関節には、遊び(joint play)があります。

関節の遊びとしては「1)関節の引き離し(distraction)」「2)関節の圧迫(compression)」「3)関節の滑り運動(gliding)」がありますが、これらの検査に際しては、疼痛などの症状が出現するか見るとともに、その動きが正常か確認します。

中でも、「3)関節の滑り運動」の検査は関節の弛緩位(loose packed position)で行うのがお勧めです。

今日のBlogでは、関節の滑り運動を検査する際における関節の弛緩位を紹介しておきましょう。

椎間関節:伸展と屈曲の中間位
顎関節:軽度の開口(freeway space)
肩甲上腕関節:55度外転、30度水平内転
肩鎖関節:基本的立位姿勢で上腕を体側に楽に下げた肢位
腕尺(肘)関節:70度屈曲、10度回外
腕橈関節:完全伸展、完全回外
近位橈尺関節:70度(肘)屈曲、35度回外
遠位橈尺関節:10度回外
橈骨手根(手)関節:軽度尺屈、(前腕)中間位
手根中手関節:外転−内転と屈曲−伸展との中間位
中手指節関節:軽度屈曲
指節間関節:軽度屈曲
股関節:30度屈曲、30度外転および軽度外旋
膝関節:25度屈曲
距腿(足)関節:10度底屈、最大内反と外反の中間位
距骨下関節:各可動域の中間位
横足根関節:各可動域の中間位
足根中足関節:各可動域の中間位
中足指節関節:中間位
(足)指節間関節:軽度屈曲

(岩倉博光ほか:運動器疾患の評価,医歯薬出版,1990)

まずは、上記に示した弛緩位で、関節の遊びを確認してみましょう。
なお、靭帯損傷など捻挫をした関節に対しては、無理に遊びを確認しないことです。
遊びの検査を行って、疼痛を伴う場合は損傷靭帯に対してさらに損傷をもたらす力が加わっているか、それとも生理的な遊びを越える運動の強制力が加わっていることが推測できます。


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