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「お入りよ/世界ブルー」 アルバム『はいから三寸気分』より
詠み人。やさしく語り掛ける。ゆる過ぎる歌声。淡い想い。はいから三寸気分を秘めて。 200円
Come Here... by sekaiblue from『High Color Era in Japan
Calm & Comfortable Japanese Rock. Neo-Japanese Sounds, Here.

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綺麗なお嬢さん小道を通るよ
洒落た簪 きらきら鳴らして
唇尖がらしてさ 紅桜添えた頬

雨が降ってきたよ お入りよこっちへ
髪が濡れてきたよ お入りよこっちへ
お入りよ

滑り落ちる衣擦れの香りを沸つ
緩やかな曲線 つるるん湯べし
ツーンと跳ねてみた 淡い桃色二つ

夜が近づいてきたね お入りよこっちへ
寒くなってきたね お入りよこっちへ
お入りよ お入りよ

艶やかな模様 お嬢さんお似合いさ
柔らかな心模様 僕との頃合いさ





世界ブルーのアルバム一覧:http://sekaiblue.com/discography_list.php


1999年に制作した『はいから三寸気分』は僕にとって打ち込み(当時はYAMAHA QY700)音源による制作の最終章でした。「Misery 〜失われた旋律〜」や「品川カオス」(どちらも『下井草カラス』収録)を皮切りに、大御所作品の『Taste One』(「色恋沙汰サティスファクション」「X'mas Judgement」「Challenger」「成功物語」「もうこれ以上」「雨遊び 組曲」)、『おしっこのわな』、『新入社員の呟き 下半期』を経て、『はいから三寸気分』へ至ったのです。

1999年3月から始まった創作生活(無職生活)も半年が経った頃、前作まででいろいろ模索・冒険してきた結果、『はいから三寸気分』はある意味、達観した作品かもしれません。ドラム、ベース、ピアノ、ソロ・ギター、+@でストリングスやオルガンといった基本的なバンドスタイルの音色のみで構成し、いかに音色や音数を絞るか、という方向に向かいました。シンプルでいいんじゃないか?と。

僕の中では何故だか「平安・室町・江戸時代の絵巻物」というサブ・テーマがありました。その感覚はボーカル・エフェクトに繋がっていきます。声にフィルターをかけることで、どこか現実的ではない、架空の世界。歌い手=詠み人は情景を眺め、さらっとふわっと感じたことを詠います。それがこの『はいから三寸気分』なんですね。

和ものよろしく『はいから三寸気分』は起承転結をも意識しています。起「春風色町」、承「禁色の人」「琴の音を聞く」「金色夢枕」「お入りよ」、転「枝垂れ柳」、結「ろまんちずむ」。本作「お入りよ」は承の最後でクライマックス。

ボーカル・スタイルにも特徴があるかと思います。まず、ゆる過ぎる。力抜け過ぎ。さらに歌声に緩やかなピッチベンドがかかっている(ウニュイーン、っていう具合の声の出し方)。さらには結構低音ボーカル。「お入りよ」は特にそう。

サビのフレーズが、じわじわっと癒されます。自分で。やさしい気持ちになって。淡い想いがよぎります。詠み人。やさしく語り掛ける。ゆる過ぎる歌声。淡い想い。はいから三寸気分を秘めて。2018.4.17 21:10



先日、サービス券を持っていたんで、奮発して、魚沼産のこしひかりを2kgだけ買い求めたんです。いつもは富山産。で、楽しみにしていた炊き立てのご飯、朝、頬張ります。確かに美味しい。でも、いつも食べてる富山産に馴染んでいるせいか、優劣はつけられません。そもそも食べ物に優劣を付けること自体おかしいのですが。

二回、三回と食べてみると、この魚沼産。とてもオーソドックスな美味しさであることが分かりました。勿論、炊き方でもっと美味しくなるでしょうし、炊く前の水に浸す時間とか細かい話はおいておきます。そう。お米の本来の美味しさってこういうもの?というじんわりとした気持ちになるんです。今年の(昨年度の)米はいつももっちりしている富山産でさえ、すっきりしている。今回買い求めた魚沼産は「一粒一粒が米」という存在感を感じます。

フラメンコでいえば、富山産こしひかりが群舞。魚沼産はソロ。あとは観客の好み。

そんなことをこの「お入りよ」という曲構成やメロディーの質から、思い起こしました。このアルバム【はいから三寸気分】そのものが、大切に創られているということもあり、また「創る」ことに真摯に向き合った作品。ひとつひとつの音やフレーズはシンプルながらも、じんわりと後から馴染んでくる大切な音の粒です。1999年10月に完成し、この作品後、打ち込みサウンドの限界を感じ、生音と打ち込みの融合を試みていく訳です。それが後に【from here on】へと繋がってゆきます。

この「お入りよ」は【はいから三寸気分】の主題曲。歌詞もとっても気に入っています。2014年5月4日午前記載