先日お話したBlog「患者さんやその保護者の人たちが求めるもの」では、前距腓靭帯捻挫に加えて前脛腓靭帯捻挫も合併して受療したA子ちゃんの傷病について、A子ちゃんやその保護者の人に対するインフォームド・コンセント(IC:説明と同意)の内容を列記しました。

このことについて、何人かの方からご意見やご質問が寄せられました。
今日のBlogでは、その一つを紹介しながら補足説明をしておきましょう。φ(..)

さて、太郎がA子ちゃんやその保護者の人に行った説明を見て、「こんなにたくさんのことを説明するのですか!?」と、その情報量の多さに驚いた人がいるようです。
また、「こんなにたくさんのことを覚え切れません!」というご意見もありました。(^^;

太郎が告げた内容を列記した結果、先日のBlogのようにたくさんの情報量になったのでしょうが、何もこれらをICに際して一度に(ひとまとめにして)行ってくださいというものではありません。(ー_ー)!!

患者さんの傷病をみて、その後にまとめてこれらを説明なんてすれば、患者さんの方だって頭が混乱してしまいますよ!

傷病の説明は、診察した後などに一度にまとめて行うのではなく、患部をみながら「ここの靭帯は大丈夫!」とか、「ここの靭帯を痛めています!」なんてその都度伝えれば良いのです。

先日のBlogでは、太郎が患者さんやその保護者の人に告げたことを箇条書きにしてまとめてしまいましたから、かえってそれが誤解を招いたようです。m(__)m

患部をみながら例えば、靭帯を損傷しているかどうかについては、検査の都度告げることが可能です。
ですから、それらはその都度告げていきます。
A子ちゃんのケースでは、保護者の人は、靭帯名称までは記憶にとどまらなくても、一般的な捻挫で損傷される靭帯(前距腓靭帯)のほか、もう一つ、一般的な捻挫では損傷されにくい靭帯(前脛腓靭帯)を程度はそれほど重くはないものの損傷されていることが記憶に残っているかも知れません。

患部の診察(検査)を進めながら得られた情報はその都度、患者さんたちに伝えれば良いのです。
それとも皆さんは、患者さんの診察に際しては、何もいわずに進めていくのですか?
無言で診察を進めていると、その時間が長ければ長いほど、患者さんは「骨でも折れているのだろうか?」「悪い病気なのでは?」「この先生、もしかしたらヤブなのかな?」なんて思うかも知れません!

繰り返し述べますが、患部の診察を進めながら傷病の説明を行い、最後に、それらのおさらいと、補足説明をすれば良いのです。

A子ちゃんのケースでは、既に一般的な捻挫で損傷されやすい靭帯のほかに、もう一つの靭帯も損傷していることを伝えています。
その靭帯(前脛腓靭帯)は、脛骨と腓骨が両側に開いてしまわないように引き寄せあっていることも告げます。
また、起立するだけで、距骨からは下腿骨に対して突き上げる力が働きますから、前脛腓靭帯が引っ張られる(遠位脛腓関節が離開させられる)ことになることも告げます。

患者さんやその保護者の人の顔色を伺いながら、理解できているかどうかも観察します。
難しそうな顔をしている場合であれば、専門用語を一切用いないようにします。

例えばA子ちゃんの場合、分かりやすく(簡単に)説明するとすれば・・・

普通の捻挫で痛めるスジ(靭帯)のほか、もう一つ、足関節の前の方にあるスジも痛めていることを告げます。
2つのスジを痛めているから、普通の捻挫よりもちょっと程度が重い捻挫です。
また、足関節の前の方にあるスジは、歩いたり、立っているだけでも負担がかかるスジだから、日常生活をする上ではどうしても負担がかかるため治りが悪くなりがちです。

こんな感じでしょうか?

なお、学生の中には太郎が説明した事柄を、順番と一緒に覚えようとする人がいましたが、こんなのは覚えることではありません!

ご自分が考え、また患者さんに分かるように説明すれば良いのです!

「何を説明すれば良いのかさえ分からない!」という人は太郎の説明を参考にして頂ければ良いでしょうが、最初から最後まで真似をするのではなく、「こんなことを言えば良いのか〜」という程度に考えて参考にすべきでしょう。

他人の作文を読むと、機械的になってしまいますよ。

例えば、モスバーガーとかマクドナルド

「いらっしゃいませ〜。こんにちは。こちらで食べられますか〜? それともお持ち帰りですか〜?・・・こちらの商品はいかがでしょうか〜?」

どの女の子が対応してくれても、一言一句同じです!(もしかしたら一人一人違うのかも知れませんが、少なくとも太郎には同じに聞こえます)

この台詞(せりふ)を覚えるため、幾度となく反復して練習したのでしょうが、太郎はこれがあまり好きではありません。(ーー;)
なんか、人間味がない。

台詞のように覚えこんだせいか、それとも忙しいからか、早口!
こういうところにはたまにしか行かない太郎は、聞いて理解するのが大変です。

精一杯の笑顔を振りまいています。
笑顔はいいのですが、その笑顔に相当する親切さもあれば、もっといいのですが。(^^;
おじさんには、おじさんが聞き取れるスピードで話をしてくれるとか。

このようなお店での対応は全て、マニュアルに基づいて行われているのでしょう。

マニュアルが悪いとは言いませんが、あまりマニュアルばかりにこだわっていると、人間味がなくなって機械的になってしまうような気がします。
また、マニュアルにないイレギュラーが生じた場合、その時の対応に苦労するかも知れません。

また脱線してしまいましたが、患者さんの傷病も人それぞれです。
同じ傷病名であっても、その病態は人それぞれによって異なります。
また、処置法にしても、患者さんの年齢や病態、日常生活動作によって変わってきます。
患者さんに対する説明も、患者さん個人個人によって変わって当然ですね。


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