今年の夏は暑かったですね。この十五年程は、あまり冷たい飲料を飲まないようにしていたのですが、今年は我慢できずにゴクゴク飲んでしまいました。お陰でこの二ヶ月で5、6キロ太り、体型も一気に中年肥りになりました。

そんな猛暑の中、会社から帰って、ぐったりと疲れつつ、ワインも飲んでさらに朦朧として、防音シェルターに向かう日々を送っています。まるで憑りつかれたように。

「平成の間にこれだけはしておきたい!」と、約十年間準備してきた作詞もひと段落しました。特にこの一年間は作詞が楽しくて仕方なくて、このSekaiblue Airlines。700点くらいでしょうか。音声はまだ公開していませんが、未完成を含みつつも作詞の段階を公開して、形らしくなってきました。

その波に乗じて、令和に入る間際から一気に作曲を開始しました。僕はどうも「作曲」という言葉が馴染めないのですが。。この三十年間はメロディーを生み出して(それを「生曲(せいきょく)」と呼んでいます)、あとは形にしていく(それを「創作」「録音」「制作」と呼んでいます)。ただそれだけの日々でした。生まれ出て来たメロディーが自然であって、生み出そうと思って捻りだして出て来たものには違和感があったのですね。「それらしい」フレーズにはすべて「それらしい」という「烙印」を押していました。

でも、この一年間で作詞(「歌練り」といって、歌を練りながら言葉を付けていく作業)をしているうちに、歌詞が付き、伴奏が付くことで「それらしい」と蔑ろにされていた曲が、一気に開花し、さらに歌声が加わってとてつもないエネルギーを発する瞬間に幾度も出会いました。この瞬間に立ち会える歓びは女性と愛し合うその恍惚そのものです。

きっと僕はエクスタシーが好き。その飛び切りの生命のスパーク感に出会いたくて、朦朧としつつも憑りつかれたように防音シェルターへ向かい、呼吸困難になりながら歌い、また一つエクスタシーを味わい、一日を終える。そんな日々です。

令和に入る間際の最後の一週間、一気にmiminaさんに作詞をお願いしたくて、25曲ほどのDEMO音源を作りました。それがまさにエクスタシーだったのがよかったのかもしれません。話は変わりますが、セックスにおいて初体験はとっても大切かと感じます。そのセックスが心地好かったかどうか。セックスというものがいかに尊いか。別にセックスだけではなくて仕事もそうです。そのお仕事がいかに楽しいか。最初の一週間や一ヶ月で「楽しい」「会社に来たくてウズウズする」なんてことになったら、毎日心地好いですよね。アルゼンチン・タンゴもそう。新しく入って来た方には、まず楽しんで欲しい。楽しむきっかけに触れて貰う。話を戻すと、上述のmiminaさんへのDEMO音源作りから、今日に至るまで、もう防音シェルターに入りたくて(汗ダクダクだけど。。)ウズウズするんです。きっとDEMO音源作りそのものを十五年程、制限していたから、静的に抑えていたものが、爆発しそう。そのエネルギーが今、旬に生活の中でメロディーに向かっている。「作曲もなかなか楽しいじゃないか!」と。

僕が今やっている作業が、作曲なのか編曲なのか、はたまた、ただただ自己満足のDEMO音源作りかもしれない。儀式のようでもあるし、毎日歯を磨くような習慣のような気もする。分かり易く「作曲」という作業・行為をやっていることとします。

これらの楽曲、多分、生涯公開することはないでしょう。だって、今ここSekaiblue Airlinesに載せている約700点?の作品も大半はまだ音源を公開できていません。録音・創作できていないのです。今作っている楽曲は多分500〜1,000点程でしょうか。そこから作詞をするとなると、、、

二年程前までは途方に暮れていました。きっとそれは僕に執着心があったからかもしれません。アルバム『from here on』を出した頃、「生きている間に皆さんに聴いて欲しい楽曲が3,000点程あり、それらを完成させて公開したい」。『from here on』で5年かかり、次のアルバム『繊細』も5年かかって、もう、僕から生まれたメロディーを曝け出すことは、、、無理なのではないか?と、でも、毎日コツコツと地道に形にして来ました。どこか絶望的な気持ちになりながら。

今は違います。この感じで生きていきたい。ただそれだけです。誰のためとかではなくて、毎日がエクスタシー。公開とか販売とかライブとかレコーディングとか完成度とか、あまりこだわらず、ただただエクスタシー。そんな日々を今月も過ごします。

一体、何のために作詞作曲やっているんだろう、、、とふと我に返りますよ。毎日、笑。でも、今はただ会社へ行くための通勤のようなもの、と考えていて気が楽です。であれば駅まで行く道のりも気分よく歩いていきたいものです。もしくは料理。美味しいものを食べるためには食材を買って、料理しますよね。その料理自体を楽しむ。生活のリズムなんです。毎日を活き活きと過ごすための行為。自身の描いた風景が音像となって最高な濃厚な感動や恍惚に出会う、そのために毎日、作詞作曲をして。であればその作詞作曲自体も感動や恍惚でありたい。その時に。体の奥底から宇宙へ向けて交信が始まるんです。そんな世界ブルーです。

読んでくださって、ありがとう。
2019年9月1日朝

世界ブルー あおきまさと

http://sekaiblue.com