HKの人気番組「プロフェッショナル仕事の流儀」。

今回の特集は、島根県邑南町の地方公務員・寺本英仁さん。僕は、寺本さんとは直接面識はありませんが、共通の友人から何度かその話を聞いたことがあり、興味深く拝見しました。


邑南町が進める「A級グルメ」の取組

●一流シェフたちが地域の人に調理技術を指導する“食の学校”
●キッチンカー
●ネットの販売


をテレビでじっくり見ると、今の長島大陸の「食のブランドづくり」と類似しており、


 → 全国で唯一辻󠄀調理師専門学校と協定、シェフ交流事業などの実施
 → 長島大陸ぶりウマ食堂
 → ネット版道の駅「長島大陸市場」


そういう意味でも興味深かったです。


そして、寺本さんの

答えは、地域にある。」

「一番おいしいものは地方にあって、おいしいものを作る人間は地方にいる。だからこそ、
地方の人間は輝いているという誇りをもって僕は生きている。」


というメッセージや、スピード、熱意、現場という行動指針は、僕も常に大事にしているところであり、すーっと、胸に落ちました。



特に感心したのは「交渉術」。

邑南町特産の酪農の収益を高めるためのバターの生産。バターは生乳の5%しか生産されないので、残りの95%の低脂肪乳を有効に活用することが重要。東京農業大学や有名ジャム屋さんなどと連携し、低脂肪乳を活用したミルクジャムの試作を重ね、さぁいざ販売。


・・・と思いきや、生乳は組合が共同販売しており、個別には売ってくれません。


「バターにするより、生乳の方が収益が高いんです。私たちは1円でも、10円でも高く売れるよう努力してるんです」という相手方に対して、「今回は、残りの低脂肪乳もミルクジャムに活用して収益の向上を図るんです。」と寺本さんが応じれば、「一部の酪農家だけが収益をあげることはよくない」と返されます。


僕は、新しいこと(今回で言えば、バターとミルクジャムづくり)にリスクを取ってチャレンジする方が利益をとるのはむしろ奨励されるべきだし、門戸を広げれば不公平にも当たらないとそもそも思いますが、今回の相手方のように新しいことをやりたくない人は、やりたくない理由をいくつもあげてそのうち平気で矛盾したことを言いだします。


矛盾した反対理由には通常、なかなか回答することができません。さて、どうするか。寺本さんの答えが、第3の軸の提示。「バターの生産は、酪農家の希望なんです」と応じるのには感心しました。これには、反対できません。


そもそも交渉の席に、NHKの全国放送のカメラを入れた時点で、相手方は無茶なことを押し通しにくくなります。調整をして、そういう環境をつくった時点で、勝負がついていたのかもしれません。


プロフェッショナル仕事の流儀
とても参考になりました。

再放送は、10月3日(月)午後15時10分〜

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