近年の国家試験では、臨床実地問題が出題されます。

臨床実地問題というのは、実際の臨床現場で起こり得る状況を擬似的に提示し、それを元に問題が作られたものです。

患者さんの年齢や性別にはじまり、負傷原因や症状所見について一定の情報が提示されます。
情報として提示されている内容の一つ一つに、出題者の意図が隠されているわけです。

教科書には傷病ごとに見られる症状所見などが記載されていますが、中にはその傷病に特有の症状など特徴的なものが記されています。
そのような症状やキーワードとなるものが、問題の中で情報提示されています。

受験生の皆さんは、出題者の意図を汲んで(?)、出題者は皆さんに「どのような傷病を推測してもらいたいのか?」、そしてその傷病を見るにあたって「どのような知識や技術を要求しているのか?」を見極める必要があるといえるでしょう。

さて、太郎は国家試験委員ではありませんが、学生の皆さんに出題する上で臨床実地問題を作ります。φ(..)

臨床実地問題以外の問題であれば、過去問題から判断して出題傾向が高いところや、今後出題されそうなところを元に問題を作成すれば良いわけです。

それらは日ごろの講義の中でポイントを置いていますから、自ずと問題を作ることができます。(^^;

でも、臨床実地問題の作成となると、そうはいきません。

太郎が臨床実地問題を作るときは、これまでの太郎の臨床経験を元に作ることが多いですね。(^^;

実体験こそが、何にも増して説得力があります。

自ら経験した症例を元に臨床実地問題を作るとき、当時の施術録(カルテ)を探し出してそれを見ることも多いのですが、それに書かれた症状を見ると、「なるほど教科書に書かれたとおりだ!」ということもあれば、「あれっ!? 教科書とはちょっと違うような・・・」なんてことも多いものです。

元より、太郎の施術録は必要最小限(?)しか書かれていませんし、臨床実地問題を作ることを前提に書かれたものではありません。教科書に書かれた症状所見など、必要となる情報が欠落していることも多いのです。(>_<)

太郎にとってみれば、一般的な問題を作るのに比較して、臨床実地問題を作るのは大変難しいことです。

前述した自分の臨床例を元に、必要に応じて教科書に記載された情報も盛り込んでいきます。

先にも述べましたが、問題の中に記された患者さんの年齢や性別、負傷原因や症状所見など、その一つ一つに出題者の思惑が隠されていると思います。

中には、情報として特段必要性がないものも問題の中に入れますが、「これぞ!」という情報は必ず一つや二つは記されているのです。

ですから受験生の皆さんは、臨床実地問題を解こうとするとき、問題文にある情報を一つ一つ箇条書きにまとめるなどし、その中からどの情報が解答する上でカギとなるのか見定めることが大切でしょう。

接骨院などで研修を行っている学生の皆さんであれば、日ごろ目にする患者さんの情報を短時間で収集できるようにしましょう。

年齢や性別、職業、負傷原因、主訴、症状所見などを情報収集しながら、どこに病変があるのか大まかに推測します。このとき、考えられる傷病名を複数推測します。

続いて、推測した複数の傷病名を一つずつ消去していきます。
テスト(検査)法によって陰性を呈したものは、推測した傷病名から消去できるわけですね。
それ以外でみられる症状所見から判断し、推測した傷病名から消去できるものもあるでしょう。

このような手順を踏んで、日ごろの研修の中から臨床実地問題を解く練習を行いましょう。

研修を行っていない人は(研修を行っている人も含めて)、日ごろの学校での講義に臨床実地問題を解くカギがあります。

講義をしていると、講師は自分の体験した臨床例を話したい衝動に駆られるものです。(^^;

太郎が講義でお話しする体験例は、決して自慢話ではありません!
なぜなら、講義でお話しする体験例はいわゆる成功例ではなく、(表現が不適切かも知れませんが)失敗例なのですから。(^^;

ちなみに、太郎は偽関節を作る名人(?)で、上腕骨骨幹部はもとより、鎖骨骨折でさえ偽関節を作った経験があるほどです!

こんなの、自慢になるわけがありませんね。
笑い話をしているわけでもなく、太郎の整復技術の低さを自慢しているわけでもございません。

太郎のお師匠さんもそうなのですが、太郎は失敗例(?)こそ学会で伝える価値があると考えます。
それは、講義だって同じ。
でも、成功例はどこにでも転がっていますが、失敗例はなぜか少ない。

太郎のお師匠さんや太郎以外の先生方は、失敗例(?)をご経験されないのかも知れません。
ヒヤッ!とされることもないのかなぁ。

太郎なんかは、そういう経験が多いのですが。
やはり、まだ未熟なのでしょう。(ーー;)

失敗例(?)なんて、誰も体験したくないでしょう?
太郎だって、そうですよ。
もう、2度と体験したくはないこともたくさんある!
思い出したくもないことだってあります!

でも、このとき経験した、「このようなことをして失敗(?)した!」なんていう情報を皆さんに提示すれば、皆さんは太郎と同じ経験をしなくてすむのです!

さて、お話を元に戻しますが、講義の中で講師が話す臨床体験例は正に臨床実地問題を解くカギとなるでしょう。

講師の体験例を聞きながら、まるで自分がその症例を疑似体験しているつもりで聞いて下さい。
「何をもってどのように判断するのか?」とか、「どのような処置が功を奏したか?」、「どのような処置が悪い結果(?)を招いたか?」などなど。

教科書に記された記述を元に、その傷病を受傷した患者さんを頭に思い浮かべて疑似体験するのも良さそうですね。

な〜んか、とりとめのないお話になってしまいましたが、受験生の皆さんは今後いつでも、症例を体験しているようなつもりで勉強するのがお勧めですね。

頑張ってね。\(^o^)/


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