数か月前、太郎の接骨院に女子高校生のA子ちゃんが来院しました。

彼女はバレーボール部に所属し、アタックしてから着地の際、バランスを崩して腰を捻ったため来院したものです。

彼女が来院する時は初検時からずっとジャージを着ていました。
ズボンは、体育の時に着るハーフパンツです。
太郎の接骨院を訪れるのはいつも、学校のクラブ活動が終わってからでしたからね。

ところがある日、A子ちゃんはセーラー服を着て太郎の接骨院にやって来ました。
この日は定期試験があって、その期間中はクラブ活動が行われないため、制服のままやって来たのだと言います。

その頃のA子ちゃんの症状は、急性期が過ぎて回復期にありました。
バレーボール部に所属していると言うわりに身体がやや硬めのA子ちゃん。
立位体前屈でさえ-1cmです。

急性期の頃、背臥位で両膝を曲げてから他動的に股関節を屈曲させていく運動(腰痛体操)では、股関節が90°も曲げられませんでした。
急性期だから仕方ないでしょうね。
でも、回復期となってきてもなお、股関節の屈曲角が小さいような。
ですから、回復期となってからは毎日、前述した腰痛体操をもって股関節を屈曲させるストレッチングを行っていました。

さて、再検ではまず低周波通電から始めるのですが、この日は痛みの場所に幾分変化があったとか。
「それでは物療を行う前に見せて頂きましょう」と言うことになりました。

セーラー服で来院したA子ちゃんでしたが、施術ではストレッチングをするだろうと思っていつものハーフパンツを持参しているとのこと。
ほぉ、それはなかなか用意がいいじゃないですか!(^^♪
「それではまず、診察の前に着替えて下さい」

太郎の接骨院では一つ一つのベッドがカーテンで仕切られ、その中で着替えをすることができます。
「着替えますから、ちょっと待ってね!」と言うので、太郎は他の患者Bさんの所へ。Bさんも、再検で症状に変化があったため物療前に診察を行ったものです。

Bさんの診察を終えてA子ちゃんの入ったベッドの近くに行き、カーテン越しに「もういいですか〜?」と、着替えが終わったか確認しました。
すると、A子ちゃんは「ん〜、いいけぇ!」と。

「ん〜、いいけぇ」
そのように聞こえた太郎は、「うん。いいですから!」と思ってカーテンを開けて中に・・・。

「きゃぁ! エッチぃ!」
\(◎o◎)/!←太郎

思わず回れ右してカーテンの外に出ました。(^^;
A子ちゃんはまだ着替え中(?)と言うか、制服のスカートは脱いでハーフパンツに履き替えてはいたものの、ハーフパンツは膝の上くらい(?)までしか上げていなかったような。(*_*;

何が起こったのか分からなくなった太郎。
A子ちゃんからは、「PKも知らないの? ださ〜いっ!」と。

PKは、「ピィケイ」と発音します。
アルファベットをそのまま読むのです。

PKと言われても、太郎は「はて? ペナルティ・キックのこと?」と聞いてしまいました。
決してふざけたわけではございません。
「なんで接骨院でペナルティ・キックが出てくるのよ〜!」と、A子ちゃんはカーテンの中でいらだっています。

「ん〜。製造工場や建設現場では危険予知のことをPKって言うけど、それじゃないよね〜?」

「もう、先生なんか知らないっ!」

近ごろはTVでもたまに取り上げられるようになりましたが、その頃はまだ全くTVで取り上げられていませんでした。
A子ちゃんの言ったPKとは、「パンツが食い込んでいる!」という省略形だったのです。
省略形というか、もっぱら女子高校生(?)の間で用いられている専門用語(?)のようなものです。

セーラー服からハーフパンツに着替えようとしたもののパンツが食い込んでいたのでそれを直していたところ、ちょうど私がカーテンの外から声を掛けたものですから、慌てて普段同級生と会話する時と同じように「ん〜、PK」(?)と言ったようです。
それを太郎は聞き慣れない用語ですから「ん〜、いいけぇ」と聞き間違え、カーテンの中に入ってしまったわけです。

着替えに入ったカーテンの中に入ろうとする時は、くれぐれも入って良い旨を十分確認の上入ることが大切です。(^^;

私たちが何気なく用いている専門用語は数多くありますね。
例えば、ROM(関節可動域)、ADL(日常生活動作)、ACL(前十字靭帯)、PCL(後十字靭帯)、ATFL(前距腓靭帯)やPTFL(後距腓靭帯)などが挙げられますね。
これらは柔道整復師の間でROMとかADLなどと言う表現(省略形)で通用します。
それと同じように、女子高校生の間ではPKとかKY(空気が読めない)などの省略形(?)で流行しているようです。(^^;

女子高校生を診察する場合には、こんな省略形もいくつか覚えておく必要があるかも知れません。
少なくともPKは覚えておかないと、太郎のようにお叱りを受けることになります。


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