開業柔道整復師のK先生から、接骨院のPRについてのご相談がありました。

開業してからちょうど1年ほど(?)経過し、整骨院の経営も落ち着いてきたようです。
患者さんも少しずつ増えてはきているものの、「もう少し増えてくれないだろうか。どうすれば患者さんが増えてくれるだろうか?」と日々、悩んでいるとのことです。

そうですね。(^^)
太郎も、接骨院を開業して1年ほどの間は、ドタバタと毎日が過ぎていったでしょうか。
そして、1年も経った頃、少しずつ精神的な余裕が生まれてくるようです。
そうすると、帳簿を見ながら「もう少し収入が増えないものだろうか?」とか「どうすれば患者さんが増えるだろうか?」と考え始めるようです。

K先生から相談のあったPR方法は、Web上にホームページ(HP)を開設しようというものです。
新聞折り込み広告などによって宣伝するのが手っ取り早いとのことですが、K先生の所属する柔道整復師の団体では、新聞折り込み広告などは整骨院の開業広告に限って許されていて、開業した後は団体で自主規制がなされているからだそうです。

Webを見る上では、あちこちの整骨院がHPを開設して自院のPRを行っています。
その内容は施術時間や整骨院までのアクセス法にとどまらず、「どのような外傷に対して施術を行う」、「どのような施術を行う」、「どのような医療器械を備えてある」、「柔道整復師以外の免許や資格の列挙」、「窓口での一部負担金額」など、HPを訪問した人にとってみれば至れり尽くせりとも言える懇切丁寧さです。

K先生は、以前のBlog「Web上の広告と柔道整復師の技能」を読まれた上で・・・

「Web上であっても柔道整復師法第24条に抵触してはならないことは解かっているのですが、太郎先生が整骨院のHPを出すのならどの程度までのPRをされるかご教示ください」

・・・とのことでした。(^^;

以前のBlogでもお話したように、Web上と言えども法第24条の規制はかかっています。
でも現状は、Web上に限って(?)行政が目をつむってくれているようですね。

「Web上は無法地帯と化している!」と言っても過言ではなさそうです。
でも、だからと言って、好き勝手なことを書いてはいけません。(ー_ー)!!
こんな時こそ、柔道整復師のモラルを持って、正しい情報提供を心がけるべきです。

ここで、K先生に対して回答した太郎個人の見解についてお話してみましょう。

1) どのような外傷に対して施術を行うか?

柔道整復師が扱うべき骨折、脱臼、打撲、捻挫などを列挙するのはよしとして、業務範囲外となる慢性疾患名までも掲げるのは考えものです。

K先生の所属する柔道整復師団体では、業務範囲外となる疾患(例えば腱鞘炎、変形性関節症、椎間板ヘルニアなど)でも、健康保険の適用を行わずに自由施術としてであれば許されるそうです。

だからと言って、業務範囲である傷病名と同じようにこれらを列挙してしまうのは問題です。
それは、業務範囲内の傷病と同様に、健康保険施術の適用であると患者さんの誤解を招きかねないからです。

K先生(K先生の所属する団体?)によれば、「慢性疾患などの業務範囲外の疾患に対する施術は、柔道整復師としてそれに施術を行うのではなく、例えば整体師の人たちのような国家資格を持たない医業類似行為者と同じ立場で施術するから合法である」と言うものです。

ん〜。(ーー;)
慢性疾患に対しては、柔道整復師としての身分を一時的に捨てて(?)施術を行うようです。
でも、柔道整復師という身分は、どのような疾患に対して施術しようがついて回るように思うのは太郎だけでしょうか?

施術とは全く関係のないところで犯罪を犯しても、罰金以上の刑に処せられた場合は免許の取り消しだってあり得るのです。
柔道整復師名簿に氏名が登載されている限りは、それが消除されない限り、柔道整復師はどこで何をしようと柔道整復師だと思います。

もしK先生の言うように、慢性疾患の施術が合法であったとしても、それは施術室内で行ってはいけないことになりますね。
だって施術室は、施術専用でなければなりませんから。
となると、施術室のお隣にでも、慢性疾患施術用の施術室を設ければ良いことになるでしょうか?

太郎の個人的な見解ですが、Web上で施術対象となる疾患を列挙するのであれば、やはり業務範囲外のものは除いておくのが賢明かと思います。

それでも業務範囲外のものを掲載したい!と言うのであれば、業務範囲となる疾患名とは別なページを設けるべきでしょう。
また、それには自由施術である旨明記しておくべきですね。

さて、今日のBlogではK先生からのご相談を元に、柔道整復師の業務範囲外の疾患に対する施術についての考え方について触れました。

K先生のお話は、所属団体の見解(?)だけあって、聞いていると正しいような気がしないでもありません。
かと言って、正しい!とも言い切れません。(ーー;)

皆さんのご意見をお聞かせいただけると有難いです。m(__)m


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