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「琴の音を聞く/世界ブルー」アルバム『はいから三寸気分』より 〜@nifty 高橋幸宏@MUSIC WEB(Kiss-FM神戸、横浜bayfm)オンエア曲〜 200円
A Secret Meeting Of Lovers by sekaiblue from『High Color Era in Japan
@nifty Yukihiro Takahashi@MUSIC WEB on the air

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夢はゆめゆめ、覚めやらぬ。
古都の煙も、覚めやらぬ。
人はゆくゆく、恋をして。
秋野裾野の、初顔や。

今も昔の夢心地。
けれど、裸足は他所向き通い。

今日は、もうここにはいたくないから、、、。
あなたの傍を離れるのはつらいけど、、、。
今は、もうため息つくのはやだから、、、。
あなたと深い心地になりたいけれど、、、。

思い出は残したくはないけれど。
香りだけはあなたにあげる。
純情さも遠い昔の事だけど。
また会うときは、人知れぬ顔して笑って。

琴の音を鳴らしては、雨音。
金木犀の通り過ぎに、湯ざめ寝。
瑠璃木蓮の微風に似て、
ゆっくりとあなたの夢顔。

昔の夢心地。
そして、私は霧靄の中へ。







「さて、今日はデスネ、今回も新たな第一審査通過曲を発表いたしましょう。例の、前回エントリーナンバー3番だった青木さんですね。彼はですね、多い。送ってる数が。もうとにかくね、MDで5曲入りくらいのをね10本くらいきてるんじゃないかな。それも青木さんのソロとそれから大御所というユニットがあるらしくてですね、こっちと両方混ざってるんですね、聴く方も大変っていう感じで。まあ、その中でずば抜けてこの曲ってわけでもないんですけども、代表的な彼のネオジャパネスク的な雰囲気がいつも彼、あるんですけども、その辺の曲をちらっとかけてみたいと思います。「琴の音を聞く」です。」2000.2.26 Yukihiro Takahashi@MUSIC WEB


幸宏:これまた違うプロジェクトで、今度彼が多分歌ってるんだと思うんですけども、こちらの方はちょっとマジにやっておりまして、ちょっとねなんて言うんですかね、ネオジャパっていうかですね。
信之:(笑)ネオジャパ。
幸宏:ちょっとあの和風物なんですよね。2000.3.26 Yukihiro Takahashi@MUSIC WEB



『はいから三寸気分』の「春風色町」「禁色の人」に続く第三曲目「琴の音を聞く」。音は「ね」と読む。第二曲目の「禁色の人」は歌詞というよりもイメージを文章化したもの。1998年1999年はメロディーがどんどん生まれてきてしまって言葉に飢えていたから、その文章をそのまま歌詞として曲を付けてしまった。結果、「禁色の人」から浮かぶイメージは「貴族」であった。第三曲目のこの「琴の音を聞く」はそんな貴族階級の女性の恋文をイメージして一筆書きで作った詩である。一筆書きの詩であるが故に、メロディーも歌詞を元に即興で作られたもので1番2番という概念がなく趣がある。

この作品が高橋幸宏氏のラジオ番組に2000年にオンエアされた時は意外であった。その前に取り上げられた作品が「Sume-Pa」であった。たぶん「Sume-Pa」がある意味イッチャッている作品であったため、まともな作品としてオンエアしてくれたのかもしれない。この時点でオーディションには落ちたかなと感じた。というのも二曲共に「要素」的な作品であったから。この番組上ではリスナーの方々の評価を得られたことが嬉しく、講評も予想通りであったため、世界ブルー、やっていけるなと確信した。それで今に至っている(笑)

この曲は女性ボーカルユニット【新世紀ラブリネス】でも何度か歌われている。歌い手である女の子達も気に入ってくれたようで(まともな曲であることも一因していた模様)、特に浴衣でのステージでは相性がよかった。

Airlines上では既に掲載している「お入りよ」で書いたが、『はいから三寸気分』はじわじわっと伝わる作品なのかもしれないな、と感じている。実は収録曲はすべて歌詞は一日で書き下ろしている。というのも、『新入社員の呟き下半期』同様、この『はいから三寸気分』の言葉も大御所のよっしーに書き送ったメール文章だから。1998年1999年当時は曲だけでなくて言葉もどんどん生み出したい衝動に駆られていたのだろう。

生れは一筆書き。でも、育ちは丁寧に仕立てられた。それが前回僕が「お入りよ」で魚沼産こしひかりの話をした所以である。この「琴の音を聞く」も三回程じんわりと聞いて貰えれば、なんとなく分かって頂けるのではないか?と期待する。2014年5月4日記載