サッカーの試合にトレーナーとして出かけたK先生。
そこで、16歳の高校生A君が受傷した前腕両骨後方脱臼に遭遇しました。

医療機関への搬送を待つ間(対応してもらえる医療機関を探している間)でも、A君の肘はみるみる腫脹を帯びてきました。

やむなくK先生は、その現場でA君の整復を試みようと決めたようです。

しかし、A君が待つ場所は高等学校の教官室。
ベッドはおろか、A君に臥位を取らせるのも不自由なくらい、手狭な場所です。

高等学校の先生が使われるキャスター付きの椅子にA君を座らせたまま、同席していたA君の同級生に上腕部の把持を指示しました。

前腕骨近位端部を上腕骨長軸末梢方向に牽引し始めるとともに、前腕骨遠位端部を前腕長軸末梢方向に牽引しようとしても、その牽引につられるようにしてA君の身体がついてきます。

A君の同級生に行ってもらった対向牽引が不十分だったのでしょうね。
それだけでなく、A君が座った椅子にも問題があったかも知れません。

整復を断念したK先生は、患部に冷却材を当てるとともに、三角巾を用いて患部に動揺を与えないように固定しました。

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A君の前腕両骨後方脱臼には、鉤状突起でしょうか、台形(三角形?)の形をした小さな骨片を伴っていたそうです。

搬送先医療機関では、局所麻酔を行った上で徒手整復が行われました。

しかし、脱臼骨折であることを理由に(?)、肘関節の不安定性が残るかも知れない旨、説明を受けたそうです。

また、その医療機関からは、後日、大きな病院での診察を勧められたそうです。

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K先生の体験例についての考察は、次のBlogでお話します。m(__)m


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