皆様は3Ⅾプリンターを見たこと、使ったことありますか?
先日、山形市理科教育センターで三輪勝正さんの中学校の科学部の希望者向け「3Ⅾプリンターを活用しよう」講座を見学しました。
三輪さんは大手化学品メーカーのダイセルから地域活性化起業人の枠組みで山形市に派遣され、その経験や専門性を生かして教職員向けの講座や中学生向けの理科の実験教室などを開催しています。
「3ⅮプリンターのⅮって何のことか知っていますか?」三輪さんの柔和な笑顔で問いかけられ、生徒たちも勢いよく手が上がります。
「Dimension」
「そうですね。では、3次元の3Ⅾプリンターは、何が革新的なのでしょうか?」
生徒たちが1人ずつ答えていきます。
「簡単」「早い」「型をつくらない」
「そうですね、型をつくらず簡単にできるし、1つの制作にはフィラメントを抽出して数時間から数日かかりますが、型を0からつくる場合と比べると早いですね。型は設計の変更をするのに手間がかかりますが、3Ⅾプリンターの場合は変更も簡単にできます。また、型の場合は真ん中に穴があるだけで構造上難しくなりますが、3Ⅾプリンターの場合は簡単です。一般的な加工・制御用ソフトの中にはあらかじめいくつかの形状のモデルも搭載されているのでモデル通りならばすぐにつくることができます。では、実際に3Ⅾプリンターを動かしてみましょう。」

(chatGPTで作成しました。)

(chatGPTで作成しました。)
生徒たちは興味津々、身を乗り出して見ています。
「なぜフィラメント材には一般的なPE(ポリエチレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)ではなく、PLA(ポリ乳酸)が使われているのでしょうか」
生徒たちがみんなで話し合いながら考えていきます。
「安いから」「低い温度で加工できるから」「熱によって大きさが変わりにくいから」「加工するときに臭いがしないから」などプラスティックの特性を踏まえた回答に驚きました。
「この3Ⅾプリンターでは、チェーン、ねじれた籠、犬、星型ベアリング、どの形状が失敗したでしょうか。」
「3Ⅾプリンターではどんなことができるでしょうか。社会ではどんなところで応用されているでしょうか」
大人の知的好奇心もくすぐられる本気の授業で、科学部の生徒たちも「今度は3Ⅾプリンターを使って船をつくってみたい」と次の行動にもつながっていました。
長く企業で実践されてきたからこそ実社会との接点を分かりやすく伝えることができ、また実験が楽しいという情熱も生徒たちにもよく伝わったのだと思います。
こうした機会を通じて、実験したり、探究したり、ものをつくったりする生徒が増えればうれしいです。
(月刊「社会教育2025年11月号」に寄稿しました。)
(月刊「社会教育2025年11月号」に寄稿しました。)
