裸眼で歩くエトセトラ(完)

2009年12月11日

裸眼で歩くエトセトラ 35

「また、食べに来ます。」
僕はあの定食屋へ行くだろうか。
たぶん、すぐ行くだろう。
それは僕がお金を払い、彼が作って出す。
それだけかもしれない。
でも、そこに僕は僕なりに、彼は彼なりに、たぶん、味わい深さを、それは大袈裟かもしれないけれど、単に会話でもいい。
「何かしら」を能動的に求めている者がやはり世の中にはいる。
受動的であってもいいと思う。歩いていれば。歩けば何かしらに当たるからね。掴もうとしなくても拾うものもあったりするから。

目で見えなくたっていいかもしれない。
ただ空気の流れや温度を感じるだけでもいいかもしれない。
僕は今、旅をしている。

以上、今日の出来事でした。



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2009年12月04日

裸眼で歩くエトセトラ 34

人生は味わい深い。
それは感動や歓喜からくる。
でも実はそれだけではない。
それは共感や思い遣りであったりする。
でもそれだけではないんだ。
理解されない苦しみ、憎しみ、嫉妬、迷い、もがき、そういった悪いとされる感情を経てなお歩み続け、もちろん喜びだけで終生過ごすことができたらどんなにいいかとも思うけれど、低い麓から山の頂きに登り切ったその見渡す限りの光景こそが代えがたい喜びであり、またそこから下山しなければならない、その油断ならぬ道筋や心地好い疲れもともなって、味わいが出て来るのではないだろうか。

旅は人生の縮図と誰もが言う。僕もそう思う。それは別に出会いや別れだけではない。与えられる喜び。奪われる危険。路頭に迷う恐さ。貫く強さ。留まる惰性。得ようとする欲望の醜さ。などなど。それらが良くも悪くもひしめき合っている。いや、ひしめきあうからこそ縮図となり、やはり味わい深いのだ。

つづく

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2009年11月27日

裸眼で歩くエトセトラ 33

僕の前をおばさんが鼻歌で歩いている。
気付いたら僕もおばさんに出会う前から鼻歌で歌っていた。
春だな〜。
「春は生きとし生けるものみな歌いたくなるんです。」とOさんは言う。

「いた、いたた!」
「あ〜。」
「どこが悪いんですか?」
「春だな〜。」
「え?」
「春になると不思議とみなさんここ、痛がるんです。忘れてました。」
「はぁ。」
「Aさん。歌って下さい。Aさんは幸いそういう存在なんですから。そして皆さんをカラオケにでも誘って。皆さん、春になると歌いたいんですよ、ほんとは。鳥だって春になると鳴くでしょう? 春になると生きとし生けるものみな歌いたくなるんです。」
僕の尊敬するOさんはやさしくじんわりとおっしゃる。あれは二年前の春か。それとももう三年経つのかな。

つづく

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2009年11月20日

裸眼で歩くエトセトラ 32

KU青果店へ行く。
「忙しいのはいいことだ」
玉葱、新じゃが、ほうれん草、せり。
自家製のポテトサラダを二口分くらい頂く。
リンゴの香りがたまらない。

「君はグルメかい?」
「いえ、僕はただ美味しいものを食べるのが好きなんですよ。」
「そういうのをグルメっていうんだよ。」
心の中の誰かが僕にそう話しかける。

僕は料理のことはよく分からない。調理と料理の区別も分かっていないんだから。
魚の名前も野菜や花の名前も自然のことは全然知らないんだな。
ただ。「美味しい」とかさ。「気持ち好い」とかさ。「いい」っていうさ。
そういう感覚がさ。そういう感覚を味わうのがさ。好きなんだ。

「じゃあ、いただきま〜す。」
「はいー。ありがとう。」
青果店を去る。なんなんだろうね。この噛みしめるような毎日は。
なんで日常って人生ってこう味わい深いものなんだろうね。
なんで今夜はようやくジム行けると思ったら、夜の八時から三時間もかけてここまで文章打っちゃうんだろうかね(今23時)。
春だからかね。

つづく

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2009年11月13日

裸眼で歩くエトセトラ 31

「じゃあ、音楽は?」って? すべての固定観念を捨て去っていろんな物事や事象を見た方がいいんじゃない? そういうことを僕は思春期を過ぎた頃から、まずは価値観Valueを。そして旅やセックスや食事を通して快感や感動を知って以降、感受性を。そして今は。宇宙や遺伝子、エネルギーを。伝えたいんだな。ま、言葉じゃうまく表現できないからメロディーやってる訳で、あとは僕はコツコツと信じる道筋を歩んでゆくしかないんだ。

