明夫はジャージにジャンバーをひっかけて財布と携帯をポケットに入れた。
君子はそんなかっこうでと言いかけてやめた。
どうせあれこれ言ったところで、聞くような人ではない。
不毛な言い争いにはくたびれた。
明夫は息子のマンションに行くのは何年ぶりか思い出せなかった。
たぶん、独身寮から引っ越した時以来だ。
車の中では会話も音楽もなかった。
マンションのホールで管理人に君子はおはようございますと挨拶をした。
段ボールの箱を抱えた明夫は軽く頭を下げた。
管理人が明夫を無視して、そうそう、奥さん、息子さんに荷物が届いていますよと声をかけた。
「いつも、お世話になります。
いただいていきます」
君子はにこやかに答えた。
君子はそんなかっこうでと言いかけてやめた。
どうせあれこれ言ったところで、聞くような人ではない。
不毛な言い争いにはくたびれた。
明夫は息子のマンションに行くのは何年ぶりか思い出せなかった。
たぶん、独身寮から引っ越した時以来だ。
車の中では会話も音楽もなかった。
マンションのホールで管理人に君子はおはようございますと挨拶をした。
段ボールの箱を抱えた明夫は軽く頭を下げた。
管理人が明夫を無視して、そうそう、奥さん、息子さんに荷物が届いていますよと声をかけた。
「いつも、お世話になります。
いただいていきます」
君子はにこやかに答えた。