骨折や脱臼の整復というと難しそうですが、中でも小児肘内障の整復は比較的易しいと言えるでしょう。

小児肘内障の整復を初めて行ったという先生からは、「結果的には整復ができたものの、なかなかうまくいかず、整復できるまで10分以上かかった」という報告も少なくありません。

小児肘内障の整復をマスターしている人であれば「うんうん!」とうなずいてもらえるかと思いますが、この整復法のマスターは比較的容易で、ちょっとしたコツさえつかめば誰でもできると言っても過言ではありません。
以前、「2歳児でもできる小児肘内障の整復(?) 」でお話したように、2歳児でさえマスターできたのですから皆さんにできないことはないと思います。(^^;

とは言え、誰かが行っている整復法を端で見たり、本に掲載された整復法を見るだけでは、前述したように初めての整復では時間がかかってしまうようです。

そこで、太郎がお勧めする小児肘内障の整復法のマスター方法の紹介を。(^^;

と言っても、今日のBlogを読んでくれるだけではこのマスターができません。

誰でも構いません。とにかく先輩の先生で、小児肘内障の整復を実際に行ったことがある人を探しましょう。
全国的に見て接骨院での骨折や脱臼の受療率は減ってきたとは言っても、小児肘内障の患者さんは今なお接骨院を受療するケースが多いように思います。
1度、小児肘内障で受療した患者さんは就学年齢に達する頃まで反復性に発症しやすくなり、その都度、接骨院を受療します。
ですから、小児肘内障の整復を経験した柔道整復師は、大概の場合、何度かその整復を経験しているものと思われます。

小児肘内障の整復を数回しか経験されていない先生でしたら、もしかしたらまだその感覚がつかめていないかも知れません。
でも、何回かその整復を経験された先生であれば、どうすれば整復ができるとか、どのようなタイミングで整復されるなどを体験しています。

そのような先生であれば、まずあなたが患者さん(モデル)と仮定して小児肘内障の整復を行ってもらいます。
その時、整復に用いる術者の手や手指の位置、具体的な整復操作、力を入れるタイミングなど、その先生が整復を行う際のコツ(情報)をできるだけ多く教えてもらいます。
次いで、術者と患者さんが入れ替わります。
術者は整復法をマスターしたい人(あなた)が担当し、患者さんは先生(整復経験者)になってもらいます。
そして、先ほど先生に教えてもらった整復法のコツを、忠実に再現しながら行うのです。
何回か整復を経験した先生であれば、患者さんのモデルになって整復操作を行ってもらえば、「それなら整復できる!」とか、「ちょっと違う!」などという回答が得られると思います。
また、患者さんに苦痛を与えることなく整復をしようと心がけている先生であれば、「それであれば痛い!」とか、「それなら痛がらせずに整復できる!」などというコメントも得られるでしょう。
先生によっては、整復操作とは別に、苦痛を伴わせない(患者さんの注意をそらせているうちに整復する)方法も教えてもらえるかも知れません。

小児肘内障の整復を行わないうち、または整復をマスターできないうちは、何度も何度も前述した方法で練習を行います。
そうしているうちにいつしか、整復を行う際の手の動きなどが思い出しながら行うのではなく、自然と身についてしまいます。

【関連Blog】
「小児肘内障の整復」
「小児肘内障の発生機序」
「小児肘内障の整復−太郎の回内整復法(*^^)v」
「門前の小僧、習わぬ経を読む」


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