「迷うことです。」と僕は言う。
人生を迷うのか。そうあってもいい。
自信を持っていたとしても迷うことはある。
でも、歩き続ける。

つづく

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2009年11月06日

裸眼で歩くエトセトラ 30

なんだか、熱く語っちゃってきたなー。僕が言いたいのは現在の自分の見える範囲の中で語ること程恐いことはない、ってこと。例えば、「東京に住む20代、30代の独身男性」が「何を使ってマスターベーションしてますか?」という街頭インタビューで、大半が「エロビデオ」や「エロ本」と答えたとしたら、僕は驚くけれど、大半(の男性)はそれが普通だと感じるかと思う。なんで僕は驚くのかというと、想像性の欠如を嘆かざるを得ない。「江戸時代にもエロ本はあったよ」なんてケロっとした顔で言われても困る。だって、あれは写真じゃなくてイラスト(筆絵や版画)でしょ? あるいは小説でしょ? 時代が変わると人間(生き物)としての使われるべき部分が便利によって廃れてしまう。そこを僕は嘆く。

つづく

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2009年10月30日

裸眼で歩くエトセトラ 29

ただそれだけではない。そういった境界線を設けて話をまとめることができない要因があるのだ。ひとつは「聴覚」で認識する個々の好み。もう一つは目で見えない、手で触れないという形のないものであるが故に誰もが批評家になれる点にある。つまり「絶対」はないが故にすべては個々の感受性に寄る、という点。これはとっても演っている側にとっては恐いことだ。何故ならば、理由なくまるで病気とうか宿命のようにやっている僕らのような存在もいれば、目的を持ってそれこそ「音楽を通して何かメッセージを!」というミュージシャンもいるからだ。そして一般的には僕の考えだけど、後者をミュージシャンと呼ぶのではないかと思う。じゃあ、僕は?というと実はミュージシャンではない。だって「"音楽"をやろう」とさえ思っていないからだ。僕の中から生まれてくるものが"人々が音楽と呼んでいるもの"なだけであって、もしかしたらそれは時代や国が違えば「音楽」ではないものかもしれないから。たとえば、ある時代においてある種族においてはメロディーという芸術とリズムという文化がまったく別のところで存在しているかもしれないのだ、と言って誰が理解してくれるだろうか。時代が変わればいずれ政治とラップミュージックやダンスかもしれないよ。その合わさったものが「政治」というジャンルのものになるかもしれない。或いは、陶芸というものとリズム音は切っても切り離せない関係になるかもしれない。

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2009年10月23日

裸眼で歩くエトセトラ 28

「十人に一人のため」といった高飛車な音楽をやっているつもりはない。かといって「万人のために」といったものでもないと思う。歌に対して音楽に対して人々が求めるもの。なにゆえ、音楽に対してだけは人々は評したがるのか。そこにあるかと思う。映画、宗教、政治、食事、セックス、仕事、漫才、舞台、小説、絵画、陶芸、野球、サッカー、フィギアスケートなどなどいろんな文化や芸術、スポーツというかすべての人間の営みや行いを羅列したら多岐に渡る。その中で「音楽」という存在。これはとっても厄介なものだ。―――それは芸術性という方向性を尊しとすることもできれば、大衆の中に溶け込むものこそ音楽だ、とも強く言えてしまうからだ。―――芸術と娯楽。

つづく

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2009年10月16日

裸眼で歩くエトセトラ 27

家に着く。
夜七時だ。早速、自転車に乗ってFZ精肉店へ。
豚ももカレー用を300グラム。手羽先を7本(「ほん」とおじさんが言う)。鰺(あじ)の南蛮漬けを7本。鶏のなんだっけ。。。を200グラム。
EM豆腐店へ。おばちゃんにライブが無事すべて終了した、やりきったとご報告。わいわい歌うってことはいいね、などと話し合って、ただ僕のライブについてみんな話し合ってくれたらしく「分からない」けど「入り込んでしまっているところが彼の持ち味なのでは?」云々と予想通りの感想を頂いた。

