luxembourg_tunecore

知らない街 知らない道(ルクセンブルク 秋)』は、4曲綴りであるものの、聴いてお分かりの通り、すべて同一曲だ。幾つかのテイクを録音してみたら、「こっちのテイクは午前中っぽいな」「こっちは心象風景としてはEveningだ」という印象を持った。その印象をそのままEarly Morning、Midmorning、Afternoon、Eveningと冠して、連作として発表した。こういうアルバム作品があってもいいんじゃないか?という意志だ。

そもそも音楽という縛り(カテゴリー、形態)で作品が制限されたくはない。これは自分史でもあり、旅日記であってもいい訳だ。同じメロディーを頭の中で何度か反芻していくにつれ、メロディー展開が変わっていくことだってある。そういう脳内が日常だし、正常だ。その正常の脳内でメロディーを流しながら、旅をして、街を歩く。知らない道を歩いていく。

次回発表するであろうアルバム『青い街』もそうなんだけど、「え? それが完成アルバム?」と若干の違和感を持って貰いつつも、馴染んで聴いてもらえる作品になったらいい。未完成とか完成という縛りに捉われたくはない。あくまでも音像を作品化したもの、という意識が強い。

もしかしたら、私は『知らない街 知らない道』において、単に旅先で撮影した作品を音楽配信という形で並べていきたいだけなのかもしれない。そして、その写真を眺め、音像を聴いて、その当時の旅の風景を、空気を感じたいだけなのかもしれない。

あおきまさと
2025年10月10日 夜