小学生の男子児童は、高いところから飛び降りるのが好きですね。

少しくらい段差のあるところはもとより、1mくらいの高低差があっても好んで飛び降りようとするみたいです。

そのような動作を繰り返す子どもは、時として足底や足関節内側に痛みを訴えて来院します。

さて、高いところから飛び降りた際、どのような外力が、どこに、どういうふうに作用して、痛みを引き起こすのでしょうか?

足のアライメント





まず、縦アーチが良好な正常な足を上図に示します。
このとき、適切な骨と関節のアライメントで踵は、中心(距骨の直下)に位置します。

距骨に対して体重負荷衝撃が加わった様子を、下図に示します。

まず、脛骨を通して、その骨長軸方向に体重負荷が衝撃(1)として、距骨(2)に対して働いています。

足関節への荷重が引き起こすアライメント不良









このとき、距骨(2)は踵骨に対して、内前方に滑る傾向があるとされています(矢印)。

脛骨による圧迫(1)のもとで、距骨(2)が内前方移動すると、踵骨は外反(3)しようとします。

また、外反と同時に踵骨は、後方へと回旋も伴います(下図)。

足の負荷の機序



踵骨が外反して後方へ回旋すると、それは縦アーチを延長させて足底腱膜に緊張(4)を与えます。
また同時に、踵舟靭帯にも牽引力として働き(7)、踵骨が舟状骨を押し下げて(5)、それが足底部(主として舟状骨下部)での圧痛を引き起こします。
また、最初に起こった踵骨の外反(3)は、内側側副靭帯(6)に緊張を与え、最終的には距踵靭帯(8)への緊張と移行します。

踵が外反し、距骨が踵骨に対して前内方に滑ると、前足部が外転して広くなります(下図)。

扁平足を起こす回内






その結果、前中足骨アーチ(横アーチ)が平坦化を起こし、第2、3、4中足骨頭が体重負荷を行うようになります。

なお、扁平足にみられる縦アーチ(内側長軸足円蓋)の沈下は一般に、横アーチ(前足部横軸足円蓋)の沈下に続いて起こります。

すなわち、扁平足(内側長軸足円蓋の沈下)が起こる前駆症状として、横アーチ(前足部横軸足円蓋)がみられるというものです。

【参考文献】
「軟部組織の痛みと機能障害」
Rene Cailliet 著・荻島秀男 訳/医歯薬出版 発行/第3版/1998年
5,700円(税別)
(参考文献として記した第3版は現行のもので、太郎が参考にしたのは第1版です)


整骨太郎のホームページ
整骨太郎のひとりごと(Blog)−目次