第34回山形おっはークラブは、東京大学数学科を卒業して、一般社団法人Community Future Design代表の澤尚幸さんにお話しいただきました。

数学の問題には、
・解がある
・解がない
・分からない/解けない

と同じように、社会問題にも解がある、解がない、分からないの3つがあるという。

しかし、解がない問題でも、条件を少し変えるだけで解けることがあるのが魅力。

n を3以上の整数とするとき,
「nが3以上の自然数のとき、Xn+Yn=Znを満たす自然数X, Y, Zは存在しない」というフェルマーの最終定理も、自然数ではなく「正の実数」とすれば無数に存在するという。

このことは、社会問題にも当てはまる。

例えば、そばうちは好きだが毎日お客様に提供するのはしんどく、そば屋がない地域において、そばうちが好きな人が集まって週替わり/月替わりで提供すれば、オリジナルのそば屋が誕生する。駅前にオープンすれば、駅前をなんとか活性化させたいという思いにも応えることができる。

日本において、少なくとも数十年の間は、人口減少を防ぐ解はないが、人口減少下でも楽しく暮らす解はあるのではないか。対処療法ではなく、体質改善を、との言葉がとても印象に残った。

次回山形おっはークラブは10月16日(月)藤盛慎之介さんにお話しいただきます。


東京では、10月23日(月)伊藤圭之さんにお話しいただきます。


皆様お誘いあわせの上ご参加ください。