整形外科学教科書に掲載されたFinkelstein test



上の画像は、教科書「整形外科学(改訂第3版)」に掲載されたFinkelstein(フィンケルシュタイン)テストです。

これには、拇指を握りこませて手関節を尺屈すると、手関節の橈側に疼痛が増強するという、私たちに馴染みのあるテスト法が掲載されています。

ところが、この検査法はEichhoff(アイヒホッフ)テストと呼ばれるもので、本当のFinkelsteinテストは下の画像に示すようなテスト法であると以前、Blogの中でお話しました。

【参照】 「Wii がde Quervain病を誘発?+テスト法」


本当のFinkelstein(フィンケルシュタイン)テスト



ここに示した(本当の)Finkelsteinテストは、施術者が患者の母指を握り、それを尺側方向に外転させて疼痛を誘発する方法です。

以前のBlogをご覧になって、何人かの人たちからは、「標準整形外科学(第9版)」でさえ、冒頭に示した画像はFinkelsteinテストと明記されている旨、ご指摘を受けたものです。

Finkelstein(フィンケルシュタイン)テスト






第9版の「標準整形外科学」では、上の画像が掲載されていました。

ところが、昨年に発行された新しい「標準整形外科学(第10版)」では、挿絵はそのままで、解説だけが書き換えられました。

Eichhoff(アイヒホッフ)テスト






それには、次のように記されています。

図25-34 Eichhoff(アイヒホッフ)テスト
従来Finkelstein(フィンケルシュタイン)テストとよばれていた誘発手技である。
Eichhoffが報告した方法が誤ってFinkelsteinテストという名称で広く用いられていた。
母指を中に入れて手を握り手関節の尺屈を強制すると、手関節の橈側に疼痛を訴える。
また、手関節を尺屈させた状態で母指を伸展させると痛みは瞬時に消失する。


解説の書き換えに伴って、Finkelsteinテストの説明はなくなりました。
索引で「Finkelsteinテスト」を引いてみても、「Eichhoffテスト」を参照するように記されています。

以前、「Wii がde Quervain病を誘発?+テスト法」というタイトルで、Finkelsteinテストを否定したのはちょっと、その時期が早すぎたようですね。

でも、今になってようやく、太郎にかけられた疑いが晴れたようです。(^^;

【学生の皆さんへ−お断り】
今日のBlogでは、従来Finkelsteinテストと呼ばれていたテスト法は、Eichhoff(アイヒホッフ)テストというものだとお話しました。
しかしながら、皆さんの整形外科学の教科書には、de Quervain病の検査法をFinkelsteinテストとして掲載されています。
従って、試験ではFinkelsteinテストとして解答するのが良いと思われます。



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