つづく

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2009年10月09日

裸眼で歩くエトセトラ 26

「K経由です。」
「恐いってことあります?」
「僕だったらK経由が一番いいですよ。」
とK空港の好い点を沢山並べてくれた。
とっても綺麗な空港であること。英語が通じること(僕の英語は通じますか?の質問に答えて)。そして、面白いのはK空港で流れている音楽がよくって、CDにまでなったとのこと。
「いやぁ、僕ね。昔、モスクワ空港経由で、ちょっと怖かったものですから。」
「アエロフロートですか?」
「はい。」と思い出したように答える僕。
「よくアエロフロート使いましたね。」と率直な意見、S君。
これまたアエロフロートについての悪しき点を並べてくれた。
アエロじゃなくてエアロかもしれないけど、その辺はいいや。

まぁ、とにかくなんとなくいい感じがする僕である。
S君も僕がポンポンOKしてしまうので、いささか不思議がっていた。

つづく

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2009年10月02日

裸眼で歩くエトセトラ 25

僕は今、旅をしている。
日常の中を旅し、過去の旅を反芻している。
そして、これから出会う感動や恐れや迷いさえも想像してしまっている。

「K経由です。」
とS君。そう彼の名前はS君なのだ。びっくりだ。
S店のS君。「まるでS太郎ですね。」なんて言わない。
「僕の三月の休暇の日程表です。四月のはまだ出ていません。何かあったら、私のいる日にご連絡ください。」
「まだ、いらっしゃいます? 僕が旅する時までに。」
「はは。痛いな。。いますよ。それまではまだいます。」
「はは。すみません。シュールで。」と意地悪な僕。
「シュールっていうか。。現実的に。。」とS君。

つづく

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2009年09月25日

裸眼で歩くエトセトラ 24

舞鶴で野宿した晩、入った食道。「べにや食堂」だったっけ?
あの晩確か僕は「僕はべにや食堂の親切を忘れない」とノートに書いたっけ。
そしてベンチで寝ているとバイクでコーヒーか煙草を買いにきたおじさんが僕のペニスを舐めさせてくれとせがまれ、
結局コーヒー一杯驕って貰ってサヨナラした。サヨナラしてくれた。
まだ十代の僕にとっては刺激的な夜だった。(いや、何もなかったってば。そういういろんな出会いが新鮮というか)
次の日の朝、始発でタンゴ鉄道に乗って、歩いた天橋立は忘れられない。
人っ子ひとりいない島を(もちろん地元のお年寄りが散歩していたりしたかもしれないが)歩く。
美しいものと恐いものは裏腹にあると感じた不可思議な歩きで、天橋立という絶景を眺めた時の感動は言い表せることができない。

つづく

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2009年09月18日

裸眼で歩くエトセトラ 23

過去の光景が浮かびあがってくる。
「迷うことです。」と僕は言う。
そう。それは「歩くこと」である。歩かないと始まらないよ。
自分の足でさ。歩いて初めて出会うものの尊さを知るんじゃないのかな。

つづく

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2009年09月11日

裸眼で歩くエトセトラ 22

ヨーロッパ初日、パリの夜を思い出す。
空港からのバスがオペラ座に着いて下車。
みんなそれぞれゆっくりと予約してあるホテルへ歩いてゆく。
僕はとりあえず、目星をつけていたユースのあるリパブリーク駅まで向かうことにした。
地下鉄は最終列車だと駅員は言う。
乗車券を持っていない僕に「いいから乗っちゃいなさい」と通してくれる。
リパブリークには人っ子ひとりいず、ちょっと冷たさを感じる夜の街。
地図を両手に5分か10分かでユースに到着。
残念なことにベッドは埋まっていた。
同じくらいの安いホテルを紹介して貰う。
ユースからさらに10分か15分行った安宿へ。
もちろん歩いている人は誰もいない。
もっと暗欝な都会の裏地だ。
おばちゃんかおばあさんが一人。
ただ鍵を渡してくれた。
狭い真っ暗な階段を上って部屋に荷物を下ろす。
日本以外の中級以下のホテルが総じてそうであるように、そこは白熱灯が一つつくだけの暗い部屋だった。
もちろんトイレはない。でも、泊まる場所があるだけでありがたいのだ。
なにせ、十何時間もかけてパリにやってきたんだもの。

つづく

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2009年09月04日

裸眼で歩くエトセトラ 21

帰り道。またサングラスとマスクを被って家まで歩く。
裸眼で歩いていると、この春の陽気のせいか気分がふわふわしてしまう。
夜であるとなおさら、どこか知らない街に自分が飲まれてしまったようだ。

