先週、朝のテレビ(はなまるマーケット/TBS)で、「良いかかりつけ医の見きわめ方」についてのお話がありました。

今日は、その番組の内容をもとにして、お話を進めていきましょう。

患者さんとしての力(患者力)の向上、すなわち「患者力アップ」を図る手立ての一つとして、「良いかかりつけ医の見きわめ方」があるようです。

良いかかりつけ医であるかどうかを見きわめるためには、3つの条件が備わっているかで判断します。


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1) 患者さんを、一人の人間として診察しているか?

医師が診察するに際して、カルテやレントゲン写真などばかりを見ている医師は、良い医師ではないというものです。
良い医師であれば、患者さんの顔を見ながら診察をしてくれるというもの。


2) 問診や身体の診察を重視しているか?

「病気の約半数は、視診や触診でわかるもの」と、心臓血管外科医の南淵明宏先生はいいます。
また、視診や触診で病気を推定するためには、最低2、3分の診察が必要とも。
レントゲン写真や検査データだけに頼って、問診や身体に触れることなく診察する医師は、良い医師ではないというもの。


3) 専門医とのネットワークを持っているか?

かかりつけ医のもとには、いろんな病気の患者さんが訪れます。
従って、かかりつけ医に要求されるのは、広く浅い知識です。
かかりつけ医は、必要に応じて患者さんを専門医のもとに紹介しなければなりません。
専門医に紹介することなく、不必要に患者さんをかかえこむ医師は、良い医師ではないというもの。


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さて、番組は一般の視聴者を対象に、良いかかりつけ医かどうかを見極めてもらう判断材料として、先に述べた3つの条件が掲げられました。

でも、これら3つの条件は、私たち柔道整復師にとっても「良いお手本」として学ぶべきでしょう。


1) 患者さんを、一人の人間として診察しているか?

私たち柔道整復師が患部を見るとき、視線は患部に向けられて当然です。
でも、患部ばかりを見つめるのではなく、患者さんの顔を見ることも大切です。
特に、患者さんが頸部や背部など、後額面に疼痛を訴えた場合、私たちは患者さんの背部に位置してしまいますね。


2) 問診や身体の診察を重視しているか?

私たちが行う診察(観察)は、問診にはじまり、視診や触診など身体の診察(観察)が主となります。
超音波診断など、いくらかの検査があるとはいえ、身体の診察に頼るところが大きいでしょう。
ですから、私たち柔道整復師が、検査データだけに頼るというようなことはあり得ません。

ところが近年、患者さんに対して「どこが痛いか?」だけを聞いて、その部位に低周波通電を行うところがあると耳にします。
患者さんが痛みを訴える部位が、必ずしも病変がある部位であるとも限りません。
また、一律に低周波通電が正しい物療(物理療法)であるとも限りません。

患者さんから負傷原因を聴いたり、訴えを聴いて、患部を見たり触れたりすることで、適切な判断が行えるのです。


3) 専門医とのネットワークを持っているか?

私たち柔道整復師は、医療機関との提携なくして施術に携わることはできないといって過言ではありません。
患者さんは、私たち柔道整復師が業務範囲とする外傷性疾患であると認識して、接骨院を訪れてくれるとは限りません。
一見、外傷性疾患のように見えても、実は内科的な疾患に起因した症状であることも少なくありません。

ですから、少しでも疑われる所見が見られたら、躊躇することなく対診や紹介が行えるようなネットワークを構築しておくことも大切です。


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