2009年09月16日
伊勢神宮内宮の西の御敷地、上賀茂神社、白川郷の合掌造り
世界遺産の登録にあたって、保存に関わる営みを含めて文化遺産と評価されるようです。
出典がすぐに出てこなくて申し訳ないですが、こんな話があります。白川郷・五箇山の合掌集落が登録に向けて活動しているとき、古い景観の方が良いだろうと丸い郵便ポストなどを用意したそうです。しかしユネスコの調査員はそういったものよりも、"結"と呼ばれる村民が集団で行う屋根の葺き替え作業に着目したとのことです。
日本の文化遺産の多くは、創建当初の目的に則った営みによっても守られ続けていることも評価されてると思います。
世界遺産ではありませんが伊勢神宮の式年遷宮などはその意味で価値が高いと思いますし、遷宮で社の場所が変わる伊勢神宮のようなものもあれば、遷宮などのために権殿と本殿を全く同じ造りにしている上賀茂神社のようなものもあり、それぞれ特徴や由緒を追うだけでも楽しい作業だと感じます。
画像は伊勢神宮内宮の西の御敷地と上賀茂神社、白川郷の合掌造りです。