「収穫逓減(しゅうかくていげん)の法則」という考え方があります。

この考え方は、経済学の分野で用いられるものです。

生産のために投入した資金や労働力(時間)等の「投入量」と、その成果として得られる「収穫や産出量」との間の関係で、初期段階では「投入量」を増やせば「収穫や産出量」は増加するけれども、やがては「収穫や産出量」の増加分は次第に減っていき、ついに頭打ちになるというものです。

ウィキペディアフリー百科事典では、次のように書かれています。

1kgの種をある一定面積の土地に作付けすることで、1トンの作物が収穫できるとします。

1kgの種 ――― 1トンの作物

同じ土地に、もうあと1kgの種を植えれば、収穫も2トンになると期待されるかも知れません。

1kg+1kg(2kg)の種 ――― 1トン+1トン(2トン)の作物?

しかし、ここに収穫逓減が発生するとしたら、種を1㎏増やしても、収穫できる量の増加は1トンよりも少なくなります。(同じ土地で、同じ季節で、単に植える種を増やしただけの場合)

1kg+1kg(2kg)の種 ――― 1トン+1トン未満(2トン未満)の作物

例えば、種を1kg増やしても、収穫量は0.5トンしか増えないということになります。

1kg+1kg(2kg)の種 ――― 1トン+0.5トン(1.5トン)の作物

収穫逓減の法則によれば、さらに種を1kg増やして合計3kgを植えた場合、それによって増える収穫量は0.5トンよりも少なくなります。
例えば、0.25トンになるというのです。

1kg+1kg+1kg(3kg)の種 ――― 1トン+0.5トン+0.25トン(1.75トン)の作物


収穫逓減の法則は、勉強の場においても例えられます。

1時間の間に、100この英単語を覚えられるとしましょう。

そうすると、1時間勉強すれば100この英単語、2時間勉強すれば200こ、そして3時間勉強すれば300この英単語が覚えられるのでしょうか?

最初の1時間では100こを覚えられたとしても、次第に集中力がなくなってきて、次の1時間では100こも覚えられないかも知れませんね。
また、その次の1時間では、さらに覚えられる量が減っているかも知れません。

例えば、最初の1時間では100こ、次の1時間では80こ、さらに次の1時間では70こというように、だんだんと反比例のように、覚えられる量が減っていくだろうという考え方が「収穫逓減の法則」なのです。


収穫逓減の法則




試験勉強をする方法では、「コツコツ型」の人と「一夜漬け型」の人がいます。

お分かりでしょうが、コツコツ型は毎日、授業を受けるたびに復習を重ねている人。

一方、一夜漬け型は、日ごろは一切勉強せずにいて、試験の前日になって一気に覚えようとする人ですね。

ここで、コツコツ型と一夜漬け型の勉強時間の配分を考えてみましょう。

コツコツ型 ――― 毎日何時間かずつ。例えば1日に1時間ずつとすると、10日で10時間

一夜漬け型 ――― 日ごろの勉強時間は0(ゼロ)。試験の前日になって、一気に頑張る。例えば、試験の前日だけで10時間


さて、コツコツ型も一夜漬け型も、勉強時間の合計は10時間と同じです。

ただ、コツコツ型が「1+1+・・・+1=10」なのに対して、一夜漬け型は「0+0+・・・+10=10」という違いです。

先ほど、英単語の暗記について、収穫逓減の法則を当てはめてお話しましたね?

この法則をここでも当てはめると、1時間勉強したとしても、1時間分の勉強効果が得られていないかも知れませんね。

コツコツ型は、毎日1時間しか勉強しませんから、収穫逓減の法則は当てはめずに済みそうです。

一方、一夜漬け型は、10時間を一気にやり遂げるわけです。

聞くだけでもゾッとしますが、最初の1時間は効率よく1時間分の勉強ができたとしても、次の1時間では80%くらいの効率?、そしてさらに次の1時間では70%とか?

結果、一夜漬け型の勉強方法では、コツコツ型と同じ10時間勉強したとしても、実質はそれよりも少ない勉強時間に相当する効果しか得られなさそうです。

定期試験に際して、学生の中には「徹夜で勉強しました!」という人がいますが、そんな人って、やっぱり成績が思わしくない人が多いんですよね。(^^;

収穫逓減の法則を理解して、コツコツ型の勉強を心がけてくださいね。

Wikipedia(ウィキペディア)フリー百科事典→「収穫逓減」



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