関節窩)の位置的な状態を指します。
一方、整復肢位は肢位なんですから、整復位が得られた時の患者さんの肢位を指しています。

ところ変われば、前腕の肢位でも勘違い(?)をしていた人が続出!(>_<)
肩関節を90°外転し、肘を90°屈曲させた時、母指が上を向いていれば、前腕は回内回外中間位!と答えた人が多かったこと!

【参考Blog】
「固定時に誤りやすい前腕の肢位」

検査法でも、日頃は覚えているのにいざ実技試験となると、緊張感で頭の中がまっ白になって答えられない人も続出。(ーー;)

太郎の学校で行われる実技審査は、緊張で空気が張り詰めています。
その雰囲気に呑まれて学生は、見ていてもかわいそうなほど緊張しています。
緊張して後に倒れてしまうのでは?と心配し、思わず太郎はその学生の後に立った人もいます。

太郎の学校の学生は、相対的に上がり症のようです。
恐らく、緊張によって普段答えられるようなことでも答えられなかったのだろうと思います。
でも、緊張して舞い上がったことは理由になりません。
それでは、柔道整復師となってから骨折の患者さんがやって来た時、緊張を理由に的確な判断や整復ができないのと同じです。

何度も練習を積み重ね、緊張しながらも正しい解答ができるようにならなくてはなりませんね。
太郎の学校では毎年、このような厳しい実技審査が行われていますが、そのおかげで(?)、本番の認定実技審査では緊張しながらも解答できるようです。
中には、校内の実技試験に比べると、認定実技審査の審査員は大変良心的だったというお話も聞かれます。
それだけ、校内の実技試験での審査員は、意地悪な質問(引っ掛け質問など)をするのでしょうね。

いずれにせよ、認定実技審査に合格するための訓練です。
また、この時期どこの学校でも認定実技審査の対策が行われていることでしょうが、太郎の学校の学生は、認定実技審査のための練習を積み重ねているうち、いつの間にか柔道整復理論の得点がグン!と伸びてきます。

認定実技審査まで残すところ2か月足らず。
3年生の皆さんはがんばってね。


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