かやくごはんのミニブログ

チラシの裏に書くようなことをインターネットに書いています。 それを許してくれるインターネットが大好きです。 なお2012年の本ブログの抱負は「普通に楽しんで記事を書く」です。

過剰サービス

とある観光地で、キノコ汁を無料で振舞うところがあります。 風光明媚な観光地にある昔ながらの土産物屋さんがやっているサービスなのですが結構評判もよく。個人的にも気に入ってるサービスの一つです。

以前勤めていた会社の社員食堂では、カレーライスにオマケで味噌汁が付いていた。最初はその意外すぎる組み合わせに驚きましたがそれにも次第に慣れ。外仕事で汗をかいたり底冷えしたりした体に塩分や温もりを与えてくれるものとして重宝はしましたが、それをありがたいと思ったことは一度もなく。なくなったらなくなったでいいけど、程度の存在であり続けた。


サービスってほんとTPOが重要で。それをうまくつかめる人がサービス業では重宝される。
しかし、本人はよかれと思ってやったことが、はたから見てると「カレーに味噌汁」ばりの過剰サービスになることの方が断然多い。

だから何もするな、という気はないのですが…サービス業で下手にアイデア競争をさせると「カレーに味噌汁」みたいな追加サービスでお茶を濁しがちなのも事実。そして、そのあおりを受けて、本業がおろそかになるか他人にとばっちりが来る。
会社の「なんかやりましたごっこ」につきあえるほどの余裕は、従業員にも客にもないんだけどな〜(苦笑)

キュレーションが理解できない

私は「キュレーション」というものがいまいち理解できないおじさんらしい。

被災地(東北)の食べる調味料・味噌・醤油リスト - NAVER まとめ

いや、興味深いページなんだよ。
「東北の味付けは塩辛い」と言われがちなんですが、それはモータリゼーションの到来までは「保存の利く食べ物」が重宝されたから、という一面がある。
調味料も例外ではなく。重くて運びにくいしょう油よりも、いったん自宅や地域でつけ込めば結構長いこともつ味噌のような発酵調味料が重宝された。

電気冷蔵庫の普及と流通・交通網の発達で保存性の高さという利点はなくなりましたが、その多様性に富んだ発酵調味料文化は細々と受け継がれている。それを常食するほど東北の食文化に精通してなくても、「ちょっとしたアクセント付け」としてそれを活用する立場になら日本食に慣れた人誰もがなれる。


というわけで、紹介したページもそういうやり方で楽しめるページではあるんですが…「気軽・気楽に情報を編集して作ったページ」から「編集者の編集方針や文脈」を読み取れず困っていたりする。
個人的にはよっちゃんなんばん(宮城県大崎市・冷や奴につかったりごま油と混ぜて焼き肉のたれにするとうまい)とかスタミナ源たれ(青森県十和田市・果肉がたっぷりの辛い系焼き肉だれで青森県では超メジャー)とかがおすすめなのですが、前者は辛いから「食べられる調味料」じゃなさそうだし後者は発酵系調味料ではない。

たぶん、キュレーションが理解できないというよりは、相手の文脈を読んでそれに合わせるのが苦手なんでしょうが…そんな文脈認知障害者に合わせるほどの余裕は今の日本にはないんだよな〜(苦笑)

簡単に胃ろうというけれど…

「胃ろう」は見てて苦しいみたいね…。
母がそういうのを結構見てて「あれはイヤ」と前々から言っていたので、アホみたいなニュースにかこつけて再度確認してみた。
私:「前も聞いたと思うけど、胃ろうしてまで生きたくないねんな?」
母:「それでいい。」
私:「なら嚥下性肺炎で苦しみながら死んでもらうで。」
母:「それでいいよ。」
両親ともまだまだ元気いっぱいで、かつ福祉系に詳しいからこういう話ができるんだけど…本来は、いろいろな視点と立場と文脈から考えなきゃならない話なんよね。
話をわかりやすく簡単に表現しようとしたんだろうけど…簡単でない話を簡単に話し納得させて仕事になるのは、詐欺師か政治家くらいのもんだと思うんだが…(苦笑)

本当にいいものは口コミしないんじゃないだろうか?

「大局的に見ると男よりも女の方が”新しい楽しみ方”を見つけるのがうまい」というのが持論なのです。

性差よりも個人差の方がはるかにデカいので「女/男だったら…」と各個人を決めつけるのは危険です。新しいからといっていいもんとは限らないのも確かです。しかし商売として「なんか新しいもんで多くの人を集めたい」場合、この性差は無視できないものだとも思うのです。

「おねえちゃんが脱いでたらとりあえず喜べる」という単純にして究極の娯楽を知っている分、男は娯楽に対して保守的なのかもしれませんw

そういう意味で、口コミサイトというのは非常に便利なのです。
「自分が楽しむだけやったらこんなもんでいいし…」と思わずいつものパターンにはまりがちな男にとって、とにかく楽しむことに貪欲な人の集まる口コミサイトの情報はいろんな意味で刺激的であり参考になる。

「口コミ」による人的信頼で地理的な距離感を埋める、という戦略

先日、高校時代の友人たちと旅行に行きまして。その旅館選定に使ったのも口コミサイト。
自分一人なら「まぁ失敗しても自分のことやし」とええ加減になるところなんですが、人がいる以上そういうわけにもいかず。複数の口コミサイトを参照しつつ、旅館を選定した。