僕は学生時代のルクセンブルグの夜を思い出す。
ユースホステルを探してでも見つからないでいると、同年代の若者が運転する車が止まった。
「どこ? ユース行くの?」
「うん。」
「乗せてってあげるよ。すぐそこだから。」
「ありがとう。」
ものの一分でユースに車でつけて、そこで彼も僕も手を振る。
あの時はどれだけ助かったと思ったことか。

つづく

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2009年08月28日

裸眼で歩くエトセトラ 20

「若いうちに行けるとこ行っておいた方がいい。」
となんだか、つくづくこの店はどこか日本の漁港近くの店のような気がしてきた。
カウンターを立つ。
「御馳走様です。」
「はい」と板前は小銭を用意しているところからするとこちらが千円払ってのお釣だと感じたので、
ということは、昼食の680円と同じ値段だろうか、と、そりゃ夜だから少し高いだろうな、と思いつつ千円札を出すと、やたらと多い小銭を手渡された。やはり680円なんだ。。。
「この料理でこの値段って安すぎますね。」
常連にマスターと呼ばれている板前は”分かったかい?”
などと嬉しいような自信ありげに「安くて。うまくて。」と言う。ただ首をかしげている。
そう。その意味を僕は分かったので
「いや、旨いですよ。」と強調する。
そう。音楽を好い、悪い、好ましい、あまり好きじゃない、などと決めるのはお客さんであるのと同様、「旨い」「不味い」を決めるのもお客さんだからな〜、っていう口ぶりだったからだ。でも、きっと本音は、板前も僕も「何を決めるのも自分だ」という自負がある。それを声に出したくなるし態度に出てしまう。そういう人間味に好感を持てた。

「いや〜、実は一年前だっけかな? 半年前くらいからここのお店気になっていて、今日やっと入れたんですよ。」
「(この店に入るのも)なかなか勇気いるよね。」と板前。
「また食べに来ます。」と僕。
「ありがとうございましたー。」
「御馳走様でした。どうもー。」

つづく

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2009年08月21日

裸眼で歩くエトセトラ 19

「お兄ちゃん、G生?」
「いえ。。。Yんでるんです。」
「???」
「MSなんですよ。」
「ふ〜ん。」
と、これでは会話が続かないだろうし、折角投げてくれたボールなので続けることにした。
「Tしようと思ってまして。」
「KG?」
「来週からSへ行こうと。で、六月くらいにはPに。」
「優雅じゃん。」
「まぁ、今だけ。。帰ってきたらどうなることやら(少笑)」

「Sはどこ行くの?」
「IBっていうとこです。」
「KGW?」
「いえ、EHMです。MYの近くで。友人がいるんですよ。」

などなど、意外に話が”鯛や平目”ときて、"オープーン!"なスペイン人女性像を描いていた板前に"いえ、結構そうでもなくて日本に近いというか。アメリカと違くて"みたいなこととか、"カソリック"な板前に"カトリック"な僕で、ってそれは単に発音で。

つづく

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2009年08月14日

裸眼で歩くエトセトラ 18

ゆっくりと焼きあげているのか、でも、ゆっくりと何事もなかったように「3000円で泊まれる本」(※「E3000円の宿」)を読んでいた僕の前に、ようやく定食が登場した。鯖の塩焼き。ふき(だと思う。うど?) わかめの味噌汁。白菜の漬物。蓮根と蒟蒻の淡い味噌あえ。あれ?ご飯は? そこへゆっくりと釜(蓋付き鍋)が登場した。
「これは?」
「あっついんだけどな。ご飯。」と蓋をいったんとって炊き上ったご飯を見せてまた蓋を置いてくれる。
感激でしょう!
やっぱりこの店で間違っていなかった。
きたよきたよ本物だよ!
まずは味噌汁から。んんん!!! 人生初のわかめダシが美味しい味噌汁であった。
これ、すごくない? わかめってこんなに美味しいんだよね、そういえば。
塩焼き。天然の塩というか塩を振ってないんだろうけど海の塩だよ、きっとこれ。美化しすぎ?
で、ふき、蓮根、と堪能。白菜うま!
手抜いてないよ、ここ。
そしてやはりご飯。こうやって一人一人に釜で炊いて出してるんだろうか。
そのタイミングに合わせて魚を焼いてるんだよな、きっと。
だって、魚が出てきて、ちょっと間を置いてご飯が出てきたくらいだから、やはり手間かけてるんだなー。
でね。鯖がさ。骨がさ。まったくないんよ。まるで鰤(ぶり)のような柔らかさ。
まぁ、僕は魚、度素人だから。でも、美味しいって感じることはほんとで。

