先日のBlogから、足関節捻挫で受療したA子ちゃんの症例をもとに、その診察の進め方患者さんやその保護者が求める情報インフォームド・コンセント(IC)の一例をご紹介しました。

今日のBlogでも、引き続きA子ちゃんのお話を進めたいと思います。

A子ちゃんが足関節捻挫を受傷したのは、彼女が太郎の接骨院を受療した4日前のことです。
A子ちゃんが太郎の接骨院を受療する前には、地元のB接骨院を受療したことは以前のBlogでお話したところです。

A子ちゃんが太郎の接骨院を受療したのは、彼女やその保護者が、B接骨院での施術を受けても痛みが治まるどころかそれが増してきたことや、B接骨院で受けたICに不安や不満を覚えた結果のようです。

太郎の接骨院を受療したA子ちゃんを、太郎は取り込んでしまったように思われたでしょう?(^^;

でも、本当のところはそうではありません。

太郎の接骨院を初検で受療したA子ちゃんとその保護者に対して、太郎は処置(施術)を行ったものの、翌日からはまたB接骨院を受療するように促したのです。

そもそも太郎の接骨院は現在、月曜から土曜までのうち毎日施術しているわけではありません。(^^;
柔道整復師の人を雇っていない今では、太郎が学校に出向いている日は施術をお休みしています。

A子ちゃんの傷病は、前距腓靭帯損傷のみならず、前脛腓靭帯損傷まで合併しています。
荷重にも支障があり、跛行を呈するほどです。

前脛腓靭帯損傷を伴った場合は、一般的な捻挫よりも重症として考えるべきであると以前、お話したところです。
その場合は、ある程度症状が緩解するまでは毎日施術を継続した方が良いでしょう。

ですから、1週間のうち毎日施術をしていない太郎の接骨院では、A子ちゃんの傷病に対して施術するのには不向きと言えそうです。

そういうことから太郎は、A子ちゃんやその保護者に対して、B接骨院での受療を促したのです。

でも、A子ちゃんやその保護者は、B接骨院での受療によって痛みが増したことを心配しています。

B接骨院でもテーピングによる固定を受けたとは言いますが、太郎が行ったテーピング固定であれば歩行荷重に際して痛みが軽減されたのに、B接骨院によるテーピングでは痛みが全く和らがなかったとも言います。
また、B接骨院で固定してもらったテーピング法は、明らかに太郎が行うそれとは異なるとも言います。

よく聞いてみると、B接骨院ではどうやら前距腓靭帯損傷に重点を置いてか(?)、内反強制だけが行われないように固定を施したようです。

太郎の憶測ですが、B接骨院ではもしかして、前脛腓靭帯損傷を軽視しているか、それとも見逃しているように思えました。

B接骨院での受療を促すために太郎は、A子ちゃんに対して、痛みがひどくなってきたことと、前距腓靭帯部のほかに前脛腓靭帯部(足関節前方裂隙)にも痛みがあることを伝えるように言いました。
そうすれば、B接骨院の先生も、A子ちゃんの傷病が一般的な内反捻挫と異なって前脛腓靭帯の損傷を伴っていることや、重傷度が一般的な内反捻挫に比較して高いことに気づいてくれるだろうと思ったからです。

そのようにして、太郎の接骨院を1日だけ受療して、翌日からB接骨院での施術を受けるよう仕向けておきました。

ところが、その翌々日になってまたA子ちゃんが太郎の接骨院を受療しました。

太郎の接骨院を受療した翌日、A子ちゃんは太郎に言われたようにB接骨院を受療しました。
そして、そこで太郎が言ったように、疼痛が増してきたことと前脛腓靭帯部の疼痛を訴えたようです。

その訴えを聞いたB接骨院の先生は、A子ちゃんの足首を両手でつかんでグリグリとあらゆる方向に動かしたそうです。
その際、A子ちゃんは痛みを訴えたものの、「関節のズレを治しますから我慢して下さい」と言われたそうです。

その後でテーピングが施行されたのですが、結果的には太郎の接骨院を受療する前よりも痛みが増してしまいました。

B接骨院を一旦初検で受療し、その後1日だけ太郎の接骨院を受療したことについてA子ちゃんは、B接骨院の先生に言いづらかったようです。
太郎の接骨院を1日だけ受療したことについてB接骨院の先生に、A子ちゃんが言おうが言わまいが、太郎にとっては関係ありません。
ですから、A子ちゃんが太郎の接骨院を受療したことについて、B接骨院に言った方が良いのか尋ねられた時、太郎は「言っても言わなくてもいいですよ」と、A子ちゃんやその保護者の判断に委ねたところです。

結果として、太郎の接骨院を受療したことについては告げなかったらしいのですが、痛みが増してきたと訴えるA子ちゃんの疼痛をさらに増加させてしまったようです。

B接骨院の先生が行った「関節のズレを治す」という行為は、恐らく整復操作の一環として行ったことが推測されます。

捻挫などの軟部組織損傷に対して整復操作を行うということについて、太郎はこれを否定しませんが、少なくとも症状を悪化させるような結果を招いてはいけません。

A子ちゃんのように、施術継続中に症状が悪化してきたと訴える患者さんはときどき見受けられます。

そのような患者さんに対して皆さんは、どのような対応を取られているでしょうか?

施術を行っているのにもかかわらず症状が悪化してきたのだから、それまでと同じ施術ではさらに症状が悪化してしまうかも知れない・・・だから、それまで行ってきた施術とは変わったことを行わなければならない。
・・・などと考えるのでしょうか?

症状の悪化を訴えた患者さんに対しては、もう一度、初検の患者さんを見るつもりで診察し、症状が悪化した理由を考えるべきです。

そして、症状が悪化した理由を患者さんに説明します。

B接骨院の先生が行った整復操作(?)がもし、足関節のアライメント異常を治す目的で行ったのであれば、A子ちゃんの症状悪化の理由はそれにあったということですね?

B接骨院を初検で受療した際には、足関節のアライメント異常が認められなかったから整復操作を行わなかったのでしょうか?
それとも、初検の段階ではアライメント異常が認められなかったものの、その後、何らかの理由でアライメント異常が生じたため、症状の悪化をみたのでしょうか?

再度、A子ちゃんが太郎の接骨院を受療した時、A子ちゃんの保護者はB接骨院での整復操作などについて意見を求められました。

B接骨院で行われた整復操作について太郎は説明がうまくできなかったのですが、B接骨院の先生が説明を求められた場合はどのように回答するのでしょうか?

施術行為の一つ一つについて、理論的に患者さんに対して説明がつくようにすべきなのがお分かりでしょうか?


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