自分で言うのもなんだけど「まぁまぁアタリ」の旅館を引き当てたと思う。
旅館なんて半分以上立地で決まる。そしてそういう好立地の場所は早いもん勝ちなので、自ずと古くからやってる旅館が有利になる。
今回の旅館もその手のとこなんだと思う。夕日が見渡せる海辺に建つ旅館で、プライベートビーチまでついてる。景気のいい頃なら、この立地だけで何もしなくても勝利が約束された場所だったでしょう。

しかし今はそういう時代ではない。古くからやってることの代償としてでてくる建物の古さを感じさせぬよう内装は徹底的に改装済み、地域共同で掘った温泉を使って展望風呂も用意、それでいて接客は昔ながらの旅館らしい丁寧さ。これでいて料金はそこまで高くない。建物自体の減価償却は済んでるでしょうからその分は楽ですが、これでちゃんと儲けが出てるのか見てる方が不安と興味をかき立てられるサービス内容。

とんでもなく有名ではない町にある、あまり有名ではない特急停車駅から送迎バスで20分、という位置。リアス海岸の複雑な地形で場所を理解しにくい、というおまけ付き。実態以上に遠く感じる立地でもあるのです。
なら、その地理的な距離感を「知っている人がよかったと言ってた」という人脈的距離感でカバーしよう、という戦略なのでしょう。理屈はわかってはいてもなかなか行動には移せない戦略ではあります。

いいものだからこそ信頼できる人にしか教えたくない、という矛盾

サービスそのものは間違ってないらしいことは客層からも感じられた。
とにかく比較的若いカップルの比率が高い。近くにテーマパークがあることを加味してもやはりその比率が高い。

男女で行く旅行、となると男は身の程にもない背伸びをしがちなものでして。結果つま先歩きで女にリードされる羽目になり、女性が自ずと決定権を握ることになる。
女性も日頃は「女子会」とかで声のでかい人に決定権を奪われがちですが、「男は自分のわがままを許してくれる」という(男のみみっちい度量や力量を完全に無視した)過信の元、強気の選択を取る。
さまざまな誤解の元に成立している選択肢なのですが、男女とも結構真剣に悩んでの選択肢なので、大局的に見れば外れは少ない。それを集められているのですからサービスの方向は悪くない。

ただ、これが口コミ戦略として成功しているのか、と言われるとちょっと疑問なのです。
大事なことだからこそ秘め事にしたい、という心理は誰しもあります。だからこそ、男女でなんかやったことよりも女子会でなんかやったことの方が人に話しやすい。結果「女子会」需要をゲットした方が口コミにもしやすい。

しかし、カップルやファミリー層の多い客層は口コミ効果としてはやや弱い。集団心理が働きにくい組み合わせでもあり財布も緩みにくい。これでリピーターになってくれればいいのですが、「新しいものに敏感な層」でもあるので、これも意外に難しい。


サービスとしては理想解、しかし手間に対するリターンが取れているのかはやや疑問。そんな印象を受けましたが…「女子会プラン」みたいなのを設定して客層を変えると、それはそれで客目線ではどうか、と思うわけでして。
月並みな結論ですが…サービス業って難しいですね…ほんと。

大阪人が「合理的に」遵法意識を下げていた時代 〜じゃりン子チエ第31話を見て〜

やや古手の大阪人に大人気のアニメ「じゃりン子チエ」を、GyaOで放送しているのを最近になって気づいた。Yahoo!も打つ手がなくなって来たな〜、と感じますが、今回はそういう話ではなく。
昨週公開の「第31話 浪花の華!地獄組大乱闘」を見て「あぁ…古き良き時代の大阪やな〜」と。

粗筋はこんな感じ。

ガサ入れが予定されている賭博場に行ったテツ。それを助け出すべく賭博場のそばで時を伺うチエちゃんとテツの母(オバア)。
混乱する中逃げてきたテツ。それをそばで開いてた屋台に乗せて現場から逃げ出す。
「屋台を開いていたおっちゃん」がポイントやろ、思うんです。

なんや思い詰めてたこのおっちゃんですが、オバアの何気ない一言に救われます。で、会話からチエもオバアも自分と一緒で苦労してる人や、と感じます。そやからこそ、「屋台を貸してほしい」というオバアの願いを受けて屋台を貸します。

このおっさんを「犯人逃亡に手を貸した遵法意識の低い人」と取るとこのアニメは全くおもしろくない。「この人がいないと逃亡できない、というお話し上のご都合主義キャラ」ととっても大したアニメには思えない。
でも「オバアの一言で救われたんやから、なんかお返しするんが当たり前」と思えばこのおっちゃんの行動は当然。そもそも論として人が死ぬまで本気では動かない警察よりも、自分を救ってくれた人を優先する方が合理的でもある。

現実問題として、きょうびの大阪でこのおっさんのような動きをしても恩を仇で返されるだけ。下手すると本気で命に関わる。
程度の差こそあれ、放送当時もそれは大差なかったでしょう。だからこそ「こうだったらいいのにな」というファンタジーとしてじゃりン子チエは成立したし、今も語り継がれる作品となっている。

「義理と人情、浪花節」という大阪の神話がまだそれなりに生きていた時代、それを強く感じさせる一話です。今週末日曜までの公開ですので、GyaOを見られる環境の方はぜひどうぞ。


じゃりン子チエ 第31話 浪花の華! 地獄組大乱闘|無料動画 GyaO![ギャオ]|じゃりン子チエ|アニメ