つづく

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2009年08月07日

裸眼で歩くエトセトラ 17

ハクホウが圧倒的な強さで突き出しして白星を決めた時点で常連さんは立ち上った。
よって、この店には板前と僕の二人きりである。
そこへ、強い語気でお茶が出てくる。
熱くて渋いお茶だ。
なんとなくだが不器用な頑固親父なのかもしれない。
というか、ここの店の名前からしてね〜。
常連さんの食器を片付ける時にニュースでWBCの映像が流れ、
「おぉ、勝ったよ。」などなど。
僕はまったく興味なかったけど、でもなんとなく場が場だけにある限りの情報力(といってもそれはさっきの常連さんと板さんとの会話から仕入れたのだが)で話を会わせようと、「日本もいけちゃうかもしれませんね〜」などとどうとでも取れる相槌を打つ。ここでやはり話は途切れコミュニケーションそのものが途切れる。

つづく

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2009年07月31日

裸眼で歩くエトセトラ 16

僕は鯖の塩焼き定食を頼む。
他には鮭、そして牡蠣の定食があった。
常連さんと板前はゴルフやWBCのことを話していたり。
僕は「E3000円で泊まれる宿」(※「E3000円の宿」)のパリあたりのページをめくってみる。
そうか〜。前回の失敗(美談)もあることだし、最初の三泊は予約をとっておこう。
ふ〜ん。リパブリーク以外にももっとよさげなYHあるのね〜。などなど。

つづく

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2009年07月24日

裸眼で歩くエトセトラ 15

もう午後5時を回ってしまった。
考えてみればまだ昼食を食べていない。
帰ってから買い出しして料理する気力はないな。

ここからドラマが始まった。
以前から気になっていた店に入る。
常連のおじいさんが一人カウンターに座っている。
「やってますか?」
板前は随分思っていたよりも若くて、睨みをきかせる。
いや、そう感じただけかもしれない。
とにかく僕は一見さんな訳だからね。

つづく

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2009年07月17日

裸眼で歩くエトセトラ 14

いやー。
とある町Nへ。ここのNへ。
「こんにちは〜。あったかくなりましたね〜。」と僕。
初めて会話らしい会話をしたような気がする。
支払いを済ませ、ノートブックを鞄に入れた。
これ、旅の日記帳にしちゃおうかしら(笑←自分にしか分からないよね。。)(※実際は来店するお客さんに読んで貰うためのメッセージを込めたノートなのである。「タイトルはAmeetsN」という)

つづく

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2009年07月10日

裸眼で歩くエトセトラ 13

いろいろ話していて結局、Eを回るルートも日程もすべて決まってしまった。
流れってすごいなー。
「なるだけ私の休み以外の日にお越しください」
なんとなくそう言う意味も分かるので
「ま、そういうもんですから。いらっしゃる時に来ますよ。」と告げて立ち去る。

つづく

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2009年07月03日

裸眼で歩くエトセトラ 12

ネームタグを見ても彼の名前はない。SJなんて書いてある。まさかほにゃらら本店のSJです、なんてことはあるまいし。
必要事項に記入している最中、彼は電話を取って別の男性につないでいる。どこの会社でもある光景だ。
でも、私は見逃さなかった。って俺は探偵じゃねーっつーの! 私も俺もみーんな、ぼ、く。僕。
彼はとりあえず、周りからはHく見られているというか、MKされている感じのような印象を受ける。
彼は彼で多分K女はいないだろう。ちょこっとS欲が、まぁ、そりゃ仕方ないよな。WKいんだもの。
って、そういう人間観察はよしとして。いいんだー、春だからさー。

つづく

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2009年06月26日

裸眼で歩くエトセトラ 11

こうなったら、ついでに情報だけでも入手しておこうとHへふらって行ってみることにした。
E専門ブースは別の階らしくそちらへ。
番号札を引いたら、若い男子が応対してくれる。
「ベテランがいいなー」というのが本音だけど、これも流れだ、仕方ない。
「PとSを主に回ろうと思っていまして」
いろいろと話しているとなかなか彼もPやSに通じていて
「Sを感じるなら南と北ですよ」などなど。
特に飛行機のことに関しては有難い。
結局すいすいすい、っとN、K経由、Paの往復チケットに決定。
「いいっすよ。それにしましょう」ばかりの僕。
「いやー、まぁ、流れですから」などなど。ほんとにお気軽である。
「優雅ですねー」
「M職の特権ですよ」
「いやー、僕もすぐYめますよ、ここ」
っておいおい!

つづく

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2009年06月19日

裸眼で歩くエトセトラ 10

勢いでKへ行ってみる。
勢いっていうか春のそよ風に靡かれている感じだ。「とりあえず」といったように。
受付で敢えてタイミングをずらして愛想のよい方の店員さんに声をかける。
Yの会員になりたい、と。いろいろ説明を受ける。なかなか接客態度がいい。こういうのって気持ちいいっす。

ついでにEのYガイド本も購入。
YHと言えば昔は「2000円で泊まれる」が売りだったものの。。。
今は「3000円で泊まれる」なんて書いてあって。。。高い!(※実際の本のタイトルは「E3000円の宿」である。「泊まれる」なんて表現は筆者の主観が交じっている。)
きっとどこもサービスや施設をよくしてその分高くなったのだろうか。
もしくは単にEのせいか? 物価か? 資本主義か? って意味はなし。

つづく

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2009年06月12日

裸眼で歩くエトセトラ 9

なんだか、冴えて来た。
Yへ行く。オーディオコーナーへ。
いつもツーンとしているような彼は何故だか今日は随分と接客態度が良かった。
春だからか? それともこの引き締まった顔withメガネのせいだろうか?
「そのコード類はあちらの奥にございます。ちょっと分かりづらいんですが」
「あぁ、わざわざ、ありがとうございます。大丈夫です。とりあえず奥行ってみますよ。」
入念にゴールドの端子を選んで高いが購入。なにせこの配線を通ってオーディオデータにしてCD化するものだってあるんだからね。いいものを選びたい。

つづく

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2009年06月05日

裸眼で歩くエトセトラ 8

よし! 次だ。Mへ。メガネフレームの調整をして貰う。
ベテランさん登場。三回ほどフレームを僕の耳にかけて、と。
仕上がりは素晴らしい。視界が急にはっきりした!
(眼鏡のレンズが汚れていたんじゃないよ!)
しかも見栄え(=顔)が利発そう。すごい。と一瞬鏡を見ての感想。
お礼の折、「Sさんはいらっしゃいますか?」と尋ねてみる。
「このメガネを選ぶ時に随分とお世話になったので。」
「Sもいますが今日は他店に応援に行っていて」
「よろしくお伝えください」
ベテランさん、丁重にお辞儀をしてくださる。
こちらも三度ほど振り返りお辞儀する。

つづく

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2009年05月29日

裸眼で歩くエトセトラ 7

新宿へ。まずSへ行く。親切に手続きを。流れはスムーズだ。
僕より順番が一個前の女の子は春らしく、相談窓口で説明を受ける姿は背中も見えて淡いピンク色のパンツも見えて、
「あぁ、こういうのが春なんだな」って思った。

そういえば、今思い出したけど、今朝見た夢は「イケ面君とその彼女」らしきカップルが登場した。
「どこ引っ越すんですか?」
「ん? 青梅街道の方」(実際は新青梅街道のことを彼は指している)

「え? あぁ、な〜んだ。すぐそこじゃん」
みたいな。
ヘルマンヘッセの車輪の下(和訳)のような純朴な映像描写だった。

まぁとにかく春がやってきたのだ。いや、もう春なのだ。淡いピンク色のパンツ。
そこまではいいけど、素材表示のビニールの白い札が上に跳ね上がっていてみっともなかった。
でも、そこが可愛いといえば可愛い。
「春だから許されるよね〜。鳴き慣れない鶯〜♪」 (読み人僕 現在っていうか今日)

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2009年05月22日

裸眼で歩くエトセトラ 6

家へ帰り、サングラスを外す。
食器を洗い終え、あぁ。そうか。
両目が寄ったとこに貼ってあった三角シールを剥がす。
そして、昨日痛めた太ももに。五つ散らして貼っておいたけど、さらにその円の中央に二つを散らすように貼った。

つづく

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